一人の読者
僕が書いた小説
だれが読むっていうんだ
君は投げやりに
訳を聞いてみると
アクセスがまるっきり無い
と、嘆き自己否定
そうなの?いくつあった?
5
あるじゃん
見てもらえてるじゃん
少ない!少なすぎ!
一息ついて
いいかい?
アクセスの数で
作品の善し悪しが決まるものではない
だって
感想も何もないよ
じゃあ
一つの例を出そう
私の師匠はね
何冊か本を出しているけど
感想、レビューが一つもないんだ
うん
それなのに販売サイトでは
人気作品として扱われているんだよ
うん
どういうことか分かるかい?
分からない
それはね
心打つ作品だからさ
読者は一人でもいい
たった一人の読者でもいいんだ
うん……
だから
たとえアクセスが1であっても
不満に思ってはいけないよ
うん、分かった
一人の読者