人と音楽

なんかちょっと怖い
なんかちょっと嫌
そういうのを人に対して感じることがある
誰だってきっとそう
気づかない程度の恐ろしさがいつも日常に影を落としている
なんとなく不気味なものに見える
外の音が怖くて仕方ない時がある
不安な妄想が頭の中に叩きつけてくる時がある
音楽はそれを否定も肯定もしない
ただ黙って見ている
心臓の中からうずうずと流れ出す血液のことも
音楽は知っている
若葉の揺れる春の木陰を
音楽は知っている
音楽は全てを知っている
僕は音楽だけには嘘をつかない

人と音楽

人と音楽

  • 自由詩
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-02-04

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted