思ったこと

この場所でなら頑張れる。
そう思って日々を繰り返していたけれど、「伝わらないなあ」と思ったある日、何故だか裏切られたような感覚に強く襲われ、そして僕の中の何かが弾けた。胸の辺りの奥の方が散り散りになるような感じだった。
そこから抑えようが効かないような強い怒りが瞬間的に湧いてきた。
このままここに居てはいけない。大きな叫び声を出して怒鳴り散らしてしまう。
急いでその場から離れた。そうするしかなかった。

あの人が机に突っ伏して下を向いていた姿も、外回りの営業中にそのまま失踪したあの人も、彼女のとった行動も、僕は何もわかっていなかった。

思ったこと

思ったこと

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-09-01

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