『違和感』
誰より先に手にしたものは
なんの価値もないものでした
『違和感』
別に価値を求めた訳じゃない
汚れたのも落ちたのも
全部自分で決めたこと
後悔なんて些ともしてない
悔し紛れの誘惑を
強がりと勘違いされ
いつの間にやら
愛され上手な女の出来上がり
まぁ別に大したことないけど
冷たい目で見られても
何も感じなくなったのは収穫
それだけでも価値はあったかも
貴女だけはずっと
可愛くあってくださいと
願っても何れは誰もが通る道ね
どうか少しでも痛みのないよう
血のにじむ細道を
掻き分けるそれで
アタシを支配したつもりの
馬鹿な男は見飽きたわ
もっと賢く追い詰めて
従順にさせてよ
あの子より可愛い女に
してくれればいいのに
「他力本願ジュリエット的思考」
『違和感』