キミ想ウ夜二、星掬ウ。
きみがぼくを想う夜に。
ぼくがきみを想う夜に。
ぼくたちは星を掬う。
光が見えない夜をひとり、彷徨っていた。
何も音が聞こえない、静寂の夜。
ひとり、目を閉じれば世界から離れられた。
ひとり、俯いてはものかなしげに映る自分がいた。
何かを想うたびに、涙が溢れた。
記憶が呼び起こされる度に、想いが込み上げてくる。
世界の孤独をひとりで抱えているかのように、重たかった。
そんなとき、きみはぼくを呼んでくれた。
そんなとき、ぼくはきみのやさしさに触れた。
冷え切った身体が、少しずつあたたかくなってゆく。
夜が、きみの色になってゆく。
きみが夜になってぼくを包むから、ぼくはまどろんでゆく。
きみがぼくを想うたびに
ぼくは、ぼくになってゆく。
ぼくがきみを想うたびに、
きみはきみになってゆく。
きみがぼくを求めるとき、ぼくはきみを求めたい。
ぼくがきみを求めるとき、きみもぼくを求めてほしい。
『そばにいたい』と、伝えあった夜。
ぼくはきみのこころに、はじめて触れた。
ぼくにこころがあることを、きみは気づかせてくれた。
夜は長くて不安になるけれど、
ぼくをきみが想う夜なら、
きみがぼくを想う夜なら、
やさしさで夜を溶かすことができると思うんだ。
きみがぼくを想う夜に。
ぼくがきみを想う夜に。
ぼくたちは星を掬う。
キミ想ウ夜二、星掬ウ。