滲む、黒。
冷たい感覚が、ぼくを刺す。
何も、見えない。
守ってくれるものが何もない。
何にもなりきれていない自分がいるだけ。
ぼくは何になれたら、よかったのですか。
ぼくは何になれるというのですか。
ぼくが全てを壊して、全てを乱しているのですか。
ぼくが悪の鍵を持っているのですか。
黒がぼくの心の中を駆けては染めてゆく。
居場所をなくしたこころがいられるところは、どこですか。
どこになら、いることを許されるのですか。
傷ついたこころは、ひとりぼっちで嘆いている。
この夜の片隅で。
じわり、じわりとかなしみの色が広がっては滲む。
じわり、じわりと染み込んでゆく。
咽せ返る痛みが、檻を作っては閉じ込めてしまう。
本当の色が仮面を被り、眠ってしまった。
滲む、黒。