Walking rancor

おれは憎しみだけで
ここまで歩いてきたのか
随分と遠い処まで来たものだ
見渡す限り何もない
つまらない更地だ
おれはそんな更地を歩く
そのさらに先へと進む
これはある種の執念だろうか
執念がおれを覚醒させる
足は止まることを知らない
憎悪、それはすなわち炎
身を焼き焦がす業火
友よ、赦してくれ
憎悪を燃料にして生きるおれを
もっと燃え上がれ、もっとだ
憎悪が足りない、足りない
憎悪でおれを満たしてくれ
おれを消失点まで運んでくれ
おれの狂気を正当化してくれ
ここは見渡す限り何もない
つまらない更地だ
おれはそんな更地を歩く
あらゆる声を無視して

Walking rancor

Walking rancor

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-08-25

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