泣いているきみへ。

かなしいことがあると、ひとはないちゃうんだ。
かなしくてしかたがないとき、くらいやみしかみえなくなっちゃうんだ。
いっぱいないて、それでもないて、
あしたがみえなくなっても、なみだはなかなかきえない。

けれど、きみのかなしみにきづいて、やさしさをくれるひとがいる。

きっと、そのひとはかなしみをしっていて、
だからこそ、きみのきもちをわかってあげられるひとなんだ。
そうしてきみは、すこしずつかなしみをへらすことができるようになる。

こころって、ふしぎだね。
どんなにくらくなってしまっても、あかるいいろをとりもどすことができる。
だけどそれは、やさしいだれかがきみのこころにきづいたからなんだ。
ちからになりたい、っておもったからなんだ。
ないているきみがしんぱいでたまらなくてたすけたい、っておもったからなんだ。
　

そんなひとが、きみのそばにはいるよ。
そして、やさしいひとはきみにいうんだ。
『きみがきずついたのは、きみがやさしいからなんだよ。』って。

ほら、みてごらん。
どしゃぶりあめが、やんでいるよ。
きっときみのこころのなかのあめが、なくなったからだね。
ねぇ、みえるかな？
うっすらとみえる、あわい７しょくのにじが。

にじはきみにおしえているんだ。

あめがふったあとのそらが、こんなにもきれいなこと。
すこしだけおとなになったきみが、かがやいていること。
そして、やさしさでつないだきみとそのこのこころは、
いつまでもあたたかいこと。

みらいのぼくから、いまないているきみへ。