空梅雨蝉/新作短歌

季節破りの暑さ、土中の蝉も戸惑っているかも。

蝉の声に 梅雨明けを知る幼き日
  (まぶ)しき朝日に 布絞る母

一人増えし 幼な子を背に若き母は
  やつれし髪に 汗を(にじ)ませ

一寝(ひとね)ごとに 大きくなってゆく子たち
  しばらく見ねば 見違えるほどに

向かいのちびちゃんたちと花火しようかな
  夏休みになれば と楽しい(たくら)

懐かしき 赤きイチゴのかき氷
  食べた二階の店の風鈴

フワフワの白き氷に(にじ)紅色(べにいろ)
  人さじ(ふく)めば頭にキーンと

赤ワクの白地に(こん)氷文字(こおりもじ)
  カンカン照りの葦簀(よしず)の店先 

やろうかな この子たちが喜ぶカキ氷屋さん
  毎日笑顔が見られるかもね


 
🌻 暑中お見舞い申し上げます。皆さんお元気ですか?
  小生は暑さに弱く、クーラー病になりやすくて
  困っています。(いずみ)

空梅雨蝉/新作短歌

空梅雨蝉/新作短歌

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-07-11

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