『世界最後の日に学校来るの逆にアツい説』(2:2)

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『世界最後の日に学校来るの逆にアツい説』

ヒスイ様の企画
『救いの詩/滅びの詩 -世界が終わる時、ぼくらは-』の投稿作品です。
テーマは「絶望」です。
※登場人物が絶望しているとは言ってません。

内田 あゆり 高校2年生 ミツカの友達 ギャル 
沢村 美津香 高校2年生 アユリの友達 オタク 
野村 浩太  高校3年生 智也の兄 明るいバカ
野村 智也  高校1年生 浩太の弟 つっこみ体質な常識人

アユリ:
ミツカ:
コウタ:
トモヤ:

想定上演時間 約20分

◆◆◆
(教室のドアを開ける)

アユリ:おっはー!

ミツカ:おはようございまする。

(教室には誰もいない)

アユリ:って、誰も居ないのウケる! 教室に誰もいないのマジ新鮮!

ミツカ:みんな遅刻してる説ありませぬか?

アユリ:なくない。

ミツカ:となると、登校時間にきちんと来る我らは、JKの鏡では。

アユリ:それな、超褒められるべきー。

ミツカ:うむ、なぜなら今日は、なんと言っても……

トモヤ:(タイトルコール)『地球最後の日に学校来るの逆にアツい説』

コウタ:あー! 人いるじゃん!
 見て見てトモヤ! 女の子2人!

トモヤ:大声出すなよ……こんな日に他に人がいるわけ……うわ、ほんとにいるし。

アユリ:あ、人じゃん。やほー!

ミツカ:おはようでざいまする。

コウタ:おはよー! なんかうれしいな! 人に会えるの! 
あ、俺、3年A組の野村コウタ!
んで、こっちが、俺の弟!
(トモヤの頭を押さえる)

トモヤ:うぐっ、頭抑えんな……1年C組の、野村トモヤです……。

アユリ:よろー! うちは2年B組の内田あゆり。

ミツカ:お初にお目にかかる。我は、アユリ氏と同じクラスの沢村美津香でござる。

コウタ:よろしくー! ねーねーニュース聞いた? びっくりだよね!?
 地球に隕石が衝突して、人類滅びます!とかさ! そんなことある!?

アユリ:それなー! エイプリルフールかと思ってカレンダー二度見したし!

コウタ:ねー、なんか映画みたいじゃね? てか、映画化されるよね?

ミツカ:となると、主演は誰であろう?

コウタ:え、やっぱオダギリかなー?

アユリ:いや、オカダっしょ。

ミツカ:大穴でマツモトという説は……

コウタ:えーそれは違うくない?

アユリ:ないよりのない。

ミツカ:逆にアリではござらんか?

トモヤ:あのさ、よくその話題で盛り上がれるね? されないよ、映画化?

コウタ:あ、そうか! 今日で人類滅ぶから観に行けないじゃん!

トモヤ:しっかり映画館で観る予定だっだのかよ

ミツカ:確かに、マツモトがいなくてはな。

トモヤ:いやだから、それ以前に制作されないよ?

コウタ:そっか、映画会社の人もいないもんな! 
滅ぶってそういうことかー! うわぁー!
あ! でもさ! でもさ! いい事もあるじゃん! 授業サボれるし!

ミツカ:わかるます。体育、滅ぶべし。

アユリ:それなー! じゃ、授業ないならー、とりまスタバっとく?

ミツカ:いいですな、新作のフラペチーノは外せないゆえ。

コウタ:俺も一緒に行っていい!? あそこの、ドーナッツおいしいよね!

トモヤ:あの……スタバもやってないよ?
いくらスタバでも、地球最後の日に、店やる店員さんいないと思うし。

※揃えなくていいので、前のセリフを待たずに
コウタ:あー
アユリ:あー
ミツカ:あー

トモヤ:……あれ、これってもしかして、俺が全部つっこまないといけない感じ?
 3人は疲れるんだけど。

コウタ:いいじゃん! ツッコミはトモヤの個性なんだから、そこ取ったらなんの特徴もなくなっちゃうよ?

トモヤ:うるさい。

アユリ:ねーちょっと見てヤバい! スマホ圏外、ありえな! うーわ、インスタ見れんの、マジ下がるわー。

ミツカ:なんと! Xが見れないとは。

コウタ:聞いて聞いて! 俺なんて充電切れちゃって! 昨日からただの板! 
電波流してた人たちも、地球最後の日でそれどころじゃないんだろうね?

アユリ:世界ってー、誰かの仕事でできてたんやなーって思うとエモくないー?

ミツカ:エモの極み……

コウタ:わかるー!

トモヤ:まったくわからん。

アユリ:でもさー、うちら、スマホないと生きていけない説ない?

ミツカ:禿同。

トモヤ:いや、心配しなくてもどうせもうそんなに生きれないよ?

コウタ:ところでさ、なんで二人はここにいるの?
家族とかと一緒にいなくて大丈夫?

アユリ:あーうちら家ないんで。

トモヤ:え?

アユリ:うちら施設で育ったから。今は学校の寮で暮らしてる。

ミツカ:男子の夢、女子寮でござる。

コウタ:あ、そうなんだ、なんかごめん。

アユリ:なんで謝んの? えらいって褒めるとこじゃね? 
謝られるより褒められる方がアガるんやけど?

ミツカ:ほかの人ができない経験ができて、けっこうお得なまでありますぞ?

アユリ:施設けっこういい感じだったし。
家に帰っても友達いっぱいいる的な?

ミツカ:ゲーム仲間も集めやすくて、実に助かっております。

アユリ:イレギュラー慣れすぎて、地球最後の日来ても、動じんし?
あーまた新しいイベント来たなー的な?

コウタ:あ、そうか! 確かに! ネトゲだってときどきイベントないと飽きるもんね。

トモヤ:絶対違うと思う。

アユリ:2人こそなんで学校来たん?

トモヤ:あ、えっと、それは……

コウタ:あー俺達、親いるけど、帰って来ないから。
 トモヤー? お母さん最後に見たのいつだっけ?
 
トモヤ:えっと、正月には一瞬帰ってきたような?

コウタ:お父さんに至っては……顔、思い出せないかも。

アユリ:え、それ大丈夫そ?

コウタ:だよねぇ、俺、人の顔覚えるの苦手でさ。洋画なんて全部同じ人に見えちゃう。

トモヤ:年寄りか! 問題そこじゃないし。

コウタ:まぁまぁ、でもいい事もあるよ! 
学校に内緒で居酒屋でバイトしてたら、働きすぎて、先週バイトリーダーになったし!

トモヤ:え、そうなの? 知らなかった。

コウタ:へへーん、すごいだろ。
なんかー、お客さんと話してたらついつい盛り上がっちゃってー。
 そのうち『コウタ君にオーダー取ってほしい』ってお客さん増えてきてー。
 俺がいると売り上げ倍なんだって!
 中には、予約入れるからコウタ君、席に呼んでってお客さんもいてー。
 
トモヤ:シャンパン入れるみたいになってるじゃん。ホストクラブか。
 
コウタ:大丈夫、アフターはしてないよ?
 
トモヤ:当たり前だろ。にしても解せない、俺はまだ最低賃金で働いてるのに。

コウタ:コツはー、嫌がられても気にせずに、ずっーと話しかけ続けることかな!
その内相手が根負けして、話してくれるようになるよ?
トモヤも、もっとお客さんにフレンドリーに話しかければいけるって!

トモヤ:その距離感のバグり方、真似できる奴そうそういるか。
俺のバイト先本屋だぞ。嫌すぎるだろ、そんな本屋の店員。

ミツカ:仲の良い兄弟……てぇてぇですな。

アユリ:わかりみ。

コウタ:だろ?

トモヤ:どこが。

アユリ:2人とも2人だけの生活がんばってて、バチクソえらい。

ミツカ:もはや神……。

コウタ:だろ?

トモヤ:……ありがとう。

コウタ:つまりーここにいる4人は、他に行っておきたいところとかなくて、学校で最後迎える感じ?

アユリ:そやね。

ミツカ:いつもならゲームでもするところですが。スマホがなくて困りもうした。

コウタ:あ、じゃあトランプは?

アユリ:ええやん、大富豪やりたみ。

ミツカ:七並べなどよろしいかと。

コウタ:ナポレオンも面白いよ!

アユリ:あーね。ナポりんでしょ? 
ロシア遠征、マジ寒すぎ、ぴえん超えて、忍法ぴえん侍で、負けた人っしょ?

コウタ:そうなの? 知らなかった! 不可能の文字ないとか言ってたのに、ショック!

ミツカ:ホッカイロを持っていかなかったのが敗因ですな。

トモヤ:いや、ゲームの名前とその起源になった人物の名前が混じってるし、
ナポレオンのことナポりんって呼ぶのどうかと思うし、
忍法ぴえん侍って、忍者と侍混じってるし、
ホッカイロは……ダメだ、つっこみが追い付かない。
はぁはぁ……
あのーすみません、地球最後の日にトランプするのは違うっていうか……
そもそも誰かトランプ持ってるの?

※揃えなくていいので、前のセリフを待たずに
コウタ:ない
アユリ:ない
ミツカ:ない

トモヤ:はぁ……

コウタ:じゃなんか別のこと、なんか思い残したこととかない?

アユリ:思い残したことかー?
あー彼氏はちょっと欲しかったかも?

ミツカ:それは、我も……みながするという恋愛なるものを、我もしてみたくなかったと言えば、嘘になりますな。

コウタ:はいはい! 俺とトモヤも彼女欲しい!

トモヤ:俺を巻き込むな!

コウタ:欲しくないの?

トモヤ:いや、そうは言ってないけど……

(全員顔を見合わせる)

トモヤ:おい、まさか……

コウタ:わぉ! ちょうどここに男女2人ずついるじゃん!

ミツカ:世界最後の合コン開催、待ったなしですな。

アユリ:どんどんぱふぱふー! とりまー、一人ずつ自己紹介してくー?

トモヤ:今更?

コウタ:じゃ王様ゲームやる?

トモヤ:やらねーよ。おっさんか。

アユリ:てかさ、もう時間ないし、さっと決めないとやばない?

コウタ:そうだよねぇー。でも、万一、同じ人指名しちゃったら……

ミツカ:実に気まずい。

コウタ:気まずいよねー。
あ、いいこと考えた! 全員目瞑って、気になる人を指さすのどう?

アユリ:おーそれよさげ。

ミツカ:承知した。

トモヤ:いや、ちょっと……

コウタ:じゃいくよ、みんな目瞑った? じゃせーので、指さすよ? せーの!

(間)

コウタ:あれ?

ミツカ:全員目つぶったら意味ない説。

アユリ:それな。

トモヤ:考えたらわかるだろ。付き合った俺もどうかと思うが。

コウタ:うわぁ、盲点だったあ!

トモヤ:はぁ……

コウタ:てかさてかさ、トモヤ、どっち指さしたの? 
ねーねー教えて! 内緒にするから!

トモヤ:絶対言わねぇ!

アユリ:ミツカは、あっち指さしたっしょ?

ミツカ:そういうアユリは……あっちですか?

アユリ:そそ。うちらそういうの被んないもんね。

コウタ:……どっちがどっちだろ、あーめっちゃ気になる!

トモヤ:……気になる。

コウタ:こうなったら、いっせーのせ!で気になる人の名前言おう? 
被っても恨みっこなしで!

アユリ:ええよ。地球最後の日に恨むとかマジタイパ悪いし。

ミツカ:承知。

トモヤ:ええ……

コウタ:じゃ、行くよ……いっせーの……

※揃えなくていいので、前のセリフを待たずに
アユリ:選べない
ミツカ:選べない
トモヤ:選べない
コウタ:選べない

(全員一呼吸)

アユリ:てか「選ばない」?

コウタ:わかる。2人ともすごくかわいいし、今日だけでも彼女になってくれたら嬉しいなって思うけど、彼女が欲しいからって付き合ってもらうのは、なんか違うっていうか……

ミツカ:彼氏彼女とは、好きになった人と、もっと一緒にいるためになるものですゆえ。

コウタ:そうそう。

アユリ:地球最後の日に、自分に嘘つくのは違うっしょ。

ミツカ:それな、です。

コウタ:だな。

トモヤ:……うん。

コウタ:てことは、結果、何もせずに待つしかないのかー

アユリ:ええやん、うち学校好きやったし。

ミツカ:我も、体育以外。

コウタ:俺も! 最後に2人に会えたし? 学校で迎える最後もいいかなって。

アユリ:それな

ミツカ:そうですな

トモヤ:そうだな……

(間)

トモヤ:あのさ、兄貴?

コウタ:何?

トモヤ:俺さ……

コウタ:え? 両親がいなくても、兄貴がいつもうるさいせいで、寂しさを感じる暇がなかったよ、ありがとう!って? そんな照れるじゃん!

トモヤ:なんで先に言うんだよ! てか、なんでわかるの?

コウタ:え、なんでだろ? 俺、トモヤのお兄ちゃんだからじゃね?

トモヤ:今更兄貴風吹かすなよ……あと、それとさ、一つ聞きたいことあるんだけど?

コウタ:なになに? なんでも聞いて?

トモヤ:兄貴がいつもバカみたいに明るいのって、俺が寂しくないようにしてたから?

コウタ:ううん、性格。

トモヤ:え?

コウタ:俺が明るい性格なだけ。

トモヤ:……そっか。

コウタ:それ言うならさ、俺がいつもボケてるせいで、トモヤがすっかりツッコミ体質になったのは、ちょっとだけ責任感じてる。

トモヤ:いや、それも俺の性格。

コウタ:……そっか。

トモヤ:どんな境遇で出会っても、きっと俺たちはこうだよ。

コウタ:そうだな。へへ……(トモヤの頭をなでる)

トモヤ:頭をなでるな!

ミツカ:うーん……

アユリ:どったの、ミツカ?

ミツカ:なんか……つけまが取れそうなんよね。

アユリ:おー見してみ? ちょっとじっとしててな?

ミツカ:……ありがと。アユリ氏がいなかったら我は自分がかわいいことを気が付かないまま終わるところであった。

アユリ:うちこそ、ミツカが勉強教えてくれたから、自分が意外と賢いってわかったんよ?

ミツカ:ほほほ、我はオタクゆえな。歴史漫画で日本史に詳しくなり、ラノベの読みすぎで漢字が完璧であったり。

アユリ:ミツカの教え方がうまいんよ。

ミツカ:どういたしましてでござる。

アユリ:はい、これでよき。

ミツカ:ありがとう。

アユリ:どういたしまして。

ミツカ:ねぇ、アユリ氏?

アユリ:ん?

ミツカ:我は不幸じゃなかったと思うのでござる。 

アユリ:それな。なんで生まれて来たのかかわからんけど、生まれてきてよかった説ない?

ミツカ:うむ、自分が生まれてくるかを自分で選べるとしたら、迷わず、生まれてくることを選びますな。
アユリ氏に会いたいので。

アユリ:うちも。

ミツカ:夏休みの48時間耐久ゲーム楽しかったですな。

アユリ:最後、同時に気絶したのマジ受けた。

ミツカ:まったくでござる。

アユリ:ズッ友やん、うちら。

ミツカ:当たり前田のクラッカー……

アユリ:なにそれ古

ミツカ:逆に新しいでござろう?

アユリ:新しくないし。ああ、最後にアルフォート食べたい。

ミツカ:ふふふ、実はカバンにまだ残っているでござる。

アユリ:マジ?

ミツカ:ちょっと待つでござる……後、2個ですな。

アユリ:オッケー。コウタ君! トモヤ君!

コウタ:ん?

トモヤ:ん?

アユリ:これ、あげる。

コウタ:あ、ありがと!

トモヤ:……ありがと。

ミツカ:では、我らも……半分こするでござる。

アユリ:ありがと……おいしいね。

ミツカ:おいしいですな。

(隕石が近づいてくる音)

トモヤ:なんか音が……げ、窓の外! 隕石近づいて来てる!

アユリ:うーわ、ヤバ!

ミツカ:これは、ははは……動画にしたら再生数、爆上がりですな。

コウタ:どれどれ! わぁー……でかっ! 

トモヤ:ほんとに来たんだ。どっかで実は逸れましたーとか、誤報でしたーとかあるかと思ってた。

ミツカ:我も……

アユリ:うちも。でもガチやんね? 太陽さえぎられて暗くなってるし。

(間)

コウタ:……ねぇ、誰かバット持ってない?

トモヤ:あるわけないだろ、あっても打ち返せるわけあるか。

ミツカ:残念ですが、物理的に不可能でござるな。

トモヤ:はぁ……こんなときまでボケられるってほんと兄貴って……

コウタ:……すごいだろ。

トモヤ:そうだな。

コウタ:ねぇみんでがんばれば、受け止められないかな?

アユリ:うーん、無理ぽ
ミツカ:無理説
トモヤ:……無理だろうな

コウタ:だめかぁ……やだなぁ。

(間)

トモヤ:どんどん近づいてくるな。

コウタ:ねぇねぇ、死んだらどうなるのかな?

アユリ:死んだことないからわからんし。

ミツカ:我も未経験ですな。

コウタ:来世ってあるのかな?

アユリ:あるよー? うちの前世フランスの貴族って、占い師に言われたし。

ミツカ:なんと、我も同じ事言われました!

アユリ:それ前世でも友達だった説あるくない?

ミツカ:間違いないですな。

トモヤ:いや、それは、前世占い師って、なぜかみんな「あなたの前世はヨーロッパの貴族」って言うだけで……まあいいや。

コウタ:ねぇねぇ、もし来世があったらさ、この4人で遊び行こうよ!

アユリ:それええやん。

ミツカ:行かない説なし

トモヤ:いいよ。

コウタ:どこ行く? ゲーセン?

アユリ:とりま、オケるっしょ。

ミツカ:猫カフェで猫もふるべき。猫は至高。

コウタ:トモヤは? どこ行きたい?

トモヤ:え、俺は……よくわかんないから任せる。

アユリ:あはは、そゆとこトモぴーらしー!

ミツカ:らしいですな。

トモヤ:変なあだ名付けられてる……はぁ……まあ、いいけど。

(間)

ミツカ:来ましたな……隕石。

アユリ:ミツカ、手握っててい?

ミツカ:もちろん。

アユリ:ありがとう。

ミツカ:こちらこそ。

コウタ:トモヤ、俺達も握る?

トモヤ:やらない。

コウタ:ちぇーーー

(隕石が近づいてくる音が大きくなる)

アユリ:もう、ぶつかるね。

コウタ:学校来て正解だったな。

アユリ:それな

ミツカ:間違いない

トモヤ:そうだな。

コウタ:じゃみんな、またね!

ミツカ:またー

アユリ:またー

トモヤ:……うん、またね、みんな……

(隕石がぶつかる爆発音)

(間)

(別のどこかで)
※演出によっては省いてもよい

トモヤ:あ、久しぶり……あ、いや、なんでもない……
なんか、初めて会った気がしないなって……
……あの、よかったら今度、遊び、行かない?

【完】

『世界最後の日に学校来るの逆にアツい説』(2:2)

『世界最後の日に学校来るの逆にアツい説』(2:2)

ヒスイ様の企画 『救いの詩/滅びの詩 -世界が終わる時、ぼくらは-』の投稿作品です。 テーマは「絶望」です。 ※登場人物が絶望しているとは言ってません。 巨大隕石の衝突により人類が滅ぶと報じられた日 4人の生徒が学校に集まる。 緊張感なくボケまくる3人とツッコミ役の1人。 それでも最後の瞬間は迫ってきて……

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-09-01

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND