あの日。

何も見えなくなってしまったとき、 本当のさよならは訪れる。
つなぎ合わせられなくなるのは、 こころが離れてしまったとき。

きみが、ぼくを見なくなったとき。
ぼくがきみを見なくなったとき。
僕たちをつなぐものは 何もなくなってしまう。
そして、本当のさよならは訪れるんだ。

待つ苦しさだけが、 点灯している。
ざわつくこころ。
拾ってもらえないことばの穂。
離れゆくこころの距離を感じる。

離れてしまうことを知っていれば
ぼくはきみを信じなかった。

近づいてくれたきみが
ぼくに見えたあの日。
きみの手をつかんだ。
きみがぼくを失いたくないと言った、あの日。

けれど
『触れたい』より、『触れられない』が増えたとき、
ぼくたちは背を向けて歩き出すんだろう。

あの日。

あの日。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-08-25

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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