機密を守れ!(理智教育の補則に関する理智府告示 その二)


・小学校及び中学校及び合同学校の各学期に於て機密競争を行う

・各組は各学期の機密競争に於ける当該組の長(機密長)をその内部互選によって選出する
2機密長はその組の生徒の内、その自らを輔佐する機密輔を任意を以て4人まで指名することができる 機密輔が不足する場合は教員が之を援けることとする

・機密長は機密輔との合議を以て当該機密を決定し教員が之を認證する
2機密競争に於ける機密は可能な限り簡潔である必要があり、また次の各例に基くものでなければならない
❶異なる動植物や物品、歴史上の人物などの名を無作為に3~5ほど順に並べるもの
❷1~100までの数字の内、無作為に五数字~十数字ほど連続する部分を切り取るもの(例えば20から25、40から50、85から91など)
❸仮名10文字以内の合言葉によるもの
3一度決定され認證された機密は撤回変更することができない

・機密長と機密輔は各自らもしくはその組の生徒と共に自他組の機密情報収集に関して他組を錯乱するための情報行動を取ることができる 但しそれら情報行動はすべて事前に教員に伝えた上で許可を得なければ行うことができない

・機密長と機密輔は紙類もしくは情報媒体(機密文書)を用いてその組の生徒全体で各機密情報を共有させることができ、各組の生徒は何人もその組の機密文書やその内容を外部に流出させてはならないが、流出した場合はすべてその機密長と機密輔による管理責任によることとする

・教員は不定期且つ豫告なしを以て当該機密競争に参加するすべての組の全員に対し一斉に自組及び他組の機密に関する答え合せを実施する
2答え合せの実施通告後は生徒は互いに新たに私語動作その他伝達を行ったり渡し物をしたりなどしてはならない
3答え合せは一学期中に於て3回から5回を目安に実施することとするが各校各教員による判断によることも妨げられない
4一答え合せに於ては、生徒の内の三分の二以上が自組の機密を正確に回答し且つ三分の一以上が当該機密競争参加組総数の四分の一以上の他組の各同一の機密を回答することができた組の答合結果を競わせ、もっとも優秀なる組が当該答え合せの優勝組となり、より優秀なる組が上位組となる また一学期内の答え合せに於ける綜合成績のもっとも優秀なる組が当該機密競争の優勝組となり、より優秀なる組が上位組となる

機密を守れ!(理智教育の補則に関する理智府告示 その二)

機密を守れ!(理智教育の補則に関する理智府告示 その二)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-05-15

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