ものすごく好きだった子から、実はものすごく嫌われて居た、という事

暑い、熱い、陽炎のような記憶

二年間、思いを寄せて居た子に

何度も、この胸の内を直接明かそうと

でも出来なかった


後になって

その子が、私を嫌って居た

それも、かなり激しく嫌って居たらしい、という事を

偶然、本当に偶然

知ってしまった


嗚呼、暑い

どうして暑くなると、思い出すのだろう

そうだ、それは

あの子が、確か、八月生まれだったから

胸を焦がした思いが

熱い

ゆらゆら揺れて居る

ゆらゆら

ゆらゆら

ものすごく好きだった子から、実はものすごく嫌われて居た、という事

ものすごく好きだった子から、実はものすごく嫌われて居た、という事

嗚呼、暑い どうして暑くなると、思い出すのだろう

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2025-08-22

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