窓辺を叩く音色
雫の通った輪郭なぞって
不意にたどり繋げる思い出達
町の灯かり 滲んで静かに揺れる
綴る調べ あなたへと

変わりゆく季節が怖くて
淡い雨の音抱いて眠る
またねって軽い気持ちで
去っていく
悲しい顔をしてしまう…
思ったら俯いたの
アスファルトを濡らした
愛おしい雨粒
頬を伝う温かな指先は
消えない時間となった


雨 降りやまない雨
優しい嘘の本当を知ったら
あなたはどんな顔をするのでしょうか?
雨 降りやまない雨
限りある世界の中で かけがえのない想いを形にする
雨 降りやまない雨
流れゆく時間追いかけも
新しく届くことのない想い 胸に抱いて

心の雨降り 雨宿りして
晴れるまで

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-04-29

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