GANTZ originalstory

注意書

・これは完全オリジナルです。

・本編の五年前という設定です。

・上記の設定通りなのでカタストロフィはありません。

黒い球

 誰が言ったかは知らないが人は死んだらあの世へ行く。
それは人間以外の生き物でも当然だ。
仮にあの世が無くても人は死んだら眼を開けることは二度とない。
だが…

ジジジジジ

羽山「なんだ? ここ……」


死んだはずなのに眼が開いていた。

羽山「なんだってんだここは…」

男1「んだよここは……天国か……?」

男2「いいや さっさと帰るか……」

男3「あれ!? 開かねぇぞ!!」

ガチャガチャ

女1「……確かに死んだと思ったのに…………」

男4「………………」

ここに集められたのは俺だけじゃない…

男4「とりあえず落ち着いて、自己紹介でもしませんか?」

男3「こんな時に自己紹介だぁ!?」

男4「まず落ち着いて話しましょう。あなたから」

羽山(俺からかよ!!)

羽山「羽山一輝 高一 」

男4「次は…あなた」

男1「畑山 正史 25才」

男2「俺はいいや。パスで」

男3「田中 浩也。 高二」

男4「俺が久藤 一郎です 中三」

女「河本 美香 高一です」

羽山「名前言ったからってなんか意味あんの?」

そう言った直前ラジオ体操が流れた

あーたーらしーい あーさがきーた

ラジオ体操が流れ終わり、黒玉には文字が映し出された

てめぇたちの命は無くなりました
新しい命をどう使おうと
私の勝手です。という理屈なわけだす。
てめぇたちは今からこの方をやっつけにいってくだちぃ

羽山「はぁ?なんだこれ…?」

更に絵が写し出された。

イシ星人 

特徴 強い 性格 固い 口癖 俺かてぇよ!!

田中「なんだこいつ?キモ!!」

ガシャン

次の瞬間に球が開いた。その中には銃が大量に収納されていた
さらに驚くべきことが…

畑山「なんだこれ…うわっ!!」

中に人が入っていたのだ……

男2「これかっけぇな…」 ガチャガチャ

畑山「偽物だろ?」

久藤「さて…と…」

羽山(なんだこれスーツ……?)

羽山(なんかかっこいいから着てみるか…)

そう思い着替えようとした時だった

河本「きゃぁぁ!!」

男2「なんだこれ!?」

ジジジジジ

なんと人が消え始めていた。

羽山「着替え終わったーってなんだこれ!?」

俺も消えてるし!?

ではいってくだちぃ

黒い球にはそう書かれていた

ジジジジジ

次に見たものは 夜の町であった

羽山「ここは東京か?」

久藤「皆さんに話すことがあります」

さっきの中坊が言ってきた

畑山「なんだよ?」

久藤「これはゲームです。さっきの星人を倒せば賞金が貰えます」

田中「…………なんでお前そんなこと知ってんだよ?」

久藤「俺の親父がこのゲームの主催者だからです」


男2「じゃあ探して殺せばいいのか!!」

タッタッタッタ

畑山「賞金は俺のもんだ!!」

タッタッタッタ

羽山「ばっかじゃねーの? 帰る」

久藤「帰れないよ。ゲームが終わるまでは」

羽山「何でだよ?」

久藤「ゲーム終了する前にエリアから出るとああなるよ」

河本「………………」ピクピク

田中「頭が吹き飛んでる…」

久藤「逃げるより賞金貰った方いいだろ?」

羽山「……どこにいんだよ」

久藤「さぁね。探せば居るよ」

タッタッタッタ

田中「俺らも行こうか」

羽山「ああ……」


羽山「ここか…?うっ!!」

畑山「……がはっ…」

男「…………」ピクピク

イシ星人「俺かてぇよ!!」

田中「こいつがイシ星人……」

羽山「人が死んでる……」

田&羽「うわぁぁぁぁ!!」

イシ星人「俺かてぇよ!!」

ダッダッダッ

くそっ!!なんでこんな事になってんだよ!!


羽山「まずい!!追い付かれる!!」

田中「お前とは仲良くなれそうだったが…まさか会って数時間で死ぬとはな……」

羽山「縁起でも無いこと言わないでくれ!!」

後ろを見ながら走っていき、追い付かれると思ったその時
俺は車にひかれた。

田中「おいっ!! 大丈夫か!?」

車にひかれて大丈夫なわけねぇだろ!! ってあれ? 痛くねぇ…… まさかこのスーツか!? そう思って車を見ると人がぶつかったとはおもえないくらいへこんでいた。

田中「おいっ!! たすけてくれ!!」

男「なんかぶつかったなーなんもいねぇけど」

羽山「ぶつかったんだよ!!」

男「なんだ…ここに…なんかいる」

田中「まさか…見えてないのか?」

イシ星人「俺かてぇよ!!」

羽山「また来た!! ってあれ車があんなへこむんだったら、殴ったら……」

もしこのスーツのおかげなら……あいつにも効くんじゃないか……?

田中「なにしてんだっ!! 逃げるぞ!!」


羽山「うぉぉぉぉ!!」キュイイイン

田中「バカっ!! 勝てるわけねぇだろ!!」

イシ星人「ぐぉぉぉ!!」 ブン!!

羽山「おらぁ!!」 ドゴッ!!

星人のパンチをかわし、顔面をなぐりつけた
やっぱこのスーツか!?

羽山「まだまだぁ!!」ドゴッ バキッ ガッ

星人に連続で腹にパンチとキックをした。

田中「すげぇ……圧倒してる……」

羽山「これでどうだ!!」 ドゴッ!!

イシ星人「ぉぉぉぉぉ!!」 ドガン!!

イシ星人は壁に激突し、倒れた。

羽山「はぁはぁ……」

田中「やったのか……?」

イシ星人「ぐぉぉぉ!!」 

羽山「マジかよ!? まだ動くのか!?」

イシ星人「がぁぁぁ!!」 シュ!!

星人が殴りかかっきて もう駄目かと思ったときだった。

ギョーン 

イシ星人「がっ!? ぅががぁぁ!!」

星人は紐みたいなもので捕まった。

バチバチ

久藤「結構やるね。まさか俺以外に二人も生き残るなんて……」

さっきの中坊がやったのか!?

羽山「どういうことだよ!?」

久藤「これはゲームでも何でもないってこと」

田中「じゃあこいつは何なんだよ!?」

星人を指差しながら田中が聞く。


久藤「そいつは宇宙人。なんの目的かはわからないけど死んだはずの人間がこうやって星人と戦わされるんだ」

羽山「……なんでお前がそんな事知ってんだよ?」

久藤「まだ分からない? 俺はあの部屋に何回も来ている」

久藤「まぁ話は戻ってからだ。まずこいつを殺す。点数は悪いが譲れないな」

羽山「点数?」

久藤「星人を倒すと点数が貰えんの。」 ギョーン

イシ星人「ぐあ…ぁぁぁぁ!!」 バンッ!!

数秒がたつと、星人が破裂した。

久藤「これで今日は終わり。もうすぐ戻れるよ」

田中「戻れるのか!?」

久藤「ああ。死ななければ 体がバラバラになっても五体満足で戻れる」

羽山「…………じゃあ俺たちは生きてんのか!?」

久藤「うん生きてる。次死んだらアウトだけどね」

久藤「じゃあお先に」 ジジジジジ

羽山「良かった……戻れる……」 ジジジジジ

田中「死ぬかと思った……」 ジジジジジ

ジジジジジ

羽山「そういえばこの黒い球はなんなんだ?」

久藤「それはガンツ。俺達を連れてきたりする装置」

久藤「採点もそいつがやってくれる」

チリリリリリ

アラームが鳴り響き、ガンツに文字が浮かび上がった。

それでは ちぃてんをはじめる

コンタクト 0てん 騒ぎすぎ

羽山「……誰?」

田中「多分俺だな」

はやま 0てん 車にぶつかりすぎ

羽山「マリカーかっつの。一回しかぶつかってねぇだろ」


くどう 4点 total 75 あと25てんでおわり

ブォン

久藤「今日はもう終わり。何か質問ある?」

羽山「お前はなんなんだ?」

久藤「俺は普通の中学生。けど俺は一年前からここに呼ばれてる」

田中「てことは……また呼ばれんのか!?」

久藤「そう。100点とるまでこれは繰り返される」

羽山「嘘だろ……」

田中「100点を取るとどうなる?」

久藤「解放されるよ。」

羽山「最初になんでそれを言わなかったんだよ!?」

久藤「言ったら信じてた? あんたは直感でスーツを着た。けど教えたら
あんたは着たかな?」

久藤「他の連中だって着なかったと思うよ。結果的に変わらないんだよ」

田中「だからって……」

久藤「質問は終わり? なら俺は帰るよ」

羽山「まて!! 次はいつ呼ばれんだよ……?」

久藤「さぁね。 それは分からない」

久藤「寒気がきて体が硬直したら合図だ。」

久藤「あとここの事は誰にも話さない方がいいぜ。死にたくなかったらな」

バチバチ

そう言うと中坊は消えた。

田中「俺らも帰ろうぜ」

羽山「ああ……」

俺たちはその部屋を後にし、自分達の家に帰った。

二回目のmission

あの部屋に行ってから4週間後 再び俺たちはあの部屋に呼ばれた。
ゾクゾク

羽山「なんだ……変な寒気が……」

― ― ―変な寒気が合図だ― ―

中坊の言葉を思い出した

羽山「スーツは着てるな……おし……」

ジジジジジ

次に目を開けたときにはまたあの部屋に居た。

久藤「やぁ。久しぶり」

羽山「また星人と戦わされんのか?」

久藤「当たり前だろ。この部屋に来たと言うのはそう言うことだ」

田中「お前らもう来てたのかよ」

スーツに着替えていた田中が居た

久藤「さて…今度は何人来るかな……」

ジジジジジ

男「なんだここは…」

DQN1「どうなってんだよ!!さっきまでバイクに乗ってたのに」

DQN2「ここ病院じゃねーの? さっき事故ったし」


田中「なぁ説明するべきか?」

久藤「俺はどっちでもいいよ」

羽山「後味悪くなると嫌だから教えとこうぜ」

田中「分かった。皆!! ここは病院でも天国でもない!!」

男「この変な玉を見れば分かるよ」

田中「今から宇宙人と戦わされる!! ここから帰るには宇宙人を倒すしかない!!」

田中「まずこのスーツを着てくれ!! 生き残る可能性が上がる」

男「ダサっ……」

DQN1「宇宙人だぁ!? どこにそんなもん居るってんだよ?」

DQN2「頭おかしいんじゃねーの」

そしてラジオ体操が突然流れ始めた

あーたーらしーい あーさがーきた

きーぼーうのあーさーだ よーろこーびにむねをひーらけ
おーおぞーらあーおーげー ラージオーのこーえにー
すーこやーかなむーねをー このかおーるかぜーにひらーけよ
そーれ1 2 3

DQN1「これはなんだっていうんだよ」

羽山「それは知らね」

DQN1「バカにしてんのか」

羽山「してねぇよ」

ブォン

てめぇ達の命は無くなりました
新しい命をどう使おうと私の勝手です
という理屈なわけだす

DQN2「これの方がバカにしてんだろ」

ブォン

てめぇ達は今からこの方をやっつけにいってくだちぃ


ばくだん星人 

特徴 つよい 火薬くさい 性格 短気 口癖 バーン!!


DQN1「なんだこいつ? これが宇宙人かよ」

男「嘘くせぇな」

ガシャ

玉が開き、銃が収納されていた。

田中「捕獲銃とXガンでいいや」

羽山「Xガン?」

田中「X線が出るからXガン」

羽山「へー」

DQN2「へへ」

DQN1「偽もんだろ」

男「なぁ。このスーツの上に服を着てもいいのか?」

田中「ああ。大丈夫だ」

ではいってくだちぃ

ジジジジジ

羽山「よしっ!!ってあれは……」

爆弾星人「…………」

羽山「いきなりかよ……」

羽山「おいっ!!」

爆弾「んー?」 クルッ

羽山(言葉が通じてる……)

羽山「悪いけど…死ね!!」 ぎょーん

爆弾「バーン!!」

爆弾星人がジャンプしてxガンをかわす

羽山「なっ!?」

爆弾「ババーン!!」 ドゴッ 

羽山「グホッ!!」 ドカッ

腹に頭突きをされ、ガードーレールまで吹っ飛ばされた。

爆弾「バーン!! バーン!!」ドガン!! ドゴーン!!

羽山「なんだ!? 急に爆弾投げてきやがった!!」

羽山「くそっ!! 一旦逃げる!!」タッタッタッタ

田中「羽山はどこだ……あっ…」

羽山「田中ー!!」

田中「どうしたっ!?」

羽山「はぁはぁ……星人に追いかけられた……!!」

男「ひょっとしてあれか?」

男が羽山の後ろを指差すと 走って追いかけてきた星人が居た

DQN1「なんだこいつ!? 本当にいやがった……」

DQN2「明らかに弱いだろ」

爆弾「ううぅババババーン!!」

爆弾星人が物凄い勢いで殴りかかってきた

田中「チッ!!」 ギョーン ギョーン

爆弾「ハゲぇぇ!!」 ドカッ!!

田中「うわっ!!」

ギョーン

爆弾「がぁぁぁぁ!!」 バンッ!!

突如爆弾星人の脚が破裂した。

バチバチバチ

久藤「まず一匹」

羽山「久藤!!」

爆弾「ううぅ!!お前ぇ!!殺すぅぅ!!」

久藤「やってみろよ」 バチバチバチ

爆弾「ぶっころぉぉぉす!!」 ヒュ!!

爆弾星人が思い切り殴りかかるも
既に久藤は消えていた

久藤「おしまいだ!!」 ギョーン

爆弾「けぇぇぇぇ!!」 ドガーン!!

久藤が銃を打った瞬間。それをかわし
爆弾星人が久藤に体当たりをし、そのまま爆発した。

久藤「チッ!!」 ダッ

後ろに飛び 星人から離れる

羽山「やったのか!?」

田中「いや……星人は無傷だ……」

男「面白いな……」

久藤「片足潰したのにこれかよ……」

爆弾「きょぉぉぉぉ!!」 ドガッ!!

久藤「ぐぁっ!!」 パリーン!!

閉店した店のガラスに久藤は蹴り飛ばされた。

羽山「くそっ!!」 キュィィィィン!!

羽山「くらえぇぇぇぇ!!」ドガッ!!

スーツの力でバンクアップし、思い切り爆弾星人を殴る。

爆弾「うがぁぁぁぁ!!」 ドゴーン!!

今度は跡形もなく爆発して消し飛んだ

久藤「くそっ!!」 ガララッ!!

田中「もう……終わりか……」

久藤「まだ終わってない」

羽山「嘘だろ?」

久藤「星人は一匹だけとは限らねぇよ」

田中「どこに居るんだよ」

久藤「自分で探すんだな」バチバチバチ

羽山「おい!!」

DQN2「で、そのなんとか星人はまだいんのか?」

田中「多分」

男「そいつ倒せば帰れんの?」

羽山「ああ」

田中「じゃあ行こうぜ」

羽山「場所が分からないのにどうやって倒すんだよ」

田中「さっき久藤が変な機械を腕につけていた。あれで場所を特定してんじゃないか?」

DQN2「これの事か?」

先ほど久藤のつけていたのと同じ機械を見せてきた

田中「それだ!! ちょっと貸してくれ!!」

ピッ

羽山「ついた!! この時間は制限時間か」

田中「この青い点は俺達だな。そんでこの赤い点のが星人か」

羽山「こっから遠くないな。行こうぜ」 タッタッタッタ

DQN1「俺達も行こうぜ」

DQN2「ああ」 タッタッタッタ

男「さっさと帰りてーな」


久藤「さて…」 スッ

銃を星人に向ける

爆弾「がぁぁぁ!!」 ドガン!!

久藤「チッ!! 気づかれたか!!」

爆弾星人が振り返り、突進してくるが久藤は横に飛んでかわす。

久藤「死ねぇ!!」 ギョーン

爆弾「ぁぁぁぁ!!」 ドガッ!!

久藤「グハッ!!」 カララララ

銃を弾き飛ばされ、久藤自信も倒れる。

爆弾「ころぉぉぉす!!」

ギョーン ヒュン ザッ!!

爆弾「ぐおおお!?」

久藤「バーか。武器は一つだけじゃねぇよ」

捕獲銃で爆弾星人を捕らえる。

久藤「殺さないだけありがたいと思えよ」  ギュ

引き金を引くと、爆弾星人が消えていく。

久藤「終りだ――ぐはっ!?」ポタポタ

爆弾星人(ボス)「があああああ!!」

久藤らボス星人に後ろから貫かれた。

久藤「くそが!!」 キュィィィィン!! ドゴッ !!

ボス「がぁぁ!!」 ドゴン!!

久藤がボスを殴り飛ばすと、壁にめりこむ。

久藤「スーツを貫くなんてな……」

ボス「がぁぁぁ!!」 ドガーン!!

久藤「がはっ!!」 ガッ!! ゴロゴロ!!

ボス星人が大爆発を起こし、久藤は飛ばされる。

久藤「くそがっ!!」


―――羽山視点―――

羽山「おらぁぁぁ!!」 ドゴッ !!

爆弾「バーン!!」

羽山「意味わかんねぇよ!!」 ギョーン

爆弾「ぐぐががぁぁぁ!!」 バーン!!

羽山がXガンを打つと、爆弾星人は破裂した。

田中「こっちにも居た!!」 ギョーン

爆弾「がばばだ!!」 バーン!!

男「この銃はどうやって使うんだよ!?」

羽山「二つのトリガーを同時に弾くんだよ!!」

男「こうか!?」 ギョーン

爆弾「ガバッ!!」 バーン

DQN2「死ねぇぇ!!」

爆弾「がばぁぁぁ!!」 ドゴーン!!

爆弾星人が爆発し、それに巻き込まれ、また一人死んだ。

DQN1「山本ぉぉ!!」

爆弾「けぇぇぇぇ!!」

DQN1「ぅぁぁぁ!!」

田中「くらえ!!」 ガッ!!

田中がDQNに襲いかかる爆弾星人を殴り飛ばした。

羽山「おしっ!!」 ギョーン

爆弾「ぐぁっ!!」 バーン!!

周りの星人はほぼ倒し終わり、羽山達は一安心する。

田中「まだ居んのかな?」

羽山「さっきの機械で見てみようぜ」

ピッ

羽山「居たっ!! 青い点がある! 久藤か!?」

田中「加勢しに行こう!! 彼奴が死んだら俺達が困る」

タッタッタッタ

男「俺達も行こう!!」

DQN「あ、ああ……」

タッタッタッタ

――久藤視点――

久藤「くそっ!!」 ギョーン

ボス「死ねぇぇ!!」 ドゴッ !!

久藤「グッ!!」 ドカッ!!

ボス「バーーーン!!」 ドゴーン!!

久藤「チッ……このままだと……スーツが壊れる……!!」

ボス「がぁぁぁぁ!!」 バキッ!!

久藤「がはっ!!」 ドロドロドロ

久藤(しまった!! ヤバイ!!)

ボス「バババーン!!」 ドガガーン!!

久藤「グ……ハ……」 ドサッ

羽山「久藤!!」

田中「てめぇ!!」 ドガッ!!

ボス「ガバッ!!」

田中がボスを殴り飛ばす。

羽山「おい生きてるか!?」

久藤「スーツが……壊れて……」

羽山「このスーツは壊れんのか!?」

ボス「ぐおおお!!」 バキッ!!

田中「ぐぁっ!!」

ボス「死ねぇぇぇぇ!!」 ブンッ!!

男「おおおおお!!」 ガシッ!!

男がボスを後ろから捕まえる。

男「今の内だ!! そいつを安全な所に連れてけ!!」

田中「おまえはどうすんだ!?」

男「俺がこいつ抑えとく!!」

田中「羽山! 久藤を連れてってくれ!!」

羽山「いやっ……けど!!」

DQN1「俺が連れてくから、そいつ倒せ!!」

DQN1がそういい、久藤を連れていく。

ボス「はなせぇぇぇ!!」 ブンッ!!

男「ぅぁぁぁぁ!!」 ドボン!!

男は川に投げられる

羽山「このやろう!!」 ドガッ!!

ボス「うつうう!! 

羽山「また爆発すんのか!?」

ボス「バーーーーン!!」

…………シーン…………

羽山「………………?」

田中「時限爆弾だったのかよ……」 キュイイイン!!

田中が後ろからボスの背中に手を入れ時計らしき物を破壊する。

羽山「よしっ!!」 ギョーン

羽山がゼロ距離でボスの頭に銃を打つ。

ボス「グッあああ!!」 バーン!!

数秒後に頭が破裂して死んだ。

羽山「これで……終わりか……」

田中「久藤は!?」

羽山「そうだった!!」タッタッタッタ

男「ブハッ!!」 ザバン!!

男「ゲホッゲホッ!! 終わったのか……?」

羽山「おいっ!! 久藤! 終わったぞ!!」

久藤「………………」

DQN1「さっきからピクリとも動かねぇぞ?」

田中「まさか…死んだんじゃ……?」

久藤「……………ッテニ」

羽山「!?」

久藤「勝手に……殺すな……」

久藤「俺が……倒すはずだったのに……」

羽山「おいっ!?」

久藤「でもっ……もう死ぬ……」

田中「おいっ!! 戻れんだぞ!?」

久藤「100点……取れば……解放……される……」

久藤「もう少しだったのに……」

羽山「おいっ!! ガンツ!! 早く戻してくれ!!」

久藤「後は……頼んだ……」 

ジジジジジ

田中「おい!! 終わったんたぞ!?」

羽山「てめぇ!! ふざけんな!! 戻れるのに死ぬ気かよ!!」

久藤「………………」

ジジジジジ

羽山「――――」

田中「戻ってきたけど……久藤が……」

羽山「まさか彼奴が死ぬなんて……」 ジジジジジ

DQN1「本当に戻ってこれたな……」

男「あいつ……死んだのか……?」

田中「これでここの事をわかるやつはもう居なくなった」

羽山「どうするんだよこれから……」

田中「とりあえず……採点が終ってから考えよう」

ジリリリリリリ

それでわ ちぃてんをはじめる

美形くん 6てん total6点 あと94てんでおわり

田中「お前の名前は何て言うんだよ?」

男「菊地広平(きくちこうへい)」

田中「菊地か……よろしくな」

コンタクト 12てん total12てん あと88てんでおわり

田中「よしっ……」

はやまくん 22てん total22てん あと78てんでおわり

田中「すげぇ!! 高得点!!」

バカ 0てん バカすぎ

DQN1「もしかして俺の事か?」

田中「多分」

DQN1「ざけんなこのやろう!! 俺には桜坂京也って名前があんだよ!!」

菊地「新人どうし宜しくな。桜坂」

ブォン

採点が終わり、画面が消えた。

田中「さて……ここに詳しいやつが死んで、この部屋に関する事が分からなくなった」

羽山「自分達で調べるしかないってことか?」

菊地「こんな部屋の事なんかどうやって調べんだよ」

桜坂「誰かに聞くってのは……?」

羽山「いや……前に久藤がここの事は話さない方がいい。死にたくなかったらなって言ってたからここの事がバレたら死ぬ……」

桜坂「じゃあ打つ手なしか……」

菊地「一応ネットで調べとくよ」

田中「ああ。頼んだ」

羽山「じゃあ全員連絡先交換しとこうぜ」

その場で全員携帯を出し、連絡先を教え会う。

田中「じゃあ今日は帰るか。またこの部屋で会おう」

桜坂「やっと帰れんのか。今何時だ?」

羽山「眠い……」

菊地「さっさと帰るか」

ガチャ

重大な鍵を握っていた久藤一郎は死んだ。
他のメンバーは生き残ったが、厳しい状況になった。
次のミッションでは誰かが死ぬかもしれない。

命懸けの戦い

 午後2時 羽山は学校の屋上に居た。

羽山「スースー」

屋上の真ん中で気持ち良さそうに寝ていた。すると

友「おい羽山ー 授業始まるぞ」

羽山「……サボる……」

眠そうに手を挙げて、そう言った。

友「そうかー じゃあまたあとでな」

友人は戻っていった。

羽山「次はいつかなー」

空を見ながら暇そうにそう言う。

―――ファミレス―――

田中「何か分かったのか?」

菊地「まぁな。だが肝心な所はあんまり分からなかった」

ファミレスで田中と菊地が話し合っている。
どうやら例の事について聞いているらしい

桜坂「つかよー 話し合うなら場所を選べよ。あの事は禁句なんだろ?」

あの事……ガンツだ。 以前のミッションで一番詳しかった久藤が死んで、
ガンツの情報を探しているのであった。

田中「確かにそうだな。 場所を変えようか」

―――田中の家―――

菊地「で、分かったことが二つ。あの中坊が言った通り100点を取ると解放されるらしい」

桜坂「どこでそんな事分かったんだよ?」

菊地「ネットにガンツの事を情報交換してるサイトがあった」

田中「そんなものがあったなんて……」

菊地「もうひとつはあの部屋には開く扉がある」

桜坂「それって帰れるって事か?」

菊地「いや、武器が隠されて居るらしい」

菊地がそう言うと田中と桜坂は黙り混み、田中がこういった。

田中「もしかしてガンツの奥にあった部屋か?」

菊地「そうだ。 あそこには武器がまだある。 もし協力な武器なら生き残る可能性が上がるんじゃないか?」

桜坂「仮に強力だとしても銃の使い方で困ってるのに使いこなせるか?」

田中「じゃあ特訓するか」

菊地「ならここから真っ直ぐ行くと山がある。そこでどうだ?」

桜坂「ちょっと待て。行くのはいいが羽山はどうする?」

田中「あっそうだな」

そこから彼らは羽山と合流し2時間程度であったが特訓をしていた。


ゾクゾク

寒気が羽山たちを襲った。

羽山「絶対生きて帰ろう」

田中「当たり前だ」

桜坂「なんのための特訓だったんだよ」

菊地「誰も死なないといいな」

ジジジジジジ

次の瞬間にまたあの部屋に居た。

田中「よし!! 今日はどんな星人だろうな」

菊地「弱いといいな」

羽山「何ヘタレた事言ってんだよ」

ジジジジジジ

男1「なんだここは……」

男2「あの世って訳じゃないな……」

男3「この黒い玉はなんだ?」

女「…………」

田中「皆!! 俺の話を聞いてくれ!!」

羽山「またお前が言うのか」

菊地「俺も説明しようと思ったのに…」

田中「俺達はまだ死んでない!! 今から俺が言う通りにしてくれ!!」

男1「君たちはここの事を知ってるのか?」

桜坂「あんたらよりは知ってる」

田中「まずこの黒い玉からラジオが流れる」

ラジオが流れ始める。新参者達は田中の言う通りになったことに驚いた。

男2「本当に君の言う通りになった……」

田中「次に玉に星人が映し出される」

ブォン

サムライ星人 特徴 つよい 速い 性格 真っ直ぐ 口癖 斬る

田中「次に玉が開いて中に銃が入ってるから好きなのを選んで取ってくれ」

ガシャ

男1「じゃあこれで」

男2「俺も……」

男3「全て言う通りになってる……」

田中「そこにそれぞれの名前が書いてあるから自分達のケースを探して中のスーツを着てくれ!!」


数分後

女「……これでいいんですか……?」


羽山「大丈夫だよ」

桜坂「奥の部屋の武器ってこれか……」

桜坂が扉を開けると、バイクに刀の柄が落ちていた

菊地「これか……」 ブン スーー

菊地が刀を降ると 刃が伸びてきた。

羽山「これが新武器か……」

田中「俺は銃でいいや」

そういってる間に転送が始まった。

ジジジジジジ

男1「頭が消えてるぞ!?」

男2「星人ってのを倒しに行くのか……」


ジジジジジジ

※ここからは二人一組だす。

羽山&女

羽山「武家屋敷か……」

女「あの……私達……帰れるんですか?」

羽山「大丈夫。帰れる。 ただ危険だから俺から離れないで」

そういってる内に目の前から星人がくる

侍「斬る!!」チャキ

羽山「こいつか!!」 キィン!!

ガンツソードで防ぐ。

羽山「うおおお!!」 ブン

羽山が星人を押し、斬ろうとすると星人は距離を取った。


侍「斬る!!」

羽山「チッ!!」 キィン!! キィン!!

侍が連続で斬りかかり、防戦一方になる。

羽山「調子にのんなぁぁ!!」 キュィィィン キィィィン!!

スーツの力を使い、侍の刀を弾くと、侍の刀が折れる。

羽山「おらぁぁぁ!!」 ザシュ!!

侍「がああああ……」 ドサッ

羽山「よしっ……」

女「あの……私も……戦います」

羽山「いや……けど……」

女「守ってもらってるだけじゃ嫌なんです……」

羽山「……君……名前は?」

朝倉「朝倉凜香……」

羽山「じゃあ朝倉。宜しく」

そう言うと朝倉は少し微笑み、二人は奥に進んでいった。

―――田中&男1―――

田中「ぎゃあああ!! なんで三体も俺に来るんだよ!?」

男1「私達は死んじゃうんですかぁ!?」

田中「大丈夫だ!!」 ギョーン ギョーン

Xガンを連続に撃つが、一発も当たらない。

侍「おおおおお!!」ヒュン!!

田中「よっ!!」 パシッ

白刃取りで刀を止める。

田中「おらぁ!!」 ドカッ!!

侍を殴り飛ばすがあと二体も居る。殴ったやつもすぐ復活するだろう。

男1「あっ!!」 ドサッ ギョーン

パーン!!

侍「ぎゃぁぁぁぁ!!」

たまたまこけて撃った銃が侍の足に当たり、侍は倒れる。

田中「でかした!!」 ギョーン

侍「ぎゃああ―――」 パーン!!

田中「一匹仕留めた……」

侍「よくもぉぉぉぉ!!」 ヒュン!!

先程よりも速く斬りかかってくる。だが……

田中「ロックオン。くらえ!!」 ギョーン

パーン!! パーン!!

一気に侍が弾け飛ぶ。

男1「助かったぁぁ……」

田中「あんたの名前は?」

安田「安田大星。23才」

田中「これから宜しく……」

―――桜坂・男2、男3、菊地―――

桜坂「おらぁ!!」 ザシュ!!

侍を斬り倒す。

男2「うわわわ!!」 ギョーン ズサッ

侍「ぬうううう!!」

侍を捕獲銃で捕らえた。

桜坂「もう一回撃て!!」

男2「はい!!」 ギョーン

ジジジジジジ

侍「おおおお――――」

侍は上に送られた


菊地「終わったぁ!!」 ザン!! ザン!!

二回連続で侍を斬り倒す。

桜坂「ここら辺は終わったな」

―――再び羽山&朝倉―――

羽山「はぁぁぁぁ!!」 メキメキ!! ドザァァァン!!

刀を建物を越えるくらいまで伸ばし 星人を四体同時に一刀両断する。

朝倉「やぁぁ!!」 ギョーン

侍「apなさkt――――」

バーン!!

羽山「ここら辺にはもう居ないみたいだな」

朝倉「はい。 あの……貴方の名前は何て言うんですか?」

羽山「俺は羽山一樹 高1だ」

朝倉「じゃあ一樹君……宜しくお願いします……」

羽山「同い年なんだから敬語使わなくていいよ」

笑顔でそう言う。

朝倉「分かった。 宜しく。一樹君」


田中「おーい!!」

どこからともなく田中の声が聞こえる。

武家屋敷から出たところに田中たちが居た。

田中「そっちはどうだ?」

羽山「俺は六体。彼女は3体倒した」

田中「……彼女?」

羽山「ち、ちげーよ!! こんな短時間に付き合う分けねーだろ!!」

突然田中にそう言われ、顔を赤くして否定する。

田中「まぁいいや。援護に来たけど心配無さそうだな」

安田「あとの皆はどこに?」

羽山「あっ…忘れてた……」

朝倉「急いで行きましょ」

他の三人は頷いて、三人の所へ向かう

――菊地&桜坂&山田&青田

桜坂「もう終わりなんじゃねーの?」

菊地「そしたら部屋に戻ってんだろ」

青田「なんか居ますよ」

山田「あっ本当だ……」

橋を渡ろうとすると、刀を持った男が居た。

菊地「ベンケイじゃね?」

桜坂「どうする? 彼奴がボスっぽいけど」

菊地「やるしかねぇだろ」

弁慶「刀を置いていけ!!」

青田「うおおお!!」 ギョーン

山田「うあああ!!」 ギョーン

弁慶「遅い!!」 ズバッ!!

山田「ぐはっ!!」 ドロドロ

青田「ぐはっ…」 ドボン!!

菊地「チッ!!」 キィン!!

弁慶「フン!!」 ググ!!

菊地が弁慶を斬ろうとするが、刀で防がれ、押し合いになる


桜坂「うおおおお!!」 ギョーン ギョーン

弁慶「はぁ!!」 ブオン!!

ジジッ!! ジジッ!!

二回連続でXガンを撃つが弁慶は菊地を盾にして防いだ。

弁慶「はぁぁ!!」 ズシャ!!

菊地「くそっ!!」 ドロドロ

さらに刀で斬られ、スーツが壊れる。

桜坂「大丈夫か!?」

菊地「お前が撃ったんだろ!!」

菊地「それよりヤバイぞ……勝ち目が無い……」

弁慶「しねぇ!!」

とどめとばかりに刀を二人に降り下ろす。だが

桜坂「お前が死ね!!」 バキィ!! ドボン!!

桜坂が弁慶を殴ると川に落ちていった。

桜坂「死んだんじゃねぇか?」

菊地「まさか……」

ザバン!!

弁慶「うおおおお!!」

桜坂「今度こそ死ね!!」

スパッ!!

桜坂「腕がぁぁぁ!!」 ブシャアアア

弁慶が桜坂の腕を切り落とす。 桜坂の腕からは大量の血が出る。

菊地「よくも!!」

弁慶「遅い!!」 ドスッ!!

菊地「がはっ……」 ドサッ

菊地は腹を貫かれ、倒れる。今の菊地は普通の人間のため簡単に倒れる。

羽山「菊地!! 桜坂!!」

田中「ボスは彼奴か……」

羽山「くらえええ!!」 キィィィン!!

弁慶「おおおおお!!」 

先程の菊地と同じ状況になる。

羽山「おらぁぁぁ!!」 ドゴッ!!

羽山が弁慶を殴ると弁慶は膝をつく。

羽山「終わりだぁぁぁ!!」

弁慶「愚か者がぁぁぁ!!」 ズバァ!!

羽山「うああああ!!」 ズザザザザ

足を斬られるが、なんとか切り落とされるのは避けた。

田中「まずい!!」 ギョーン

弁慶「ぬわっ!?」 ズザッ

田中「捕獲完了……」

弁慶「甘いわぁ!!」 ブチッ

捕獲するが、ワイヤーを引き裂かれ送ることはできなかった。

田中「なんだと!?」

弁景「斬るぅぅぅぅ!!!」


ギョーン  パーン!

菊地「……当たったか……」 ガクッ

菊地が最後の力で弁慶を撃つと弁慶の左手が破裂し、菊地は気絶する。

弁慶「ワシの腕がぁぁぁ!!」

羽山「おらぁぁぁ!!」 ギョーン

パーン!!

さらに羽山が弁慶の右手を破壊する。

弁慶「おのれぇぇぇ!!」

田中「終わりだぁぁ!!」 ザン!!

弁慶が叫んでいるうちに田中が弁慶を真っ二つにする。

田中「はぁはぁ……」

桜坂「う……どうなったんだ……」

ザバッ

青田「川に落ちて……なんとか……助かったか……」

羽山「これで戻れるな……」

ジジジジジジ

桜坂「なんとか死なずにすんだか……」

菊地「俺もだ……」

羽山「採点が始まるぞ……」

それぢわ ちぃてんをはぢめる

ヤスくん 0てん 影薄すぎ

安田「そんに薄かったかな……?」

田中「あんまり喋ってなかったもんな」

美人さん 21てん total21てん あと79点でおわり

朝倉「美人って////」

羽山「すげーいきなり高得点!!」


美形 21てん total27てん あと73てんでおわり

菊地「一匹7点か……」


不良 14てん total14 あと86てんでおわり

羽山「バカから昇格したな」

桜坂「てめーぶっとばすぞ!!」

あおた 0てん 川に落ちすぎ

青田「確かに川に落ちたけど一回しか落ちてねーよ……」

田中「0てんにはかならず、すぎってつけるんだよ」

コンタクト 24てん total36てん あと64てんでおわり

羽山「ボス倒したのはお前だったもんな」

田中「もっと誉めてくれてかまわんよー!?」

菊&羽&桜(ぶっころしてー)

はやまくん 28てん total50てん あと50てんでおわり

羽山「俺の方が上だけどな」

田中「ぐぬぬぬぬ!!」

ブォン

羽山「さて今回は終わりだな。さっさと帰ろうぜ」

田中「もう少しで解放されんな……」

桜坂「勢い余って死ななきゃいいけどな」

羽山「縁起でもねー事言うなよ……」

ガチャ

田中「じゃあなー」

羽山「おう。またな」

安田「僕はこっちだから」

桜坂「あばよ」

菊地「羽山。お前スーツ持ってきたのか?」

羽山「持ってきた。大丈夫だ」

菊地「そうか。じゃあな」

朝倉「あの一樹君……」

羽山「何?」

朝倉「連絡先……教えてくれない?」

羽山「ああいいよ」

羽山は携帯を出し、連絡先を交換する。

羽山「あとここであったことは誰にも言うなよ?」

朝倉「うん。分かった。じゃあね」

羽山「……一雨降りそうだな……」

今回も無事生き残った羽山たち。
だが、羽山たちは普通に生活してるだけでも
死と隣り合わせである。 100点を取って解放されるまでは。

絶望 前編

ジジジジジジ

羽山「あれからずっと特訓だったのにもうミッションかよ……」

菊地「あんまふてくされてると死ぬぞ?」

田中「止めろって。本当に死んだら困るぞ」

こんな他愛の無い話をしているが、今から行われるのは決して笑える出来事ではない。

安田「またここに来るなんて聞いてないぞ」

朝倉「私もです」

新参者の二人だ。だが青田は来なかった

羽山「もう一人居なかったっけ?」

桜坂「まさか……死んだんじゃ……」

菊地「たぶんそうかもな」

あーたーらしーい あーさがきーた

田中「今回は俺達だけのようだな」

そう言ってると標的が表示された。

天狗星人 特徴 つよい 性格 無口 口癖 無言

羽山「次は天狗か……」

田中「なんか強そうだな」

ガシャ

ガンツの玉が開き、お約束のようにメンバーは武器をとる。

安田「なんか大変な事になってきたな……」

朝倉「いつまで続くのかな……」

でわ いってくだちぃ

ジジジジジジ

田中「おっしゃー!!」 タッタッタッタ

羽山「もういきやがったか……」

桜坂「来たぞ!!」

天狗「うおおおおお!!」

木を飛び越え小さい天狗が襲ってきた。

桜坂「さっさと終わらせて帰るぞ!!」ギョーン

天狗「ぬおおおおお!!」 バキバキ!! ブウゥゥン!!

桜坂が天狗にXガンを撃つが効いていない。さらに木を持ち上げ振り回してくる。

羽山「ふせろぉぉ!!」 スッ

朝倉「クッ!!」 ギョーン

天狗「ぐぅ!!」 パーン!!

天狗の羽に穴があく。

安田「今だ!!」 ギョーン ギョーン

天狗「ぬわぁぁぁぁ!!」 ドドーン!!

木を思い切り叩きつけてきた。

菊地「こいつまさか……Xガンが効かないんじゃ……」

羽山「なら刀だ!!」 スゥーーー

天狗「かぁぁたぁ!!」 ブゥゥゥン!!

羽山「おらぁぁぁぁ!!」 ズズーン!!

天狗が殴りかかるが、それごと天狗を真っ二つにする。

天狗「がぁぁ…………」 ドシーン

羽山「これでおわりか?」

菊地「んなわけねぇな……」


桜坂「つぎを探そうぜ」

五人はその場を後にする。


―――田中―――

田中「ふぅー この機械に不可視機能がついてたとはな……」

田中は不可視機能を使い、何体も天狗を倒す。

羽山「おい!! 田中!!」 

羽山達がやってくる。

菊地「これはお前がやったのか?」

田中「ああ。もちろんだ」

朝倉「もう一体来てる!!」

天狗「ああああああ!!」

さきほどの10倍はあるであろう天狗が襲い掛かってきた。

安田「こんなのがいるのかよ……」 ギョーン

田中「うおおおお!!」 スゥーーー

刀で斬りかかる。

天狗「ぬぅあわぁ!!!!!」 ドゴーン!!

田中「がはっ……」

羽山「皆伏せろ!!」 ブゥゥゥゥン!!

羽山が刀を伸ばし、スイングする。

桜坂「あぶねっ!!」 ザッ

天狗「がぁぁぁぁ!!」 ザン!!

天狗の両足を切断した。

田中「うおおおお!!」 ザン!!

さらに田中が天狗の首を斬る。

菊地「もう倒したのか……」

桜坂「この森の木がほとんど無くなったな……」

朝倉「まだ終わってない!!」

朝倉がそう言い、前を見ると多数の天狗がやってきた。

菊地「さっきの小型の奴か……」

羽山「一人一体は倒せ!!」

安田「クソッ!!」ギョーン

天狗1「おおお!!」 ドゴッ!!

安田「ぐはぁ……」

安田は天狗に殴られ、地面にめり込んだ。

田中「だぁぁぁぁ!!」 ザン!!

天狗2「ぐはぁぁ……」 バタ

羽山「おらぁぁぁ!!」 ドスッ!!

天狗3「ぐはぁぁぁ!!」 ドサッ

朝倉「クッ!!」 ギョーン

天狗4「がぁぁぁ!!!」

朝倉が目を撃つと、天狗は苦しみ始めた。

菊地「やっぱ銃は効かないのか……」

桜坂「おらぁぁぁ!!」 ブゥゥゥゥン!!

さきほどの羽山のように刀を伸ばし、スイングする。

天狗3「ぐはあぁ……」 ドサッ

朝倉「やぁぁ!!」 ギョーン

天狗4「ぬううう!!」 ジジジジジジ

天狗は上に送られた。

羽山「生き残れるぞぉぉ!!」

田中「今回は余裕だな……」

ボス天狗「貴様らぁぁぁ!!」

羽山「なんだ……こいつ……」

ボス天狗「よくもわしの仲間を殺したなぁぁ!!」

田中「ボスかよ……」

ボス「貴様らもしねぇ!!」 ドゴッ!!

菊地「ガハァァ……」 ドガッ 

羽山「菊地!! てめぇ!!」 スゥーーー

刀を伸ばして斬りかかる。

ボス「ぬおお!!」 バキィ!!

羽山は地面に叩きつけられる。

田中「てめぇ!!」 ぎょーん

ボス「だまれぇぇ!!」 ズズーン!!

田中「ぐああぁぁ!!」 ブシャアアア!!

田中は右手、左足を切断された。

桜坂「今回は……やべぇな……」

羽山「放せこの野郎!!」 メキメキ ブン!!

羽山は天狗の腕を掴み、投げ飛ばす。

ボス「人間ごときがぁぁぁ!!」

突然 強風が起きた

羽山「これは!? かまいたちだ!!」

朝倉「きゃぁぁ!!」 

桜坂「ぐああああ!!」 ズザザザザ

羽山たちは致命的なダメージを負った。

羽山「これは……ヤバい……」

朝倉「う……」 ガクッ

朝倉は気絶する。

田中、菊地、朝倉、安田が倒れる。

羽山「まだだ!!」 ギョーン

ボス「ぬお!?」 パン!!

ボス天狗の腕に穴があく。

羽山「よし!!」 ギョーン ギョーン

ボス「ぐばはぁぁ!!」 ズズーン!!

羽山がXガンを撃ち、片足を破裂させる。

田中「……羽……山……」 ギョーン

ボス「ぬお!?」 ズサ!!

田中が捕獲銃を撃ち、ボスの動きを止める。

羽山「おらぁぁぁ!!」 ザァァン!!

羽山が刀でボス天狗の右腕を切り落とす。

ボス「よくもぉぉ!!」 ズゴーーン!!

羽山「がは……」 ドロドロ

ボスの一撃により、羽山のスーツは壊れた。

ボス「しねぇぇぁ!!」 

羽山「あっ……」 

ジジジジジジ

時間制限に倒せず、強制的にガンツ部屋に戻ってきた。

ボス「奴はどこだぁぁ!!」

羽山「はぁはぁ……」

朝倉「う……あれ……?」


桜坂「どうなったんだ……?」

羽山「ちくしょう……田中と菊地が……」

桜坂「ボスは倒したのか!?」

羽山「タイムアップで戻ってきた……」

チリリリリ!!

それでわ ちぃてんをはじめる

はやまくん -50てん 最初からやりなおしてくだちぃ

美人さん -21てん 最初からやりなおしてくだちぃ

不良 -14てん 最初からやりなおしてくだちぃ


ブォン

採点は終わった。制限時間内に倒せず、全員0点になった。

桜坂「んだよマイナスって!? また最初からやれってのかよ!? ふざけんなよ!!」

羽山「わりぃ……俺が倒せなかったから……田中たちが……」

朝倉「………………」

桜坂「………………」

羽山がそう言うと二人は黙った。

桜坂「俺……もう帰るわ……」

そう言って桜坂は飛び出していった。

羽山「俺も帰る……」 

朝倉「待って!! 一樹君のせいで田中さん達が死んだ訳じゃないよ!!」

羽山「いや、俺のせいだ……俺が倒してたら……」

朝倉「それじゃ私たちも同じだよ!! 羽山君の力になれなかったからこんなことになっちゃったんだし……」

羽山「…………」

朝倉「それが分かってたから桜坂さんも何も言わなかったんだよ!!」

羽山「ごめん。 今は一人にしてくれ……」

そう言って、羽山は部屋を飛び出していった。



桜坂「くそっ!! わかってんだよ……羽山のせいじゃないって……」

桜坂「俺らが力不足で田中たちを助けらんなかったんだよ……あいつだけのせいじゃねぇよ……」


ザーーーーーー

羽山「雨……か……」

羽山(なんで……俺がもっと強ければ……すぐあいつを倒して……なんとか出来たのに……)

羽山「………………ショ」

羽山「ちくしょぉぉぉぉ!!」 ガン!!

羽山は叫びながら壁を殴る。

だが、このミッションはまだ終わった訳ではない。



後半に続く

絶望 後編

ミッションの次の日、羽山は自室で横になっていた。

羽山「まさか田中や菊地まで死ぬなんて……」

横に置いてあるガンツスーツを見て、そう呟いた。

プルルルルルル プルルルルルル

携帯がなってるのに気付き、携帯を見ると桜坂からの電話だった。

羽山「もしもし……?」

羽山「神社? 分かった。今行く」

羽山はスーツに着替え、服を着て家を出た。

―――神社――

桜坂「田中達が死んだのはボス天狗が強すぎたんだよ」

羽山「……強すぎたからって仲間が死ぬのは仕方ないってのかよ?」

桜坂「…………」

羽山「彼奴ら死んだの俺のせいだ……もっと速く倒してれば……」

桜坂「お前さ……自分が強いって思ってんの?」

羽山「いや……思ってないけど……」

桜坂「あいつを一人で倒せると思ったのかよ? 俺達は絶対生き残るって言ったけどよ、必ず助かるって訳じゃねぇだろ?」

桜坂「俺達は協力して生き残るって決めて昨日まで戦ってきた。 だが昨日はとてもではないが協力してるようには思えなかった」

羽山「……」

桜坂「一人一人の行動がバラバラだった上に自分の事しか考えてねぇ。その時点でこうなることは確定してたんじゃないのかよ?」

羽山「そうかもしんねぇけど……」

桜坂「けどなんだよ? 久藤だって一人でボスと戦ったから死んだんだろ? 実例があるのにバラバラに行動したから負けた。これが結果だ」

桜坂「いつまでも落ち込んでないで次は絶対誰も死なせないようにどうするべきか考えるべきじゃないか?」

羽山「……そう……だな……」

桜坂「話は終わりだ。あとはどうするか自分で考えるんだな」

   許さん……

どこからは知らないが声が聞こえてきた。

羽山「この声は……」

ボス天狗「仲間達の無念……はらさせてもらう!!」

桜坂「ミッションで仕留められなかった奴は 昼に出てくんのか……」

羽山「こいつは速いから……動きを止めればいける……」

桜坂「俺が囮になるからお前が攻撃しろ!」

羽山「分かったけど……死ぬなよ」

桜坂「任せろ」 ギョーン

ボス天狗「許さんぞぉぉ!!」 ドゴッ!!

桜坂「おっと……おらぁ!!」 ギョーン

ボス天狗が地面にパンチをしてきたのをかわし、顔面を撃つ。

パーン!!

ボス天狗「ぐああ!!」 ポタポタ

天狗の顔の半分が吹き飛ぶ。

羽山「くらえ!!」ザン!!

ボス天狗「かぁぁぁぁ!!」 ドガッ!!

羽山がガンツソードで左腕を切り落とすが、ボス天狗が羽山を殴り飛ばした。

羽山「ぐお!!」 ドサッ

桜坂「よしいける!!」 ギョーン ヒューン

ボス天狗「ぬう!?」 ザッ

捕獲銃を撃つと片腕がないため、あっさり捕まえた。

桜坂「あばよ!!」 ギュ

引き金を引くと、天狗の頭が消え始めた。

ボス天狗「あああああ!!」 ズルッ

だがボス天狗の背中からまた天狗が出てきた。どうやら転送に失敗したらしい。

桜坂「くそっ!! 五体満足で復活かよ……」

羽山「しつこい野郎だな……」

ボス天狗「ぬああああ!! 

ギョーーン!! ズシーーン!!

ボス天狗が襲いかかってきた瞬間に天狗は潰れた。
こんな現象は初めてだ。

ボス天狗「あ……あ……」ピクビク

男「なんだ。以外と脆いな……」 バチバチ

あれは久藤が使ってた機械! こいつもまさかガンツを?

羽山「あんた……何者だよ?」

金崎「僕は金崎辰也。青森のガンツメンバーだよ」

桜坂「青森!? 宮城だけじゃないのか!?」

金崎「なんだ……久藤から何も聞いていないのか……」

羽山「久藤を知ってるのか?」

金崎「ああ。前に共同でミッションをしたからね。で、久藤はどうした?」

ボス天狗「あ……」ピクビク

金崎「うるさいなー死ね」 ギョーーン  ズシャァァン!!

ボス天狗「…………」

金崎が再び銃を撃つとボス天狗はさらに潰れ、絶命した。

金崎「それで久藤はどこに?」

羽山「久藤は死にました……」

金崎「なるほど……だから連絡が取れなかったのか……」

金崎「仕方ない。 僕がガンツの説明をするよ。とりあえず場所を変えよう」

――桜坂の家――

桜坂「てことは……ガンツは一つだけじゃないのか!?」

金崎「そうだよ。 世界に無数にある」

羽山「さっきの武器は……? 県によって武器が違うのか?」

金崎「おいおい……まさかそこまで知らなかったとは……」

金崎「この武器は100点をとると手に入る新武器だ」

桜坂「100点をとると開放されんじゃないのか?」

金崎「ガンツで100点を取ると3つのメニューが出てくる」

金崎「まず1番目はガンツに関する記憶を消し、ガンツから開放される。二番目は新しい武器を貰う。そして三番目が今までガンツで死んだ人間を一人だけ再生する。」


羽山「それはミッション中で死んだ人間を生き返らせるってことか……?」

金崎「ああそうだよ。あくまで100点を取ればだけど」

桜坂「それよりも……なんであんたは丁度良くあそこに居たんだ?」

金崎「旅行に来ていたら、ここらへんでテロが起きたとか言うから、まさかと思ってきたら正解だったよ。武器を持ってたのは出歩くときは必ず持ち歩いてるだけだよ」

羽山「ありがとう。あんたのおかげで前に進めたよ」

金崎「役に立てたなら光栄だよ。けど柳はどうしたの?」

桜坂「誰それ?」

金崎「久藤と一緒に小学生みたいな子供が居なかった?」

羽山「いや、俺たちが来たときは彼奴しか居なかった」

金崎「うーん……まさかもうガンツから開放されたのかなー?」

金崎「ま、いいや。それより頑張れよ。100点はそう簡単には取れないから」

羽山「すぐ取ってやるよ」

羽山が笑顔でそう言うと、金崎も笑い、手を振って帰っていった。

桜坂「じゃあ……俺も今日バイトだから……お前はそろそろ帰れ」

羽山「なんだよひでぇなー まぁいいや。じゃあな」

羽山は桜坂に手を降りその場所を後にする。


朝倉「あっ……一樹君……」

羽山「おう。 奇遇だなこんなところで会うなんて」

朝倉「もう大丈夫?」

羽山「大丈夫だ。それより重大な話がある」

朝倉「?」

―――羽山のアパート―――

羽山「……てわけなんだよ」

羽山は金崎が話したことを伝えた。

朝倉「じゃあまた頑張らなきゃいけないね」

朝倉が笑顔でそう言い、羽山はそうだなっと答えた。

羽山「なんか食べてく?」

朝倉「うん。食べてく 私が作ろうか?」

羽山「じゃあお願いするよ」

朝倉「任せて!」

羽山は絶望の中で希望を見つけた。
絶対に100点を取り、死んだ仲間を生き返らそうと誓ったのである。

新メンバー

 時刻は午前4時

羽山「コンビニに行くか」

コンビニに向かうと少年が立っていた。

少年「ねぇ兄ちゃん」

羽山「なんだよ。ガキはさっさと家に帰れよ」

そう言って少年を通りすぎると

少年「ガンツって知ってる?」

少年が驚くべき質問をしてきた。羽山はとっさに足を止めて振り返った。

羽山「……知らない」

羽山はそう言って再び行こうとしたときだった。

少年「知ってるはずだって。羽山一樹さん」

羽山は驚き、再び少年の方を振り返った。

羽山「なんで俺の名前知ってるんだよ?」

少年「僕は元ガンツメンバーだから」

少年がさらに驚くべき事を言うと、羽山は戸惑いながら質問した。

羽山「ガンツから開放された人間はガンツに関する記憶を消されて普通の生活に戻るんだろ? なんでお前は覚えてンだよ?」

少年「フフ……ハハハ…ハハハハハ!!」

少年は突然笑い始め、数分間笑っていた。

少年「アハハハハ……記憶を消されても記憶が戻る場合があるのさ」

羽山「じゃあ元ガンツメンバーだとして、なんで俺の名前が分かるんだよ?」

少年「久藤から聞いたのさ。久々に面白い奴が来たってな。記憶が戻ったといったらかなり驚いていたけど」

少年「そんなことはどうでもいい。俺はあの部屋に行くつもりなんだ」

羽山「どうやって? 自殺でもする気かよ」

少年「僕は自殺はしない事にしてるんだ」

少年は笑顔でそう言う。

少年「自己紹介が遅れたね。僕は春本柳だ」

どうやらこの少年は金崎が言っていた柳と言う人物だったらしい。

柳「それで僕はあの部屋に戻るために今日の午後2時に仙台に人を殺しに行く」

羽山「なに……言ってんだよ……?」

柳「さてここで問題です。僕は今日には犯罪者。そして君は今スーツを着ている上に武器まで持っています」

柳「今ここで僕を殺す? それとも見逃して今君が死ぬ?」

羽山「んな……人を殺せるわけ……」

柳「ふーん。じゃあ星人は殺せるんだ? 奴等だって生き物だ。君はすでに何体も殺してきてる。今更人間の一人や二人殺すのなんかわけないだろ?」

羽山「それ……は……」

柳「どうする? 僕を殺すか、それとも見逃してたくさんの命を見殺しにするか……選べよ」 カチャ

柳は羽山に銃を向ける。

羽山「どっちもお断りだ!! 死にたきゃ自分で死ねよ!!」

柳「……拍子抜けだよ」 バンバン!!

羽山「ぐあっ!!」 ガン!!

弾は当たったが、スーツのおかげで羽山は無傷だった。

柳「ほらどうすんだよ。速くしないとお前の知り合いも仲間も死ぬことになるよ?」 カチャ

羽山「ちくしょぉぉ!!」 ギョーン

柳「やっとやる気になったけど不発かよ」 パーン!!

柳「タイムラグ……があるのか……」 ドサッ

羽山がXガンを撃つと数秒後に柳の半身が吹っ飛んだ。

柳「でも手遅れだよ……仙台の人間はほぼ死んだ……」

羽山「お前!!」

柳「ハハハ…………」ガクッ

ゾクゾク

また例の寒気だ。どうやらミッションが始まるらしい。

ジジジジジジ

またこの部屋に来た羽山だが、今までより人数が多い。

羽山「ふー」

桜坂「今日で五回目か……」

羽山「そうだな」

柳「やぁ。羽山くん」

羽山「柳……お前本当に来たのかよ……」

柳「言ったろ? 僕はこの部屋に戻るって。大勢の人間を殺す。これがガンツが僕に出した条件だ」

朝倉「一樹君の知り合い?」

羽山「まぁね……」

柳「そう言えばさ。久藤はどうしたの?」

羽山「久藤は死んだ……」

柳「なんだそうだったのか……」

柳「ま、どうでもいいか」

立ち上がり、ガンツを見ながら言う。

するとラジオ体操が流れ始めた。

あーたーらしーい あーさがきーた
きーぼーうのあーさーだ
よーろこーびに胸をひーらけ
青空あーおーげーラージオーのこーえにー
すーこやーかなーむーねをー
このかおーる風ーにひらーけよ
そーれ1 2 3

男1「なんだこれは……」

てめぇたちは今からこの方をやっつけにいってくだちぃ

ネコ星人 特徴 つよい 特技 威嚇 口癖 ニャーニャー

ガシャン!!

ガンツが開き、武器が出てくる。

柳「さて……」

Xガンを取り、ガンツソードがある部屋に行く。

羽山「俺は準備はOKだ」

朝倉「私も大丈夫」

桜坂「じゃあこの部屋の事を皆に言うか」

柳「止めとけって」

柳が部屋から出てきて、そう言う。

桜坂「なんでだよ?」

柳「大勢の人間が生き残るだろうが」

朝倉「それが目的で言おうとしてるのよ」

柳「それは困るなー ガンツ!! さっさと始めろ!!」

ではいってくだちぃ

ジジジジジジ

羽山「お前!!」

柳「フン……」

男3「頭が……」

ジジジジジジ

全員の転送が終わった。

羽山「あの野郎……なんの真似だ……」

桜坂「とりあえずいこう……」

―――柳視点―――

黒猫「ニャーニャー!!」 シュ!!

柳「わりーな……ネコを殺す気は無いけど……」スゥー

刀を伸ばし、黒猫に挑む。

黒猫「ニャーー!!」シュ!!

柳「遅い!!」 キィィン!!

黒猫が引っ掻きをしてきたところをかわし、柳がガンツソードで真っ二つにしようとするが爪で防がれる。

柳(僕はあの時戻るべきでは無かったんだ……)

柳(今この場所こそ俺の居場所!!) ザァン!!

黒猫「シャァァァ!!」 スズーン!!

柳が力を入れ、爪事腕を切り裂くと、黒猫は膝をついた。

柳「終わりだ」 ギョーン

黒猫「ニヤァァ!!」 パン!!

柳がXガンを撃つと黒猫は頭が吹き飛んだ。

柳「さて……次だ」

―――羽山視点――

羽山「うおおおお!!」 ギョーン ギョーン

白猫「シャァァァ!!」 シュ!!

羽山「うお!!」 ドガッ!!

白猫は羽山を殴り飛ばす。

羽山「まだだ!!」 ギョーン

白猫「ニャァァァ!!」 パン!!

羽山がXガンを撃つとかた耳が破裂した。

白猫「シャァァ!!」 バキッ!! ドガッ!!

羽山「こいつ!!」

白猫は怒り狂い、羽山を殴り付け、地面に叩きつける。

桜坂「羽山ぁ!!」 ギョーン

白猫「ニャーー!!」 ズガッ!!

桜坂「ぐおっ!!」 ドガッ!!

桜坂は殴り飛ばされ、階段から落ちていった。

羽山「だぁあ!!」 ザァン!!

白猫「ニャァァァ!!」 ビシャァァァ!!

ガンツソードで白猫の右足を切り裂く。

ギョーン

何処からともなく白猫は撃たれ、数秒後に破裂した。

朝倉「ふぅー」

朝倉がビルの上から白猫を撃ち、倒したようだ。

桜坂「あんな所から……」

羽山「よしっ!! 次だ!」

黒猫1「ニャァァァ!!」 ズガッ!!

黒猫2「シャァァ!!」

女2「きゃぁ!!」

男3「あああ!!」 

スーツを着ていない人間はどんどん死んでいく。

柳「この様子だと僕と羽山君達以外死んじゃうか……」

柳は星人を発見し、そう呟くと銃を構える。

黒猫3「シャァァァ!!」

柳「おっと……気づいたか……でも遅かったな。四体ロックオン……」 ギョーン

ドンッ!! ドンッ!! ドンッ!! ドンッ!!

柳が引き金を引くと四体同時に破裂した。

柳「これは僕が簡単に百点を取っちゃいそうだな……」

――羽山視点――

羽山「これで五匹目だぁ!!」 ギョーン

黒猫5「ニャァァァ!!」 パン!!

桜坂「けっこう殺ったな……」

羽山「あとは……ここだ……」

路地裏のアパートに入っていく。

そこには巨大な猫が居た。

羽山「こいつがボスか……?」

桜坂「他にも居るからまだ分からん」


巨大猫「ニャァァァ!!」 ドゴッ!!

羽山「こいつ!! こんな狭いとこで暴れやがって」

桜坂「くそっ!!」 ギョーン

巨大猫「シャアアアア!!」

バキバキバキ!! 

巨大猫が暴れると部屋が崩壊し始めた。

羽山「ヤバイ!! 一旦出るぞ!!」

桜坂「ああ!!」

ドシャァァン!!

アパートは崩れ、猫は下敷きになった。

羽山「まだ終わってないぞ!!」

巨大猫「ニャァァァ!!」 

桜坂「しつけーな!!」

――柳視点――

柳「だから僕はなんも知らないって」

男6「この猫達は君が殺ったんだろ? 俺たちを助けてくれよ!!」

柳「僕じゃないよ。勘違いしないでくれ」

女2「さっきその銃で撃ってたじゃん!!」

柳「見間違いだよ」

朝倉「なにしてんの?」

柳「僕に助けてくれって言って進ませてくれないんだよ」

朝倉「助けてやれば?」

柳「助け合いなんかしないよ。君らみたいに僕はお人好しじゃないんだ」

柳がそういうと朝倉はムッとした顔で柳を見る。

柳「てことで後は宜しく」 バチバチバチ

男5「消えた!?」

朝倉「なによあいつ……すいません皆さん。物陰に隠れて猫が来たら逃げてください」

男7「さっきの猫はなんなの?」

朝倉「宇宙人です」

女3「そんなん居るわけ無いじゃん!!」

朝倉「人が殺されてたの見てたでしょ?」

男7「確かに隠れてた方が良いかもしれない……」

朝倉「では私は行きます」

朝倉はそう言って階段を降りていった。

――羽山視点―――

羽山「こいつ!!」 ドズ!!

巨大猫の腹に思いきりパンチをする。

桜坂「くらえ!!」ギョーン

巨大猫「ニャーーー!!」 ザク!!

巨大猫が爪で桜坂の右手を切り落とした。

桜坂「ぐぁぁぁ!!」 ズシャァァァ!!

桜坂の右手から大量の血が流れる。

羽山「でかい=強いじゃねぇんだよ!!」 ギョーン ギョーン

巨大猫「キシャァァァ!!」 パンパン!!

巨大猫の右手と左腕が吹き飛ぶ。羽山はその間に壁を登り、巨大猫の頭の上に飛ぶ。

羽山「俺の勝ちだ!!」 ザァン!!

ガンツソードで巨大猫を真っ二つにした。

羽山「はぁはぁ……おい桜坂!! 大丈夫か!?」

桜坂「なんとか……俺の事はいいから速く星人を全滅させて来い……」

羽山「いや、けど……」

桜坂「いいから行け!! 次もマイナスだったらアウトかもしれない……」

羽山「分かった……死ぬなよ」 タッタッタッタ

桜坂(死ぬな……か……)

――柳視点――

柳「ここで最後か……」

柳はビルの屋上に向かった。

化け猫「キシャァァァ!!」

柳「こいつか……」 スゥー

ガンツソードの刃を伸ばし、化け猫に向かっていく。

化け猫「シャァァ!!」 シュ!!

柳「くらえ!!」 ブゥン!!

化け猫が柳に向かってパンチを打つが、柳は横に飛んでかわし、ガンツソードで斬りかかる。

化け猫「ニャァァ!!」 キィィン!!

だが、化け猫は刀を爪で受けるとそれを弾き、刀は屋上から落ちていった。

柳「なっ!?」 

化け猫「シャァァ!!」 ドガッ!!

化け猫は柳を殴り飛ばす。

柳「ぐあっ!!」 ガシャン!!

フェンスに激突し、倒れる。

柳「まだだ!」 ギョーン

化け猫「ニャァァ!!」 ヒュン!! バキッ!!

化け猫は上に飛び、銃をかわし、柳を殴る。

柳「がはっ!!」 

化け猫「ニャァァァ!!」 ドズ!! ガシャアン!!

化け猫が殴るとフェンスが壊れ、柳は屋上から落ちた。

柳「くそ!!」 ドガン!!

柳は空中で体制を立て直し、地面に立つ。

化け猫「ニャァァ!!」

柳「ふん……」 ブン!!

柳は地面にあったガンツソードを取り、化け猫たな向ける。

化け猫「キシャァァァ!!」 

羽山「おらぁぁ!!」 ドゴッ!!

羽山が屋根の上から表れ、化け猫を蹴り飛ばす。

柳「なんだまだ生きてたのか……」

羽山「そう簡単に死ぬかって」

柳「こいつは僕が仕留める。お前は手をだすな」

羽山「ふざけんな。お前が下がれよ」

言い合ってる内に、化け猫が襲ってきた。

化け猫「ニャァァァ!!しかし

柳「うるさい!!」 ザァン!!

柳はさらに刀を伸ばし、化け猫の足を切り落とす。

羽山「おらぁ!!」 ギョーン

さらに羽山が銃をうち、数秒後に化け猫の右手が吹っ飛んだ。

柳&羽山「終わりだぁ!!」 ザァン!!

二人はほぼ同時に化け猫を切り裂く。

化け猫「ニャァァ……」 ドズン!!

化け猫は死んだようだ

羽山「てめぇ……俺が殺るって言ったのに……」

柳「それはこっちのセリフだ……」

ジジジジジ

どうやらこれでミッションは終わりらしい。


ジジジジジ

羽山「戻ってきたか……」

柳「今回は大したことなかったな……」

朝倉「あんたのせいであの後大変だったんだけど?」

柳「あーそう」

柳はその場に座りながらそう答えた。

羽山「あれ、桜坂は……」

朝倉「あっそういえば……」

柳「死んだんじゃねーの?」

柳がそう言うと羽山がハッとしたような顔をし、ガンツを見た。

チリリリリ!!

それでわ、ちいてんをはじめる

羽山「そうか……桜坂は死んだ……のか……」


美人ちゃん 10てん total10てん あと90てんでおわり


児童くん 50てん total50てん あと50てんでおわり

羽山「いきなり高得点かよ……

柳「ボスは俺が殺ったらしいな」

はやまくん 35てん total35てん あと65てんでおわり

ブォン

羽山「また仲間が一人死んじまったな……」

柳「そんなに大事なら100てん取って生き返らせろよ」

柳はそう言うと 上に服を着て、その場所を後にする。

羽山「なんだあいつ……」

朝倉「私もそろそろ行くね」

羽山「えっ? ああ。じゃあな」

羽山「俺も帰るかな……」

五度目のミッションでなんとか点数を挽回した羽山と朝倉。
次は生き残れるか……?

仲間の帰還

 
羽山「最近あの部屋に転送されないな……」

五回目のミッションから一ヶ月。あれからあの部屋には行っていない。
いつミッションが始まってもいいように訓練はしていた。

羽山「そういえば……久藤はどこで青森の金崎と連絡をとってたんだ……?」  

ふとそう思い、田中から聞いた事を思い出した。

田中『菊地がネットで調べたらしい』

ガンツがネットに乗ってる……?

羽山「調べてみるか……」 カチカチカチ

羽山はパソコンをつけ、ネットで適当にキーワードを打ってみる。
ガンツ、黒い玉の部屋、その他にもガンツに関する事を調べてみた。
だがめぼしい物は見つからない。

羽山「駄目か……じゃあ菊地はどうやって調べたんだ……?」

ピンポーン

そう考えてるとインターホンがなった。

羽山「はーい」 ガチャ

柳「元気にしてた?」

扉をあけると柳が立っていた。

羽山「なんでお前が俺の家知ってんだよ?」

柳「この前君とあったじゃないか。君にお願いがあって来たんだ」

柳はそう言うと羽山の家に上がり、椅子に座る。

羽山「で、お願いってなんだよ」

柳「僕も不本意だがこの家を貸してほしい」

羽山「…………は?」

柳「仙台を襲撃して指名手配なってるから今捕まると迷惑なんだよな」

羽山「いやいや見つかったら俺も捕まるじゃん」

柳「そこで取引だ。ガンツの情報を僕が知ってる範囲の事を君に話す。君は僕に泊まる場所を提供する。どうだ?」

羽山「つーかお前がここに来る間に尾行されてたらどうすんだよ」

柳「僕は一ヶ月間コントローラを使って姿を消してたから大丈夫だよ」

柳はそう言うとコントローラを見せる。

羽山「分かったよ……警察がここに来るような事したら許さねーぞ?」

柳「安心しなって」

そんな会話をしてる間に久しぶりに寒気が来た。

羽山「久しぶりの感覚だな……」

柳「さて……」

ジジジジジ

朝倉「あっ二人とも」

羽山たちが部屋に来ると朝倉が立っていた。

羽山「もう来てたのか」

ジジジジジ

男1「なんだこの部屋は?」

男2「俺らは死んだのか……?」

男3「なんなんだここは……」

羽山「そこの三人!! 今から俺の言うことをしっかり聞いてくれ!!」

男1「なんだ?」

男2「てかその服なに?」

羽山「今から俺達は宇宙人と戦わされる!!」

男3「嘘つくなよ……」

羽山「今からその玉からラジオ体操が流れる」

しばらくするとラジオ体操が流れ始め星人が表示された。

ブォン

コピー星人 特徴 つよい かしこい 特技 人の真似 口癖 おいおい

羽山「次に玉が開く」

ガシャン

男2「……君たちは何者だ……?」

羽山「俺達はこの部屋の住人ってとこかな」

朝倉「まずあなた達の名前を教えてください」

男1「川田一(かわたはじめ)高2」

男2「速水剣斗(はやみけんと) 高1」

男3「風山渉(かざやまわたる) 高1」

羽山「宜しく。 じゃあそこから好きな武器を取って!」

柳「どれだけお人好しなんだか……」

羽山「あとはそこにあるケースから自分達のスーツを着てくれ!!」

そう言われると三人はすぐに着替えた。
そしてミッションも始まった。

でわ いってくだちぃ

ジジジジジ

羽山「よし。行くぞ!!」

柳「早速おでましか……」

速水「これが星人か……」

そこにはスーツを着た男が立っていた。

コピー星人1「またお前らか……」

羽山「俺達を知ってる……?」

コピー星人1「俺達を殺しに来たのか……なら返り討ちにしてやるよ!!」

コピー星人は刀を抜き、襲いかかってくる。

羽山「うおおお!!」 キィン!!

羽山はガンツソードで応戦する。

コピー星人1「はぁぁ!!」 キィィン!!

コピー星人は刀をもう一本出して、羽山の脇腹に叩きつける。

羽山「効くかぁ!!」ガッ!! キィィィン!!

頭突きをして、コピー星人を怯ませると刀で弾き返す。

朝倉「一輝くん!!」

羽山「来るな!! お前らは別の星人のところへ行け!」

朝倉「だけど……!」

羽山「こいつ倒したら俺も行くから!」

朝倉がためらってるのを見ると、羽山は大きな声でそう言った。

コピー星人1「一人で俺を倒せると思ってるのか?」

羽山「お前なんぞ五分で充分だ」

そう言うと、攻撃体制を整える。

コピー星人1「笑わせる!!」 ガキィィィン!!

再び斬り合いが始まった。


――朝倉&柳視点――

朝倉「一輝君は大丈夫かな……」

柳「あの星人は今までのとは明らかに違った」

朝倉「確かに人っぽいわよね……」

柳「そこじゃない」 

柳がそう言うと朝倉達は足を止めた。

柳「賢い星人ほど厄介なんだよ。多分僕らの事を知ってると言う事は僕らに対する戦い方を知ってるかもしれない……」

柳「少し長引くかもしれない……」

川田「俺達はいつ帰れるんだ?」

朝倉「あの星人を倒したらです」

風山「結構強そうだった……」

朝倉「大丈夫です」

コピー星人2「またお前らか!!」

柳「複数いるのも面倒だな……」

コピー星人3「そう簡単にやられるわけにはいかねぇんだよ!!」


――羽山視点――

羽山「たりゃぁ!!」 メキメキ!! ドドーン!!

羽山は刀を建物より伸ばし、一気に降り下ろすが、コピー星人はそれをなんなくかわす。

コピー星人1「そろそろ死ね!!」 ドガッ!!

羽山「バーカ!!」カチャ ドズン!!

羽山がXガンを構えるとコピー星人は羽山の腹を殴る。

羽山「ぐはっ!?」

コピー星人1「その銃の効力は知っている……」 スパァン!!

コピー星人が刀を振ると、Xガンは真っ二つになり、使い物にならなくなった。

羽山「てめぇ!!」

コピー星人1「サシで勝負を挑んだのは間違いだったな」 キィィン!!

羽山「くそっ!!」 キィン!! キィィィン!!

コピー星人が連続で刀で突くと羽山は防戦一方になる。

コピー星人1「そらぁ!!」 ドスッ!!

刀で羽山の腹を刺す。

羽山「グハッ!!」 ポタポタ

スーツは簡単に貫かれ、羽山は吐血する。

コピー星人1「おしまいだな」

羽山「くそっ!!」 ドゴッ!!

コピー星人は殴り飛ばされ、壁に激突し、倒れる。

羽山「はぁはぁ……」 ガクン

羽山はその場で膝をつき、コピー星人を見る。

コピー星人1「無駄な悪足掻きは止めるんだな」

羽山「こいつ……なんで……スーツ着てるのに攻撃が効くんだよ……」

コピー星人1「この刀にはどんな強度も関係ない。貴様は急所に当たれば死ぬ」

羽山「なら当てさせるかよ!!」 キィィン!!

コピー星人1「諦めの悪い奴だな……」

羽山「うるせぇ!!」 ググッ

両者全く譲らないつばぜり合いが始まった。どこかの学校の屋上で繰り広げられる戦い。

羽山「おらぁ!!」 ドガッ!!

つばぜり合いで押されはじめた瞬間に一旦羽山は下がり、コピー星人の顔に蹴りを入れる。急に下がられたことでバランスを崩したコピー星人は簡単に羽山の蹴りが当たり、あお向けに倒れる。

コピー星人1「前の奴らとは違うが……中々やるな……」

羽山「前の奴等?」

コピー星人は謎の言葉を言う。羽山達が来る以前のメンバーが戦った星人なのだろうか?

羽山「行くぞ!!」 ブゥン!!

ガンツソードを伸ばし、一気にコピー星人目掛けて伸びる。

コピー星人1「その刀が伸びることは分かっている!!」

コピー星人は空中にジャンプし、刀をかわす。 

羽山「バーカ空中に飛んだら身動き取れねーだろ!!」 ギョーン

だが全て羽山の計算通りだった。横に飛べないように屋上の角に誘いだし、空中に飛んだ所を隠し持ってたXガンでコピー星人を撃った。
そしてコピー星人は空中で下半身と上半身が離れた。


コピー星人1「貴様……」

羽山「わりーな。俺達だって生き死にかかってんだ」

倒れたコピー星人を見下ろしながらそう言った。

羽山「じゃあな」 ギョーン

羽山はそう言うともう一発Xガンを撃ち、屋上を立ち去っていった。

――朝倉&柳視点――

コピー星人2「貴様……」 ガクン

学校の二階ではコピー星人を痛め付け、コピー星人の頭にXガンを突きつけてる柳が居た。

柳「雑魚が……」 ギョーン

柳は笑顔でそう言うと、引き金を引いた。すると数秒後にコピー星人の頭は吹き飛んだ。

速水「やぁ!!」 ドガッ!!

コピー星人「チッ……」

もう一体のコピー星人と戦ってるのは速水剣斗であった。
彼は新参者のため今回は戦力にならないと思っていたが、コピー星人を圧倒している。

朝倉「初めてにしては強い……」 

朝倉は遠くでXショットガンを構え、コピー星人の頭に照準を合わせる。


コピー星人「うおおお!!」

速水「たぁぁ!!」 ドガッ!! パリーン!!

コピー星人が刀を振ると、それを速水はなんなくかわし、逆にコピー星人の顔面を思いきり殴り、コピー星人を窓から落とした。

風山「すげぇ……」

朝倉「ここら辺はもう居ないのかしら?」

柳「さぁね。 コントローラに表示されてるので15匹は居るかな」

柳はコントローラを見ながらそう言い、廊下を歩いていった。


――羽山視点――

羽山「一匹仕留めたけど……まだ居るな……」 

羽山は三階を探し回っていた。 彼はコントローラを見ながら歩いているが、三階に星人の反応は無い。

羽山「仕方ない……二階に行こうか……」 

だが目の前には彼の仲間の朝倉が立っていた。

羽山「朝倉も三階を探してたのか」

朝倉?「ええ。けど全然見つからないわ」

羽山「じゃあ一緒に二階を探そうぜ」

そう言った次の瞬間に朝倉らしき人物は羽山を殴り飛ばす。羽山は教室のドアにぶつかり、教室のドアは突き破られ、羽山は机にぶつかる。

羽山「何すんだよ……」

朝倉?「こんな簡単に騙せるなんてね……」 バチバチ

どうやら羽山の目の前に居た朝倉はコピー星人が真似た物だったらしい。
さすかコピー星人というだけはある、

羽山「このやろうが!!」 メキメキ

コピー星人4「残念」 ドガッ!!

羽山がスーツの力を使ってコピー星人を殴ろうとするが、簡単にかわされ、逆に殴られ、手痛いダメージを負った。

羽山「スーツ着てんのに……痛ぇ……」 ガクカク

先程のパンチで足にきたのか足は震えている。

コピー星人4「少し眠ってなさい!!」 ドゴッ!!

羽山「ぐはっ!!」 ドサッ

コピー星人は羽山の腹を思いきり殴る。そして羽山はそのまま倒れて気絶した。

コピー星人4「他の奴等も仕留めて来るから、待ってなさい」

羽山はそう言われるが、既に気を失ってるため聞こえてはいないようだ。

――朝倉&柳視点――

朝倉「さっきから弱いのとしか戦ってないけど、それでも10匹は越えたわよ? 一体何匹居るのよ……」

柳「さぁね。雑魚だけで20匹は居るとして、強いやつも出てくるかもね」

コピー星人4「やっと見つけたわよ」

朝倉達が一階を探し回っていると、教室の奥に先程羽山と戦っていた星人が座っていた。

柳「なんだ……また雑魚か……」

コピー星人4「いえいえ、少なくとも貴方たちの方が弱いじゃない。貴方たちの仲間の一人は簡単に倒せたわよ?」

朝倉「まさか……一輝くん!?」

柳「俺はあの人とは違う。僕の方が強いしね」

朝倉は驚きながらそう言うのに対し、柳は冷静にそう言って、ガンツソードをコピー星人に向ける。

コピー星人4「ふーん。ボスには悪いけど私一人で倒しちゃいそ―――」

言い終わる前に柳はガンツソードでコピー星人の首を切り飛ばす。

柳「おしゃべりしてる暇なんか与えるわけないだろ?」

コピー星人4「それは残念……」 

首が離れた上半身からコピー星人が出てくる。

コピー星人4「入れ物を壊したくらいで勝った気にならないでほしいわね」

柳「それは失礼」 カチャ

Xガンをコピー星人に向ける。

川田「まだまだ居るのか……」 

朝倉「とりあえず私たちは羽山くんの所へ」

朝倉達はそう言うと三階に向かっていった。教室では柳とコピー星人のにらみ合いが続く。

コピー星人4「いいの? 一人になっちゃったけど」

柳「お前なんか一人で充分だ」

コピー星人4「さぁそれはどうかしら」 キィン!!

柳が斬りかかると同時にコピー星人は刀で防ぐ。

柳「チッ……しねぇ!!」 キィン!! キィィン!!

コピー星人4「死ぬのは貴方よ!」

教室の中でどちらも譲らない斬り合いが始まった。回りの机はバラバラになり既に教室はめちゃくちゃになっていた。

コピー星人4「しつこいわね!!」 ドゴッ!!

コピー星人は柳を殴り飛ばし、柳は黒板に激突する。

柳「お前の負けだ……」 カチャ

柳はXガンをコピー星人に照準を合わせる。

コピー星人4「させるか!!」 ドガッ!!

だがコピー星人は柳を殴り飛ばし、柳は倒れる。

コピー星人4「私の勝ちね」 ギョーン

コピー星人「どこにうってるの? 当たるわけ――」 パーン!!

柳「お前の負けって言ったろ?」

柳がXガンを撃つとコピー星人は弾けとんだ。先程照準を合わせたのはロックオンするためだったのだ。

柳「さて行こうか……」

――羽山視点――

羽山「くそっ……気絶してたか……」

下で柳がコピー星人と交戦してる頃、羽山は目が覚めた。

羽山「さっさと星人全滅させねーとな……」

教室から出て、一階に向かっているときだった。


朝倉「あっ一輝君」

また朝倉だった。

羽山「ちょっと待て。本物か?」

先程偽者の朝倉と会っているため、警戒する。

朝倉「本物だけど……どうしたの?」

羽山「……朝倉の胸のサイズは?」

朝倉「こんな時になんて質問してるのよ!?」

羽山「本物だな……」

顔を赤くして答えた朝倉を見ながら羽山はそう呟いた。

朝倉「ゴホン……それより柳くんの所へ急ぎましょう」

羽山「あいつは……一階か……じゃあ行こう」

――新参者三人視点――

速水「三人居て良かったなぁ……」

川田「ああ……俺はもうギブだ……」

風山「もう立てねぇわ……」

新参者三人はなんとかコピー星人(中堅)を倒していたようだ。

川田「このスーツから変な液体が出たときは驚いたけど……まさかこのスーツが壊れたって事だったとはな……」

風山「スーツが無事なのは速水だけか……」

学校の職員室で三人は疲れはてていた。だが追い討ちをかけるようにもう一匹星人がやってくる。

コピー星人「よくもまぁやってくれたな……」 

髪がオールバックの青年だった。一見普通の人間だが、星人だ。

速水「俺だけだな……まともに戦えんのは……」

速水はそう言うと立ち上がり、Xガンを構える。

コピー星人「……一応名前は聞いておこうか……」

速水「……速水剣斗」

コピー星人「俺は山神春也だ」

コピー星人は名前を名乗り、刀を抜き、それを速水に向けた。

速水「星人に名前なんかあるのかよ」

山神「俺達は一つの組織だ。その組織では幹部と頭は名前を名乗る事が出来るのさ。つまりお前らが戦ってきた雑魚より俺は強いって事だ」

速水「ああ、そうかい」 ギョーン

Xガンの引き金を引くと同時に山神は横に飛んでかわした。山神の後ろにあった扉は破壊される。

山神「遅いな」 スパーン!!

山神が踏み込みながら刀を降り下ろすと、Xガンは真っ二つになる。

速水「なっ!?」

速水もバランスが崩れ、その隙に山神は速水を蹴り飛ばす。速水は机にぶつかり、倒れた。

山神「せっかく手かげんしてやってんだ。簡単に倒れんなよ」

速水「くそっ!!」 メキメキ!!

スーツの力を使い、山神に殴りかかるも、その一撃は空を切った。

山神「どうした? おしまいか?」 ドガッ!!

速水の腹を殴ると、またも蹴り飛ばされ、壁に激突する。

川田「ダメだ……俺達死んだ……」

風山「うおおおお!!」 ガシッ!!

風山は山神を取り押さえる。


山神「死人は死んでろ」 ズバァン!!

山神は風山に肘打ちをして、離れると刀で腕を切り落とす。すると風山の腕から大量の血が流れ、風山は倒れる。

速水「てめぇ!!」

山神「全く相手にならんな……」

速水「勝ってから言えよ!!」 ドガッ!!

速水は渾身の力を込めて、山神を殴るが、大して効いてはいないようだ。

山神「そこで死んでろ!!」 ドスッ!!

刀で速水を貫くと、速水は血を吐き、そのまま倒れた。だがそれと同時に山神の刀に金属がぶつかった瞬間に刀は折れた。

バチバチ

柳「外したか……」 

電気のようなものを帯びた柳が山神の目の前に表れた。

山神「なんだまだ居たのか……」

柳「お前……今までの奴とは違うな……」

山神「へぇ。どうやらお前はこいつらとは違うらしいな」

山神は笑顔でそう言い、折れた刀を捨て、鉄パイプを持つと新たな刀を出現させる。

山神「まぁ勝敗は決まってるがな」

柳「言ってろ」 キィィン!!

校舎の一階に刀がぶつかり合う音が響いた。

――羽山&朝倉視点――

羽山「どうやら柳とコピー星人が戦い始めたらしい」

朝倉「じゃあ速く加勢しに行かないと!」

?「まぁそんな急ぐなって」

一階の階段を降りようとしたその時だった。二階の奥から男が歩いてきた。

コピー星人(幹部2)「少し遊んでけや」

七三分けの男がそう言った。

羽山「なんだ……また雑魚か」

コピー星人「こう見えて幹部なんだけどな……」

羽山「信じられっかよ」

コピー星人「俺は原田昇(はらだのぼる)まぁ宜しくな」

羽山「会って数分でお前は死ぬことになるけどな」

原田「その言葉。そっくりそのまま返すよ」 ギョーン

Xガンの銃声を合図に原田は刀で羽山に斬りかかった。羽山はとっさにガンツソードで防ぐ。またもつばぜり合いになった。

朝倉「一輝君!!」 

羽山「先に柳のところへいけ!!」

朝倉「分かった!! じゃあきよつけて!!」

朝倉は一階へと降りていった。

原田「最後に愛を伝えるべきだったなー 恋愛物の映画とかドラマは見ねーのか?」

羽山「わりぃな。テレビがイカれて見れねぇんだ!!」

原田「レンタルしてこい!!」 ギィィィン!!

原田が脇腹を狙ってきたのに対し、羽山は刀を横にして防ぐと、二人は一気に離れた。

羽山「おらぁぁぁ!!」 

原田「たぁぁぁぁ!!」

再び斬り合いが始まり、またもやつばぜり合いになった。

――柳&新参者3人視点――

柳「ハハハハ!!」 キィィン!! ギィィィン!!

山神「なに笑ってやがる!! とうとうイカれたか!?」 キィィィィン!!

柳は山神の心臓目掛けて突くが、山神は刀を弾く。

柳「緊張感がある戦いってのはいいもんだなーってよ!」

山神「奇遇だな。俺もそう思うぜ!!」 キィィィィン!!

同時に刀を弾き、再び戦闘態勢をとる。
もはや二人が居た職員室は原型を留めておらず、廃墟のようになっていた。

柳「あまりにも楽しくて普段の俺が壊れちまったよ!!」 

山神「ゲームかなにかと勘違いしてんのか!? もしかして中二病かよ!!」 キィィィィン!!

刀と刀がぶつかり、火花を散らす。だが両者怯むことなく、何度も刀をぶつけあう。

柳「俺は中一だバーカ!! 生憎これはミッションなんでな! 悪いが殺させてもらう!!」

山神「お前殺さないと頭に殺されるんだよ。だから死んで貰おうか!!」 キィィン!!

もう一度刀をぶつけた瞬間、両者の刀は弾き飛ばされた。

柳「少しは譲る精神ってもんはねーのかよ……?」

山神「んなもんあるわけねーだろ……俺だって命は惜しい」

二人は笑顔でそう言うと殴り合いを始めた。

柳「ハハハ!!」 

山神「笑ってんじゃねぇよ!!」 

二人は交互に殴り合い、両者の血が飛ぶ。

柳「そろそろ終いだぁ!!」 ドガッ!! ドロドロ

最後とばかりに渾身の力で山神を殴ると、スーツからゲル状の液体が流れ始めた。どうやらスーツが壊れてしまったらしい。

山神「結構効いたぜ……けどそのスーツが無くなったらただの人間だな……」 

山神は立ち上がり、遠くに弾き飛ばされた刀を手に取る。

柳「残念だったな……負けるのはお前だ……」 ギョーン

Xガンの銃声が柳の手から響いた。

山神「あ? どこ狙ってやがる…… ってまさか……」

柳「さっきの殴り合いでロックオンしといたぜ……」 

山神「中々やるな……くそやろう……」 パーン!!

そう山神が呟き終わると山神の頭は破裂した。

速水「やったのか……」

柳「にしても結構強かったな……」 

――羽山VS原田――

羽山「なんでかなー今までは生き残るのに必死だったのに、今は楽しくて生き残るの事を忘れてきちまってる……

原田「おかしな奴だな。殺し合いが楽しいなんて……」

二階は派手に荒れ、もはや先程の柳たちより酷い状況になっていた。

羽山「時間はかけらんねーんだ。さっさと殺らせてもらうぜ」

羽山はそう言うと、刀を構え、原田を睨んだ。

原田「ミッション……か……」

原田がそう呟くと羽山は刀を原田に降り下ろす。

羽山「喋ってる暇はねぇぜ!!」 

羽山はつばぜり合いに持ち込み、さらに原田の頭目掛けて頭突きをした。

原田「ハハハハ!!」 ザン!!

原田が下がりながら、羽山を斬ろうとするが、右頬を掠めただけだった。羽山の右頬からは血が出ていた。

羽山「さっさとボスも殺らなくちゃいけねぇんだ。お前を倒させてもらう!!」 

原田「倒されんのはお前だ!!」 キィィィィン!!

刀と刀がぶつかる音が響いたが、決着はついた。

原田「ぐはぁ……」 ガクッ

勝ったのは羽山だった。

羽山「悪いな……心臓が隙だらけだったもので」

原田の胸にはガンツソードが突き刺さっていた。 

原田「心臓が……隙だらけって……意味わかんねぇよ……」ドサッ

原田はそう呟いて、死んでいった。

羽山「さて……残りはボスだけか……」

――朝倉視点――

朝倉「あれが……今回のミッションのボス……」

校長室に入っていき、そこにはボスであろう男が座っていた。

ボスコピー星人「はぁーー 山神と原田は死亡か……」

椅子から立ち上がるそう呟いた。

ボス「……俺は八神……この組織の頭だ……」

朝倉「じゃあ私は貴方を倒させてもらうわ」

八神「まぁガンツから出されたミッションだもんな……それは当たり前だ……」

八神は呆れたようにそう言って銃を構えた。

朝倉「話が早くて助かるわ……」 

朝倉もXガンを構えた。

八神「でも死ぬのは俺じゃない……お前らだ……」 

校長室に銃撃が鳴り響く。それを合図に朝倉は八神にXガンを撃った。

八神「残念……」 八神は姿を鷹に変え、Xガンの効力で校長室の椅子が破裂した。

朝倉「姿を……変えた!?」

八神「俺達は見たものをコピーしてその姿になる事が出来る。この姿も昔見た人間だ……」 

再び八神が人間になる。

朝倉「クッ!!」 ギョーン ギョーン

Xガンを連射するが全て八神は色々な生物に変わって、かわす。

八神「そろそろ諦めろ!!」 バン!!

朝倉は銃弾が当たり、後ろに後退した。

八神「これで少しは大人しくなるか……?」 ギョーン

どこからかXガンを取りだし、朝倉に向かって撃つが朝倉のスーツから静電気のような物が走るだけでとくに変わりはない。

朝倉「なんで……あんたが!!」

八神「一度見たものは複製品としてコピー出来る。ただこの瓦礫を素材にしてその銃を作ったんだよ」 ギョーン

朝倉「くっ!!」 ドサッ

横に飛ぶが命中したらしくまたも朝倉のスーツに静電気のようなものが走った。

八神「どうやらこの銃で耐久力を減らすことが出来るらしいな……あんたのスーツはあと何発かな?」

「どこ見てんだバーカ!!」 ギョーン

窓の外から誰かがXガンを撃つと、窓ガラスが壊れるのと同時に八神の右手は弾けとんだ。

朝倉「誰!?」

羽山「俺だ!!」 

窓から羽山が校長室に入ってきた。

八神「貴様ぁぁ!! 殺す!!」

八神は人間の姿から、巨大な虎になった。

柳「全く……ラスボスが目の前に居るのに戦えないとは……」

ドアから柳が表れた。

羽山「お前……無事だったのかよ!?」

柳「なんだ……? 死んでた方がよかったか? それより僕のスーツは壊れて使い物にならない……あとは任せたよ」

朝倉「肝心な時に役に立たないわね」

朝倉の一言に柳はグサッと来たのか、落ち込んだようにトラと化した八神を見る。

羽山「話はこいつ倒してからだ! 行くぞ!!」 ギョーン

八神「そんな程度か!!」 

高速で動きながら羽山を殴り飛ばす。羽山は外のフェンスに激突し、八神は羽山に向かって飛んでいく。

羽山「武器は銃だけじゃねーんだぜ!!」 ザン!!

ガンツソードを取りだし、虎と化した八神の右目を切り裂いた。

八神「ぐああ!! 右目と右手……姿を変えれば戻るがいてーんだよ!!」 カチャ

八神は口からミサイルのような物を出すと、それを羽山に飛ばした。

羽山「次から次へと……!!」 ギョーン

羽山の目の前でミサイルは爆発し、羽山は紙のように飛ばされた。

八神「雑魚が!!」 ギョーン

八神が飛ぼうとした瞬間に、Xガンの銃声が聞こえた。撃ったのは朝倉であった。八神の右手が再び破裂した。

八神「ぐああああ!!」ジジジ

八神は再び人間に戻る。

朝倉「やぁぁ!!」 ギョーン

八神「調子に乗るなぁぁ!!」 ギョーン

八神「あぁ!?」 

朝倉ではない銃声が聞こえた。撃ったのは柳らしい。

柳「僕を無視しないでくれ。さっきのは冗談だ」

八神の左手が破裂したのと同時に、右足も破裂した。

朝倉「今回は私がボスを仕留めるわ」 ギョーン

八神「貴様らぁぁ!!」 パーン

八神は頭が破裂し、当然だが絶命した。

羽山「今回は朝倉がボスを倒したのか」

柳「転送が始まったぜ」

ジジジジジジ

ミッションか終わり、全員が部屋へ帰還すると、お約束の採点が始まった。


それでわ ちぃてんを始める

メガネ

0てん 仲間に頼りすぎ

川田「俺の事か……」

カゼヤマ

5てん total5てん あと95てんでおわり

ハヤミクン 35てん total35てん あと65てんでおわり

速水「いきなりこの得点ってスゲーのか?」

羽山「スゴすぎだろ」

美人ちゃん 100てん total100てん あと0てんでおわり

100てんメニュ~

1 記憶を消され、解放される

2 新しい武器を頼む

3 メモリーの中から人を再生する。

朝倉「三番をお願いします」

ブォン

羽山「誰を生き返らせるの?」

朝倉「まず田中くんでしょ。田中浩也を再生してください」

ジジジジジジ

田中「……あれっ?」

羽山「久しぶりだな。お前天狗の時死んだんだぞ」

田中「羽山……」

二人はおよそ半年ぶりに再開した。

羽山くん 102てん total102てん あと0てんでおわり

先程と同じメニューが表れた。

羽山「三番を頼む。生き返らせるのは…… ――――」

ジジジジジジ

「ここは……?」

柳「はぁー こいつが生き返ったわけか……」

朝倉「…………誰?」

久藤「もしかして……俺死んだのか……?」

羽山「ああ。爆弾星人に殺された」

久藤「俺を生き返らせたって事は……ガンツについてなにか迷ったのか?」

羽山「ああ。聞きたい事は山程ある」

柳「久しぶりだな。久藤……」

久藤「春本……お前は開放されたんじゃなかったのか?」

柳「戻ってきたんだよ」

柳くん 100てん total100てん あと0てんでおわり

柳「ガンツ。二番を頼む」

ブォン

ガンツの採点は終わった。

羽山「このガンツについて聞きたいことがある。今から皆俺の家に来てくれ」

田中「よし。生き返らせてくれてありがとうな」

羽山「気にすんな!」

かつての仲間は帰ってきた。残りの問題はガンツだ。
この事は今から話し合わなければいけない。

終局へのcountdown

――羽山の家――

羽山「じゃあ質問をするぞ? ガンツって何なんだ?」

久遠「それは分からない。ただ現状で考えられるのは人為的な物だと言うことだな」

久遠の一言で仲間たちは黙り混む。では何のために作られて、何の意味があってミッションを繰り返すのか?

速水「あの星人は何なんだ?」

久遠「あれは……本当に宇宙人だと思う。星人を人間が作ったなんてそれこそ不自然だ。何の意味があってそんなことをしたのかって事になる」

田中「100点を取るしかガンツから解放されないのか?」

久遠「いずれは終わるけど…… それは終局を意味する」

朝倉「終局って何よ……?」

久遠「簡単に言えば核戦争。それを知る者からはカタストロフィと呼ばれている」

羽山「それは防げないのか……?」

久遠「無理だね。人間がどうしたって防げるものじゃない。まっそれが来るまであと五年くらいはある。その時の奴らがなんとかしてくれるさ」

羽山「あと五年で……核戦争……」

全員が衝撃の事実を知り、羽山の家を後にする。

柳「……僕達には五年後なんて関係ない。だからそんなに気にやむこと無いんじゃないか?」

考え事をしている羽山に諭すようにそう言った。

羽山「それもそうだけどな……」


柳「それより次のミッションの事を気にするんだな」


――ミーティングから一週間後――

羽山「来た……」

柳「今回はどんな奴かな?」

ジジジジ

――ガンツの部屋――

田中「全員揃ったな……」

朝倉「今回は人が増えないのね」

御約束のラジオ体操が流れた。
そして星人が表示される。


ヤマタノオロチ 特徴 つよい かしこい 性格 かしこい 口癖 とくに無し

表示されると玉が開いた。

羽山「皆!! 準備は言いか!?」

田中「ああ。OKだ。

ジジジジ

転送が始まった。

ジジジジ


羽山「さぁて……こいつだけでも骨が折れそうだな……」

田中「全くだ。でも死ぬわけには行かねぇんだよな!!」

二人の目の前に居るもの……それは一体の龍だ。

龍「人間……」

羽山「うおおお!!」 ギョーン

龍「がぁぁぁ!!」 

雄叫びが響き渡る。数秒立ってもXガンの効果は現れない。

羽山「あれ……?どうなってんだ……」

田中「来るぞぉ!!」

二人の頭上から尾が降り下ろされる。

羽山「くそっ!!」

横に飛んでかわすが地面は陥没していた。当たったらスーツを着てるとはいえ無事じゃ済まない。

龍「ホロベ!!」

追い討ちをかけるように龍の爪が二人を襲った。

羽山「うおおおおお!!」 メキメキ!

スーツの力を使い、龍の爪を止めようとするが、勢いは止まらない。むしろ増している。

田中「止められないなら!!」

ガンツソードを伸ばし、龍の腕に向かって降り下ろすが、金属とぶつかったような音がして、弾かれた。

田中「こいつ!!」 

羽山「ぐあっ!!」

龍の爪が羽山をなぎ倒す。スーツは腕の部分だけ破れている。生身なら一撃で死んでいる。

田中「くそっ!!」 ギョーン

龍「がぁぁぁぁぁ!!」 

再び龍の雄叫びが響き渡る。またしてもXガンの効果は現れない。

羽山「まさかこいつ……雄叫びでXガンの効果を封じているのか!?」

田中「これは……手こずるぞ……」

龍「クダケチレ!!」 ビュン!!

またしても爪で羽山たちをなぎはらう。だが今度は飛んでかわし、すぐに二人は迎撃体制をとる。

羽山「でかい上に速い!! Xガンが駄目なら捕獲銃だ!!」 ビュン

ワイヤーが龍を縛りつける。羽山が転送しようとしたその時だった。

龍「がぁぁぁぁぁ!!」 ブチッ

紐を強引に引きちぎり、脱出すると尻尾を羽山たちに叩きつける。

田中「うおおお!!」 メキメキ!!

尻尾を持ち上げ、一本背負いをして、龍を地面に叩きつける。

龍「ユルサン!!」 ガブゥ!!

龍の牙が田中を捉える。田中はなんとか脱出したが、スーツが破れていた。

羽山「強い……」

田中「ヤバイぞ……」

龍「がぁぁぁぁぁ!!」 ズズーン!!

再び龍が牙を二人に向けたときである。急に龍は何かに押し潰されるように地面にめり込んだ。

「久し振りだな……お前ら」 バチバチ

羽山「お前は……死んだはずじゃ!?」

桜坂「勝手に殺してくれんなや」

なんとネコ星人の時に死んだ筈の桜坂がそこに現れた。羽山は驚きのあまり立ち上がれなかった。

羽山「だって……ミッション終わっても帰ってこなかった……」

桜坂「俺はあの時転送された。青森のガンツに。このミッションは青森と宮城の共同作業なんだよ」

羽山「そうだったのか……」

田中「まだ龍は生きてるぞ!!」

桜坂「しつけーな」 ギョーン

引き金を引くとさらに地面が陥没し、龍はまためり込んだ。

龍「ぐぎゃぁぁぁ!!」

田中「効いてる……」

桜坂「二発でも死なないか……」

龍「ぐぅぅぅぅ!!」 

龍は起き上がり、雄叫びをあげる。

桜坂「あばよ」 ギョーン

今度は龍の首が押し潰され、龍はそのまま倒れる。

羽山「お前変わったな」

桜坂「変わるよ。生き残るためなら何度だって」

以前の桜坂ではなかった。金だった髪は黒くなり、学ランという以前とは違う服装。

桜坂「じゃあ俺はもう行く。お前らも死ぬなよ」

羽山「ああ。お前もな」

階段を降りていく桜坂を羽山と田中は見送った。今回の星人は強力と感じた羽山たちは口には出さなかったが気を引き閉めていこうと決めた。

――柳&久遠視点――

柳「しゃぁぁぁぁ!!」 キィィン!!

巨大な雉と空中戦を繰り広げる柳。地面に着地しては飛ぶのを何度も繰り返していた。

雉「キィィィ!!」

鋭い爪で柳を攻撃するが、柳は伏せてかわし、攻撃体制を整える。

久遠「馬鹿正直に戦ったってしょうがねぇだろうが……」

冷静にXガンの照準を合わせ、一気に引き金を引く。ギョーンという奇音が出てから数秒後に雉の上半身は破裂し、下半身は地面に墜落した。

柳「人の獲物とらないでくれないか?」

久遠「苦戦してたろ」

柳「復活早々ムカつくやつだな」

安心するのも束の間。空から二体の鷹が現れる。

久遠「今回のミッションは星人が多いな……」

柳「ひびってる場合か。戦う気が無いなら死んでろ」

久遠「そのままそっくりお前に返すぜ」

二体の鷹が急降下してきたのと同時に二人の少年は横に飛んでかわす。

久遠「雑魚が……」 バチバチ

コントローラーを使い透明化する。すると二体の鷹は久遠を見失ったかのように空を飛び回る。

柳「らぁぁぁ!!」 ザン!!

柳の刃が鷹の翼を切り裂く。だが

鷹1「キエエエ!!」

鋭い爪が柳を襲う。だが体をひねり、なんとかかわす。

久遠「一匹もらった!!」ギョーン

鷹2「シャァァァ!!」

明らかに鷹の鳴き声ではない奇声を発しながら鋭い爪を降り下ろす。

久遠「ちっ!! はずしたか……」 バチバチ

鷹2「カアアアア!!」 ドガァァァ!!

久遠「なに!? ぐぁぁ!!」 ドゴン!!

突然鷹の口から光線が発射され、久遠は直撃して壁に激突した。

柳「結局負けてんじゃねーか……」

久遠「くそっ……」 バチバチ

透明ではなくなりコントローラーにはひびがはいり、使い物にならなくなってしまい、コントローラーを投げ捨てる。

久遠「まだだ!!」

鷹の爪をかわし、別のビルに飛び写る。

柳「さぁて……新武器の出番だな……」 ギョーン ズシャァァン!!

一匹の鷹は何かに押し潰されるように地面に墜落し、潰れていた。

久遠「ちっ!!」 カチャ

もう一匹の鷹はワイヤーで捉え、もう一回引き金を引くと、鷹は上に送られた。

柳「羽山君達か……」

ビルの上から見下ろすと羽山達が走っているのを見て、柳は羽山のもとに向かった。

久遠「とりあえず行くか……」

――羽山&田中視点――

羽山「今回は随分多いな……」

田中「今回で終わりじゃないのか?」

走っていると目の前に阿修羅のような仏像が現れた。

田中「色んな物が出てくるな……どうなってんだ……?」

阿修羅「……」 キィィィン!!

無言で刀を振るが、田中がガンツソードで止めた。だが次の瞬間に四本の刀が二人を襲った。

羽山「うお!?」 キィン!! キン!!

咄嗟にふたりは後方へ下がり、刀を弾く。だが攻撃は止まらない。

田中「うおおお!!」 キィィン!!

阿修羅の死角に回り、刀を降り下ろす。だが二本の刀が田中の攻撃を止めていた。

阿修羅「はぁぁぁ!!」 ザン!!

もう一本の刀で田中を切り刻む。しかし

田中(あっぶねーーー!!)

なんとか後方へ飛び、ダメージを避ける。

羽山「刀が駄目なら……銃だ!!」 ギョーン

Xガンの銃声が響いてから数秒後。阿修羅の一本の腕は破裂する。

阿修羅「ぬおおおおお!!」 キィィィン!!

田中「うおおお!!」

羽山「だぁぁぁ!!」 

ふたり同時に阿修羅に攻撃をする。しかし一つも当たらない。

柳「あーあ……」 ギョーン ズシャァァン!!

阿修羅の半身は潰れる。その銃を撃った張本人は柳だ。柳は巨大な銃を下ろしながら、こっちへ歩いてくる。

阿修羅「貴様ぁぁ!!」

羽山「たぁぁ!!」 ザン

阿修羅が柳に注意を向けてるうちに羽山は阿修羅を真っ二つにした。

田中「今回はレベルが高いな……」

羽山「まだ結構居るな……」

三人が喋ってると、巨大な腕が襲いかかって来た。三人は散々になり、攻撃をかわす。

巨大男「うおおおお!!」

羽山「阿修羅の次は巨人?」

田中「ふざけてんな……」

次はこん棒が襲いかかる。再びよけるが地震が起き、地面は陥没する。

羽山「俺は頭をやる!! 田中はこん棒をなんとかしてくれ!!」

田中「分かった!」

柳「潰れろ!!」 ギョーン ズシャァァン!!

巨大男は地面ごと陥没するが、平気でこん棒を振り回してくる。

田中「これなら!!」ギョーン

Xガンの銃声から数秒後にこん棒は弾け飛ぶ。

巨大男「ぬあああああ!!」

だが攻撃は止まず、羽山達はビルに叩きつけられる。

柳「もう一発……」 ドガン!!

Zガンを撃とうとした瞬間に巨大男の一撃が柳を襲った。ビルは崩壊し、柳は地面に崩れ落ちる。

柳「くそっ……」 

男「宮城も大したことねぇな……」 ザン!!

何者かが後ろから現れ、巨大男の片腕を切り落とす。

GANTZ originalstory

GANTZ originalstory

  • 小説
  • 中編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-29

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 黒い球
  2. 二回目のmission
  3. 命懸けの戦い
  4. 絶望 前編
  5. 絶望 後編
  6. 新メンバー
  7. 仲間の帰還
  8. 終局へのcountdown