青春方程式

四人の男の子達の日常のおはなし。
七海悠(ナナミ ユウ)→165Cm/柔道部
川島類(カワシマ ルイ)→170Cm/柔道部
関根明(セキネ ルイ)→163Cm/審判部
盛岡瞬(モリオカ シュン)→181Cm/剣道部

 
―春が来ました。とうとう下っ端の下っ端だった一年生から、僕たちは下っ端の二年生に昇格しました。
今年も青春謳歌の時間がやってきました!!!


静かな通学路。いつもと変わらないおばあちゃん。そして、のんきに歩いている僕。
一ヶ月前と何にも変わらない道を歩きながら、新学期が始まることをとても楽しみにしながら歩く。
新学期が始まるまでの一ヶ月間で、何も変わってない人もいれば変わってる人もいる。
もしかしたら、僕の友達もフサフサあった髪の毛が何かの事故でピッカピカのハゲになってるかもしれない。
いつもなら僕が「今日も相変わらずちっちゃいねっ♪」って言っていたのが、一気に成長して「わー今日は、一段とでっかいね!」
っていってるかもしれない。
こんなくだらないことを想像しながら歩いているといきなり後ろからどつかれた
「ぬおっ・・・!!?」
いきなりどつかれたことに驚きすっとんきょな声をだし背中を抑えながら振り返ると一ヶ月前となんにも変わっていない男子がたっていた。
「やあ、いつもどおりの瞬おはよう」
瞬の顔を見て微笑みを浮かべ、僕が朝の挨拶をすれば瞬は肩にかけていた袋から竹刀を出し僕の肩を軽く叩いて黒笑を浮かべた。
「〜〜〜っ・・・!!!瞬ちん!!!ひどいよ!!!まだ何もしてないじゃないかっ!!」
「・・・まだ?ひどい?ふっ、おかしなやつだ」
痛さに顔を歪めつつ肩を抑え瞬をきっと睨めば、瞬は竹刀を大事そうにしまいつつ僕を嘲笑った。ひどいやつだ
「貴様が、まず俺に失礼なことを言っただろう?いつもどおりで何が悪い?」
僕が言いたかったことを悟ったのか呆れたように瞬はため息をついたと思えば、僕の額にデコピンをしてきた。
「いや、いつもどおりでなによりです。申し訳ないです。はい・・・」
少しいつもどおりにがっかりしつつ、嬉しさもあった。いつもどおりのやりとりにいつもどおりの登校。非日常じゃなくてもまあまあいいもんだ。
「ところで、瞬ゆっくり歩いてていいの?」
「へ?なんでだ?」
僕は思い出したように時計を見て瞬に問いかけた。いきなりの問いかけに瞬はキョトンとし僕を見た
「いやー?だってこのままのんびり歩いてたら遅刻だなーっておもって」
ふふっと笑いつつ右腕についた腕時計を瞬に見せると瞬は一瞬固まったと思ったらとても優しい微笑みを僕に向けたと思った瞬間
「指銃(シガン)!!!」
いきなり叫び、しゃがんだと思うと人間の急所弁慶の泣き所をつついてきた。
「いたっ!!地味に痛いよ!!!!ちょ、瞬ちん!!!!」
つつくのをやめ瞬は立ち上がった。僕は地味に広がる痛みに耐えながら、瞬を見上げた
「新学期早々遅刻するのと知りながら今頃時計を見せてくるとは・・・。笑止」
少しクスクスと笑いながら威圧感を出してこっちを見てきたと思ったらいきなり笑いを止めて目を見開いてきた。……おおふっ……
「ごめんちゃ「謝るのはあとにしろ、行くぞ!!悠!!」
僕の言葉を遮り瞬は僕の首根っこをつかみ引きずりながら学校まで走っていった。
「引きずらないでえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


☆…………★


「なぁなぁ、悠と瞬遅くないかー?」
椅子をそのままにして体だけをこちらを向け明は俺(川島類)に話しかけた。
「あー…きっと、いつもどおりの遅刻だろ?」
「遅刻かっ!!?新学期早々遅刻かっ!?」
類はめんどくさそうにイヤホンを外し明の問いかけに答えると、いきなり明は立ち上がりここにいない二人にツッコミを入れ始めた。
「あーあー、しらんしらん!!!まだまだ時間があるし大丈夫だろ?」
大声でツッコミを入れる明にうっと押しさを感じながら時計をちらっと見てまだ担任が来るまで余裕があると言うと明は自分のことでもないのに安心したように
椅子にまた座って机に突っ伏した。
「うーーー、俺あいつらのことめっちゃ心配だわー・・・!!あーあーうーうー」
ガシガシっと髪の毛をかけば、まだ心配なのかうなり始めた


15分後...


「七海悠・・・!!!おい!!七海はいないのかっ!?」
担任の声が教室中に響く。そんな時廊下からドタバタと誰かが走る音がし担任は悟ったのか、ばっと扉を開いた。
「こら!!!七海!!!新学期早々遅刻k……!!?」
威勢良く起こっていた先生がいきなり言葉を失ったのが不審に思えて、明と俺は教室の廊下側の窓を開けて廊下を覗いた。
すると、呼吸や制服を乱しながら悠を担いで走ってくる瞬がいた。
「あ!!センセーおはようございまーす!!!」
「お、おう…おはよう」
悠は、担任に気づけば満面の笑みでブンブンと手を振り挨拶をした。悠と瞬を交互にみて戸惑いを浮かべながら担任も悠に習って挨拶をした。
その瞬間余裕ぶってる悠にムカついた瞬がいきなりゆうを下ろしてキャメルクラッチを炸裂させた。……おっふ
「ギブ!!ギブ・・・!!!」
ビシビシと床を叩きながらギブアップと言っている悠にお構いなしに瞬はまだ続けてると先生は我に返ったように血相を変え二人の仲裁と遅刻したことについて起こりに行った。

俺たちに普通はないのか。俺は苦笑しつつ二人のところへ駆けつける。
こんな日常も悪くない

青春方程式

まだまだ、続くので優しく見守っていてくださいまし

青春方程式

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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-26

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