道化の厭世
厭世に由来する
行き場のない破壊衝動
矢印をどこへ向ければよいのか
未だ決められずにいる
詩などで世界は変わらない
変えられるのはせいぜい
個人の意識くらいだ、それも
短い間だろうが
人を変えようとするのも
立派な破壊衝動か
切腹のように
矢印を自分自身に向ける
が、おれはもう変わるのは飽きた
演じられるすべてを演じてしまった
個人の意識を変えられるだけでも
いま思えばたいしたもんだな
もしおまえが厭世しているのなら
おれのように道化になれ
演じられるものを演じ尽くせ
死ぬのは
その後でも遅くないだろう
道化の厭世