突然

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突然、自宅の電話(自宅に置いている留守番電話用の携帯)が鳴った。
実家との無料連絡用で持たされている電話だが、父親の名前でかかってくるのは珍しい。出てみると母が、「お父さんがパソコンのことで分からないみたいだから聞いてあげて」と言い残し電話は父に替わった。
「ウイルスソフトが切れたからか?入力がおかしいぞ」
「ウイルス対策ソフトとキーボード入力はたぶん直接関係はないはずだからねぇ…」

朝からサポートセンターにされてしまった。

父は機械関係の扱いが全くだめで、仕事で必要になると言って購入したワープロ(時代が…)ですらも私の遊び道具に格下げしてしまった。本人は電源すら入れたことがないのではないか。

そのワープロも今やゴミとして処分されてしまったが、その父親が今、趣味のために次姉お下がりのパソコンを使い、Yahoo!のトップニュースをリンクして読むレベルにまでは達した。趣味の力とは苦手をある程度は克服するものなのだな、と感心する。

しかし、どれだけ必要性があれども、文章の入力は全くできないし、やろうともしない。すべて他人任せだ。それは昔から全く変わっていない。

文字入力の問題はNum Lockがオンになっていたためだった。キーの位置を説明するだけで一苦労だったが、ちゃんと動くようになるとあからさまに機嫌が良くなった。

サポートセンター等にお勤めの方々、このような事例が毎日数えきれないほどあるのでしょう。頭が下がります。

突然

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  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-26

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