いたみ
痛み
それは断絶
痛み
それは、削られること
痛み
それは壊れゆくもの
痛み
それは歪み
痛み
それは孤独
痛み
それは盲目
痛み
それは深くて暗い闇
痛み
それは光の差さない場所
痛み
それは自分から遠ざかること
みんなから離れること
どこにもない
どこでもない
知らない場所へ
連れて行かれたぼくらは、
抵抗する力もなく、
沈んでいく。
誰かの声が遠のく。
自分の声が遠のく。
ここは一体、どこなんだ、
ぼくは誰なんだ、
痛みを前に、ぼくらは無力で
意識さえ覚束ない
底に沈むばかりの身体の重ささえ
感じない。
目を閉じた、ぼくの耳に微かに
聞こえる
ぼくの名前を呼ぶ声が。
どれだけの時間、沈んだままだったろうか。
どれだけの間、痛みに苛まれていただろうか。
この間のぼくの時間は止まっていた。
どんなものも、動いてはいなかった。
痛みは、今が止まること。
時間が止まること。
自分が止まってしまうこと。
静止した世界
そこでは、全てがモノクローム。
色がつき始めた頃、ぼくはここから
這い上がれる。
止まった時間が、動き出す。
抜け出た先に待つのは、新しい朝。
新しい一歩。
こうして、痛みのある世界、ない世界を
ぼくらは行ったり来たりするのだ。
新しい朝は今日も訪れる。
いたみ