50年後の私

 50年後の世界がどうなるのかは私には知る由もありません。
 でも、私の夢描いた世界はきっと今よりずっと綺麗で心地いい世界のはずです。皆が笑って、本心から他人のことを気遣えるような、そんな平和で幸せな世界。

 私はといえば、多分ちょっと昼寝が趣味の、どこにでもいるようなお爺ちゃんになっているでしょう。日向ぼっこをしてると何をそんなに嬉しいのか、シワだらけの顔で夢のなかにまで笑っています。
 そこに、私ほどではないが顔にシワが付いて、でも不思議と老いを感じられない魅力を放っている老婦が忍び足でこちらに歩いてきて、イタズラっぽく手を色が褪せない唇に寄せて笑った後、突然私の鼻をつまみました。
 間の抜けた私の顔を老婦が真剣に眺めていると、息苦しそうに私は跳ね起きました。
 しばらくキョトンとした顔で老婦を見て、思い出したように
 「やあ、おはよう」
 と、似合わない爽やかな笑顔で言いました。
 老婦はそれに、さっきとは打って変わって困ったように笑った後
 「もう。庭園に野菜を植えるって言い出したのはあなたでしょう?一体いつになったらそのサボり癖が治るの?あなた、もう長くないわよ?」
 さらりと午後の目覚めに悪いことを言い出しました。
 そこで私は夢の中で、庭園に植えたキャベツの外葉の上ででぬるぬると這いまわっている小指ほどある大きな青虫をつまんで老婦の背中に放り出し、もう少しで三途の川を渡らせることを思い出しました。
 それからまだ土壌作りを始めたばかりの庭園を見て、私は声小さく呟いました。
 「まだまだ死ねないな」
 「へ?なに?」
 老婦はそれに訝しげに首を傾げました。
 「お前には負けないってことだ。ほら、サボってないでさっさとやるぞ」
 そう言って、私はさっきの老婦とよく似たイタズラっぽい笑顔をを浮かびました。
 「サボったのはあんたでしょうが!もう今日という今日は引導を渡してやるんだから!」
 老婦——私の姉はまたそれにスコップを振り回して、元気よく答えてくれました。

 ——皆が笑って、本心から他人のことを気遣えるような、そんな平和で幸せな世界で、私は穏やかな老後を送りたいと思っています。

50年後の私

はじめまして、ドロドロでーす!
中国人なので、日本語が変ですみません。

日本語は高校二年の時から独学で学び始めたから、今現在もう4年近くなるんでしょうか。
最初はアニメや漫画を観て日本語がわかればいいなーって思ったくらいだったけど、去年から日本のラノベにはまってて、これだ!ってピンときました。
ラノベを読んでてとてもとても楽しかったです。
当たり前だけど、中国のWEB小説とは文章の表現やキャラ立て、作者の中心思想が全然違うんですよ。なんていうか、中国のWEB小説は作者が自分で書いてて楽しいって感じがします。もちろんWEB小説だからそれくらいは別にいいんですけど(たまに出版できるものもあるんですが)、日本のラノベ作家はその逆、出版して売るんだから当然だけど、読者を楽しませるために書いてるって感じが伝わってきます。
それでこの前中国の小説を批判したら、『貴様は反逆者か!』って友達に怒られました。もちろん友達は冗談で言ってるんですよ。少なくとも私の周りの人たちは中日友好の思想の持ち主です。
でも、ラノベを読んでる時、これはこう展開した方がいいんじゃないか?って思ったことも多かったです。もちろんプロの作者に難癖をつけるつもりはないですよ。作品は大変面白がったです。
ただ、自分ならこう書くって思ったんです。
それで、決めました!
はい、そうです。
自分で書けばいいんです。
そこまで考えると、どうせ書くんなら日本語で書いてやるってことになりました。
でも、日本語は独学なので、文章を書くどころか口に出して喋ったこともあまりありませんでした。
実は小説の原案を3つほど上がっていますが、どれから執筆するか迷っています。
それ以前に文章がこれで大丈夫なのかってこともありますので、とりあえずなんか書いて、文章の書き方を模索しつつ小説に挑戦しようと思います。
外人なので、文章に変な日本語があったらぜひとも指摘してほしいと思っています。本当に指摘して貰えばとてもとても助かりますから、遠慮なくがんがん言っちゃってください。
では、これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

「あとがきが本文より長くなってね?」って思われたら、本当にすみませんでした。
これで〆ます。

50年後の私

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-26

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