約束のない延命
惨めに生き永らえている
約束のひとつもないのに
約束のひとつでもあれば
この生の痛苦が少しでも和らぐのだろうか
かつて交わした約束は
叶うことなく、すべて灰になってしまった
それからというもの、約束というものが
信用ならず、後退的な生き方になっていった
なぜ俺はまだ生きているのだろう
生きていたって何の意味もないのに
そう自問する、堂々巡りの問いを
私はきみの生を望むよ
そう言ってくれた人もいなくなってしまった
人は何かを期待しなくとも
十分、生きていくことができるのだ
とウエルベックは言ったが
このまま生きたとして、何だというのか
死んでいるのと変わらないのではないか
未来に何の希望もなく惰性で存在している
そんな人間を生きていると呼べるだろうか
俺は生きたいのだろうか
生きるために何が欲しいのか
生きるとは前進的な行為だ
ああ、誰か、俺を生に縛りつけて
呪ってくれる人はいないか
約束のない延命