孤独の応用

きみは誰にも弱音を吐かないで

独りで耐えてきたんだろ

ここまで生き延びてきたんだろ

それなら孤独は嘆くものじゃない

誇るものだ

きみは自分を誇るべきだ

ここまで誰にも寄りかからずに

自分の足だけで歩いてきたことを誇るべきだ

きみには強さがある

そして優しさがある

それはきみの孤独から学び摑み得たものだ

僕は結果論は好きではないけれど

きみのその強さと優しさはこれからのきみの人生で

大いに役立つと思う

今まで通り独りで歩くのもいいし

誰かを支えてみるのもいい

孤独の応用の仕方は人それぞれだ

強さや優しさだけでは満たされないかもしれない

けれど優しさがなければ人は人たりえないということを

忘れないでほしい

自分に優しくする方法を探すのも

素敵な旅だと思う

僕はきみに拒まれても

きみの孤独を

その過程を

そしてこれからを

手放しで肯定するよ

孤独の応用

孤独の応用

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-04-19

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