『承認欲求』
選ばれた側の苦悩ほど
忌々しいものはない
『承認欲求』
目に入れなければいいと
人は言うけど実際は無理で
たまたまだったり誰かの故意だったり
様々な形でアタシの目を汚す
嫌な感情の捌け口はいつも
自分より弱い立場に向かう
可哀想なあの子とか
色々残念なあの子とか
一番下にはならないように
少し下を作っておくの
最下層はあからさま過ぎるから
少しだけを心がけて
誰かのペットみたいな生き方を
否定しだしたら終わりね
嘯いてみても妬みは厄介よ
できるなら愛されて眠りたい
どんな夢を見ても自由だけど
現実とかけ離れれば虚しいだけ
中途半端な優しさで満足できれば
誰でも幸せになれるのに
ベッドで丸まり自分を暖めても
どこか寒々しい心なんて
捨ててしまえればその方が楽なのに
それでも探し求める人の哀れ
「誰かひとりに認められればそれでいいのに」
『承認欲求』