滲む、黒。

冷たい感覚が、ぼくを刺す。

何も、見えない。

守ってくれるものが何もない。

何にもなりきれていない自分がいるだけ。

ぼくは何になれたら、よかったのですか。

ぼくは何になれるというのですか。

ぼくが全てを壊して、全てを乱しているのですか。

ぼくが悪の鍵を持っているのですか。

黒がぼくの心の中を駆けては染めてゆく。



居場所をなくしたこころがいられるところは、どこですか。

どこになら、いることを許されるのですか。


傷ついたこころは、ひとりぼっちで嘆いている。
この夜の片隅で。

じわり、じわりとかなしみの色が広がっては滲む。

じわり、じわりと染み込んでゆく。


咽せ返る痛みが、檻を作っては閉じ込めてしまう。


本当の色が仮面を被り、眠ってしまった。

滲む、黒。

滲む、黒。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-08-25

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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