君と見た空

第五章


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「んー!終わった!」


午前中の授業が終わり、席でのびをしていたら


「はるかー!」


「ワァッ!」


真由に後ろから抱きつかれた。
男子が私のことをうらやましそうに見る。
真由は沙希と七海よりもモテるのだ。
クラス一の美女で性格もいい訳だからずるいよなぁ。



「福田さんっ!抱きつくのは彼氏にしなさいっ」


「だってうち、彼氏いないも~ん」


「それは、告られてるのに、アンタが振るからでしょっ」


「だって好きじゃないのに付き合うなんて失礼じゃない?」


「なら好きな人を作るの!」


「いい人いないもん」


2人でなんだかんだ言いあいながら、いつもお昼を食べている屋上へ向かった。



キイッ



ドアを開けると真っ青に澄み渡った空が私たちを見下ろしていた。
時々、心地よい風が吹いて私の髪を撫でた。
それがとても気持ちいい。


「今日もいい天気だねー」


真由が空を見上げながら言った。


「そうだね」


と、答える私。

屋上はお昼を食べるのには学校の人気スポットで何人か他クラスの人たちがすでに来ていた。
空いているスペースを見つけると2人で腰を下ろし、昼食をとり始める。
突然真由が言った。


「さっきさ、沙希と恋バナしてたんだけど、はるかは藤崎とどんな感じなの?」


「グフッ!!」


飲んでいた牛乳が口から出そうになった。


「ちょっとー。汚いよ」


「ゴホッ!ゴホゴホッ…汚いってねぇ!あんたが直球すぎんの!!」


「んで、実際どーなのよ??」


「藤崎くんとは何もないよ」


「まーた<くん>なんて付けちゃって。本人の前じゃないんだし呼び捨てでいいじゃん」


「無理無理!なんか無理!」


「恥ずかしがるなよー。言っちゃえ!言っちゃえ!」


「やだー!!」


真由が笑いながら私をからかってくる。
顔を真っ赤にしている私が面白いんだろう。
でも、こんな時間が私は一番好き。
これが「幸せ」ってことなんだって、最近すごく思う。
こんな時間を大切に過ごしたいと、心がけるようになってきた。



そのとき屋上のドアが開いた。



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君と見た空

更新遅くなりました 汗

君と見た空

ぱーと5

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-25

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