死神の刃~must not be related to it~ 4章
合成音
――死神の刃――
それに少しでも関係してはならない・・・。
それに狙われたものは、すなわち死に至るのだから・・・。
●○合成音○●
【カエデ】
「お、ミカ、出てき――……」
【カエデ】
心の声:ひっ・・・!!
カエデは思わず目を疑った。
【カエデ】
「ミ・・・カ・・・?
どうしたの、その あ、赤いの・・・っ・・・。」
【ミカ】
「・・・っ・・・。」
真っ赤な姿のミカは、
まるで、刺されたようになっていた・・・。
【ミカ】
「だれ・・・か・・・に・・・っ・・・。
ペンキ・・・かけ・・・られて・・・っ・・・。」
【カエデ】
「・・・そんなっ・・・!!いったい誰がそんなことを・・・っ・・・!!!!」
【ミカ】
「よくわかんない・・・。合成音みたいな・・・喋り方だったから・・・っ・・・。」
【カエデ】
「・・・え・・・?・・・合成音・・・?」
【ミカ】
「うん・・・。」
【カエデ】
「・・・ま、まぁ、そんなことより、まず保健室行こ!」
【ミカ】
「そ、そうだね・・・。」
ミカは、カエデが険しい顔をしていることに気づいていた。
だがあえて何も言わなかった。
”合成音”
この言葉に反応していたこともミカは知っていた。
でも、聞けなかった。
”カエデは犯人に心当たりがあるの?”
たった、この一言を・・・。
[...to be continued...]
死神の刃~must not be related to it~ 4章