『おまもり』
指切りげんまんした
放課後秘密の時間
『おまもり』
どんなに時が経っても
距離が離れても忘れない
お互いを守ると誓った
あの指切りだけが全て
ハイビームに照らされて
何も見えないまま踊っても
些とも怖くなんてなかった
怖いのはそういう事じゃない
約束の契りはひとつひとつが
ダイヤ、サファイア、ルビー
どれも無くせない大切なもの
色褪せて尚輝く宝石たち
踊ってる時も長台詞の時も
確かに泣いていたけど
どんな事も誰の事も恐れはしない
現実はひと時の夢で幻だから
アタシが生きていたのは
あの放課後だけよ
小指を絡めて真実の誓いを立てた
それがあるから息ができる
いつ消えてもおかしくない灯火
それでも宝石たちは輝くから
アタシを生かす煌めきを絶やさず
ただ胸の奥で密やかに存在していて
「魂はあの場所に置いてきたの」
『おまもり』