道化の厭世

厭世に由来する
行き場のない破壊衝動
矢印をどこへ向ければよいのか
未だ決められずにいる
詩などで世界は変わらない
変えられるのはせいぜい
個人の意識くらいだ、それも
短い間だろうが
人を変えようとするのも
立派な破壊衝動か
切腹のように
矢印を自分自身に向ける
が、おれはもう変わるのは飽きた
演じられるすべてを演じてしまった
個人の意識を変えられるだけでも
いま思えばたいしたもんだな
もしおまえが厭世しているのなら
おれのように道化になれ
演じられるものを演じ尽くせ
死ぬのは
その後でも遅くないだろう

道化の厭世

道化の厭世

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-08-25

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