陽のあたる場所 1
オープニングだとおもってください。多分続きます
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その時、愕然とした
Twitterなんて、本当は見るものじゃないよね
私の心には、ズガーン、とショッキングな穴が抜け落ちて、ちょっと
今、大変
友達のTwitterからまたその友達のTwitterを見て、なんて遡る
私は、本当はそういうことしないんだけど、今回は興味という興味が、私を止めなかったのだ
中学二年の春、私の後ろの席には、女の子がいた
その子は至ってクールな性格だったので、私は少し打ち解けにくかったこともあったのだと思う
その頃、交換することが流行った、プロフィール帳
勇気を出して、その子にも書いて欲しいと頼んだ
その子は、喜んで書いてくれた
字もふにゃふにゃと優しく、綺麗なオレンジ色のボールペンで書かれていた内容も少し面白く、また大人っぽくもあった
それでも私は、なにも分からない子だった
その子は、今思えば、人見知りとか、クールに見られがちだったとか、そういうので、本当はきっと優しい子だったはずなのだ
だけど私は、きっと、きっとこの子だけには、私は拒否されているだろうと、変に考えを譲れなかったのだ
結果、私が後ろの席を振り返ることは、プリントを回すときを除いてなくなった
話もしなかったし、目も合わせなくて、二人は仲良くはならなかった
中学二年生、その時の私はとても、分かりやすく言ってしまえばダサい女の子だったのだ
髪の毛は、中央から前髪を分けて、真っ黒くシャギーも入っていない、ただざっくりと毛先だけを揃えて切られた髪の毛にはそれをダサいと言う説得力が十分にあった
この髪型は、本当はダサいと分かっていたけど、どうもこの髪型をやめることで、成績が下がったりなんてしたら、と有るわけもないことを心配して、結果中学生の間、変わらなかった
後ろの席の女の子は、なんだか運動部に所属しており、髪なんかも真っ直ぐストレートパーマをかけて、綺麗な綺麗な髪の毛だったのである
私は、その子と何度も授業の実験で同じ班になったが、彼女はふざけたり落書きしたりすることもなく、淡々とそれに取り組んで居ながら、私の存在を引き離すことも、引き寄せることもなく、隣に座っていたのである
私は、もしや、彼女は頭がいいのではないかと、何度も感じたものだった
実際、その子には一度テストの点数が負けたことがあった
彼女は真面目で、それでもって頭の悪い不良にも人気があった
うるさくも厄介でもなく、非常にちょうど良い性格をしていたのだろう
私は、その子が高校を受けるにあたって、ランクが足りないことを聞いた
勿論、人伝にだが、その子は頭がいいのに、トップ校を受けられないのだと言った
それを聞いて、私は、しめしめ、と思った
私は、成績は良かった
真面目なイメージと学力があったので当然の結果だった
私は、県の中で四番目の学校を受けようと思っていた
本当はもう少し上でも受かったのかもしれないが、家から一番近いところを選んだ
しかし信じられなかったのは、その後ろの席の女の子は、ランクは足りないにしても、私の高校を受けることのできる学力があったのだという
正直いくらなんでも、おかしいのではないかと思った
結果、彼女は進学校ではあるが、あまりいいとはいえない高校に進学を決めたのだった
あれから四年
私は大学生になっていた
トップ校には入ったものの、受験の解放感にやられて、私は高校で勉強をしなかった
夢だった部活に打ち込んだのだ
しかし学力は下がる一方で、結果的に地元の私立大学にしか受からないという結果になった
しかし、彼女は違っていたらしい
友達の友達のTwitterを見ると、彼女のアカウントがあって
どうやら彼女は上京したらしい
よくよく調べてみると、彼女は有名私立大学に合格していたのだ
私は、愕然とした
自分が情けなくてたまらなくなった
情けないのに、こんなに情けないのに
なぜ自分はこんなに情けないのに
そう思った
陽のあたる場所 1
続きを、おたのしみに