『違和感』

誰より先に手にしたものは
なんの価値もないものでした


『違和感』


別に価値を求めた訳じゃない
汚れたのも落ちたのも
全部自分で決めたこと
後悔なんて些ともしてない

悔し紛れの誘惑を
強がりと勘違いされ
いつの間にやら
愛され上手な女の出来上がり

まぁ別に大したことないけど
冷たい目で見られても
何も感じなくなったのは収穫
それだけでも価値はあったかも

貴女だけはずっと
可愛くあってくださいと
願っても何れは誰もが通る道ね
どうか少しでも痛みのないよう

血のにじむ細道を
掻き分けるそれで
アタシを支配したつもりの
馬鹿な男は見飽きたわ

もっと賢く追い詰めて
従順にさせてよ
あの子より可愛い女に
してくれればいいのに



「他力本願ジュリエット的思考」

『違和感』

『違和感』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-06-17

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