内的軋轢
生きて在ることの軽さと
生きていくことの重さが
不愉快な歯軋りのようにせめぎ合う。
唐突な要請に理性は戸惑い、
不本意な約束に心臓は磔にされ、
頭の天辺から爪先まで隈なく激痛が走る。
自分の愛し方など忘れてしまった
第一、俺は自分を愛したことなどあったろうか?
下手な接ぎ木のような人生だ
下手な接ぎ目から涙が滲み出る。
このまま醜態をさらしつづけるよりかは
ひと思いにばらばらになってしまった方がいい
ということは重々承知しているのだが
如何せんその踏ん切りがつかない
俺は何を迷っているのか
何にこだわっているのか
嘘のような空にいま、嘘のような鳥が飛び立つ。
暗闇が画布なのだ、と言った詩人がいた
だが生憎、俺はそこに画を描く気力をもはや持ち合わせていない。
内的軋轢