嘔吐

夢日記です。少し暴力表現があります。

火葬場で誰かの骨上げを見守っている。骨の周りには20人程が集まっているが誰が死んだかは分からない。
参列者は泣きもせず、係員が骨を砕く様子を俯いて見ているだけだ。

このままでは骨上げの順番が回ってこなさそうだったので、火葬場周辺を散策する事にした。
山に囲まれた田舎なので空気が美味しい。木々が新緑に萌えている。

畦道を歩いていると若い女が怒りながら近寄って来た。支離滅裂な事を言っているが要約すると
「お前は人としてやってはダメな事をした。土下座して謝れ。」
最初は誤解を解こうと一生懸命に弁解したが、てんで話が通じない。
だんだん腹が立ってきたな…と思った瞬間、私の手は女の口に入っていた。

驚きより苛立ちが先行したので喉をかき混ぜたら噴水の様に嘔吐。血とヘドロが混じった色合いで汚らしい。
ゲエゲエえずく女を見ていたら余計に興奮したので、髪を掴んで電柱に何度も打ちつけた。
それでも女は反抗的な目を向けてくるが、加虐欲要素としかならない。
塀に登り、倒れている女の腹部に着地すると足に鈍い感覚が伝わってきた。泣き叫ぶ女を尻目に着地点を弄ると恥骨が折れたようだ。
泡を噴いたので、ビンタで目を覚ませてやる。
そして罵詈雑言を浴びせかけながら鞠のように女を蹴り続けた。
女は美人だったが見る影もない。最後の力を振り絞って逃げようとしたので、背後から飛び蹴りを喰らわす。
一言唸って息絶えたのを確認し、私も自分の喉に指を入れて女の上に嘔吐を浴びせかけた。

鼻歌交じりに火葬場へ戻ると、炉の扉に女の遺影が置いてあった。
葬祭業者の手際の良さに驚いただけで罪悪感なんて湧くはずもない。

ふと、鞄に幕の内弁当が入っている事を思い出した。遺影と対面しながら食べ、余った米粒を遺影になすりつけて帰る事にする。

嘔吐

幕の内弁当を前日に食べたから、こんな夢を見たんだと思います。

嘔吐

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • サスペンス
  • 成人向け
更新日
登録日
2013-01-27

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