めにめに

腕に引っかけていた傘の
急になくなった感覚がして
見ればちゃんとあるとき

かけている眼鏡を探して
鼻や舌では見つけにくいね
持っているペンを探して

あの星がきれいだったと
耳での記憶が嬉しいのです
いつかのお話の面白さ!

あなたの季節の手の平を
私は見ずとも知っています
握るかたちにひらくのを

めにめに

まいにち視覚にたよりがち。

めにめに

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-03-05

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