マンデリシュタームに捧げるソネット
不幸が不幸を呼びまねき
疲れを知らぬ宿命の振子が
ぼくのうえに揺れて
ぼくの運命となろうとする時
振子は激しく揺れ動き 荒々しく止まり
紡錘はすべり落ちる
もはや会うことも約束することもできず
避けることも許されない。
──オシップ・エミリエヴィチ・マンデリシュターム
陰険な運命の悪戯に
ぼくは途方に暮れ
短い溜息をもらした
痛めつけられることがつづくうち
ぼくの感覚は鈍くなっていき
傷だらけになっても気づかなかった
それを誰も教えてくれなかった
会うことも約束することも許されぬ
そんな生を何が面白くて生きねばならぬのか
生きることも死ぬことも億劫なぼくは
また一日を惰性でやり過ごす
あらかじめ決まっていることのように
几帳面に運命は到来する、誰のためでもなく
なんの報酬もなく、ぼくは無言で耐えているだけ
マンデリシュタームに捧げるソネット