あの日。
何も見えなくなってしまったとき、 本当のさよならは訪れる。
つなぎ合わせられなくなるのは、 こころが離れてしまったとき。
きみが、ぼくを見なくなったとき。
ぼくがきみを見なくなったとき。
僕たちをつなぐものは 何もなくなってしまう。
そして、本当のさよならは訪れるんだ。
待つ苦しさだけが、 点灯している。
ざわつくこころ。
拾ってもらえないことばの穂。
離れゆくこころの距離を感じる。
離れてしまうことを知っていれば
ぼくはきみを信じなかった。
近づいてくれたきみが
ぼくに見えたあの日。
きみの手をつかんだ。
きみがぼくを失いたくないと言った、あの日。
けれど
『触れたい』より、『触れられない』が増えたとき、
ぼくたちは背を向けて歩き出すんだろう。
あの日。