ちいさなせかい

 「おともだち」

ふかふかのおふとんのうえでねむってる、ぼくのおともだち。

おふとんはあんしんするよね。
どんなゆめをみてるのかな?

ちゅう太はおともだちのねがおににっこりしているよ。
いつのまにかちゅう太もねむっていたみたい。
おともだちがちゅう太のねがおをみているよ。



 「ねねちゃん」

ちゅうたのいもうとのねね美。
ねねちゃんとよばれているよ。

ちゅうたはねねちゃんにとってもやさしい。

あるとき、ながれぼしとぶつかって、ねねちゃんはちゅう太のことがおにいちゃんだとわからなくなっちゃった。
でもももいろのこもれびのなかでいつもにこにこしているよ。

ちゅう太はねねちゃんをだっこしたあと、こころのなかでもずっとだっこしているよ。



 「かくれんぼ」

きょうはねねちゃんとかくれんぼをしているよ。

ねねちゃんとあそぶのとってもたのしいけど、ときどきむねのあたりがぎゅっとなるよ。
ねねちゃんといっしょにいられてゆめみたいだった。
ねねちゃんはいつかいってしまうから、それともぼくのほうがいってしまうから?
いつもいっしょにいるけどよくそんなことをおもうよ。
ねねちゃんがいなくなっても、ぼくはねねちゃんのことをおぼえていたい。
ぼくがいなくなっても、ずっとねねちゃんのことおぼえていたいよ。

あ、あのうえきばちのうしろ・・・

みいつけた!
ねねちゃんたらいつもおしりがみえちゃうんだから。

ちいさなせかい

ちいさなせかい

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-06-01

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