付和雷同

架空の線路で旅をしていた
四国の南へ
ずっと陸地が続いていて
その南端にある海を目指していた

日本列島と同じ大きさをした
卵の形の大陸には
中央にもう一つの東京がある
しかしそれ程混み合ってはなくて
緩やかに分布している

僕はいつも東京にすら辿り着けないまま
途中で引き返す
横浜駅近くの高田馬場の公園で
親の迎えが来るのを待っている

付和雷同

付和雷同

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-02-23

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