『雨がやんだら終わりにしよう』
柔らかい思い出になる前に
ほんの少し雨宿り
『雨がやんだら終わりにしよう』
その時が来たらちゃんと終われるよう
名前を刻まない恋に印をつける
ちょっとだけ息がしにくかったの
君だって同じだったんでしょ
大丈夫という言葉をお守り代わりに
唇を重ねれば跳ねる肌の感触
驚かないようにそっとしてね
白い首筋は粟立つ様がよく映える
白いシャツが濡れて張り付くのを
物欲しげに見たりするから
アタシも君のシャツを脱がしたくなったの
言い訳が上手い分始末に負えない
情熱がある振りするのも
何だか違う気がして
でも全てに達観してる訳じゃない
ただ溺れ気味な自分が哀れだっただけ
誰かが示した答えを当てるだけの
毎日は退屈で仕方がないから
少しぐらい楽しんでもいいと
そんな意図した隙を許して欲しい
自分自信に甘えるつもりで
何度も唇を重ねたけれど
君に残る自制心も溶かして
ちょっとだけ楽にしてあげる
言い訳でも何でもすればいい
その時が来れば振り返りもしないから
イレギュラーな雨に降られた
ただそれだけのこと
「雨宿りという名の寄り道、それだけ」
『雨がやんだら終わりにしよう』