一人の読者

僕が書いた小説
だれが読むっていうんだ

君は投げやりに
訳を聞いてみると

アクセスがまるっきり無い

と、嘆き自己否定
そうなの?いくつあった?

5

あるじゃん
見てもらえてるじゃん

少ない!少なすぎ!

一息ついて
いいかい?
アクセスの数で
作品の善し悪しが決まるものではない

だって
感想も何もないよ

じゃあ
一つの例を出そう
私の師匠はね
何冊か本を出しているけど
感想、レビューが一つもないんだ

うん

それなのに販売サイトでは
人気作品として扱われているんだよ

うん

どういうことか分かるかい?

分からない

それはね
心打つ作品だからさ
読者は一人でもいい
たった一人の読者でもいいんだ

うん……

だから
たとえアクセスが1であっても
不満に思ってはいけないよ

うん、分かった

一人の読者

一人の読者

アクセスカウント

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-07-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted