この夜の下で
夜空いっぱいに広がる小さな星。
かすかに光る、一つの月。
つかみたくなるような瞬き。
次の日にはいつもと変わらない日常が始まること
わかって、いても。
この刹那を、感じていたい。
この深い夜の下には、
みんながどこかで生きていること、知ることができるから。
きみが、ここから遠くへ行こうとも。
ぼくはここにいる。
ぼくはきみのそばに、いる。
きみのこころを聴いている。
誰の夜にも冷たい風が染み渡る日があって。
誰の夜にも喜びを抱きしめる夜があって。
きみの夜とぼくの夜の色は同じではないけれど、
きみの夜の色とぼくの夜の色を重ねることはできる。
それが、夜を抱くということ。
それが、つなぐということ。
それが、寄り添うということ。
それが、月を見上げる理由。
この夜の下に、僕たちがいる理由。
月が見える日も、見えない日も。
ぼくは、月を探すよ。
この夜の下で