planisphere
どこにいるんだろう、もう一人の自分。
探しているんだ、本当の自分。
そんなの掴んだためし、ないけど。
「ごめん」って言って、「いいよ」って言われるの好きだから、いくらでも自分のことを嫌いになれた。
かぎかっこなしの僕の台詞、そんな君の心に加えてほしい。
首元に、夏の大三角。
いまだに甘いループの渦中。
飽きるほど泣いたのに、ねぇ、また泣きたくなる。
僕の声が届く、その耳の近く。
ふとももと、ふくらはぎのうら。
そしてその脚のたもと。
すべて繋いで見えた星座が、指し示しているのはここなんだ。
宝物をそっと置いて置ける場所。
誰にも言えない秘密を、君が僕にあずけてくれる場所。
ずっと、ずっと探していたんだ。
首元に、夏の大三角。
たったひとつの僕の夏に、その星たちを加えてほしい。
ずっと、ずっと探していたんだ。
おかえり、僕のふたご。
planisphere
The Monologues of Mire and Aki