ストロベリーナイト

2006年誉田哲也著

残酷な描写が悪評高い本作を読んでみました。
知ったきっかけは、ドラマになったことですね。
竹内結子さんが好きな女優さんなので興味がわきました。
現時点ではドラマは見てないんですけどね。
本がおもしろかったら見ようと思って。

最初本屋でパラパラと見てたらハードボイルドっぽかったので本を戻したのですが、前から読んでみたかったのでKindle storeで立ち読みしてみました。
Amazonで評価が意外と低くてどうしてかなと思いますが、ドラマを見た人は評価が高いのでおもしろい作品なんだろうなぁと思ってました。

立ち読みはさらさら読めて、なかなか良かったので、図書館にて借りました。
本の冒頭からいきなり犯行の様子が描かれます。
確かに描写が残酷ですね。
妙に生々しいんですよね。

女性の心が男性にわかるのかなとちょっと思いましたが、読んでるうちに気にならなくなってきました。
別の点が若干気になります。
それは視点がころころ変わるところです。
登場人物の視点が場面によって変わるため、人物の感情描写は細かくてわかりやすいといえばわかりやすいのですが、私はこういうの苦手です。
よくロマンス小説でこの手の手法は用いられていますね。
相手の気持ちがわかりやすすぎて読んでてつまらないです。
もっと相手のことを想像したいですね。
本当は何を考えているのか、わからないからこそ面白いと思います。

主人公姫川に共感しにくい。
考え方に共感できない点が気になりました。

殺害シーンは確かにグロいですね。
事前に知ってたのでほぼ読まないで飛ばしましたが、細かく読んでたら気持ち悪かったかもしれません。
なんとなくそれっぽいシーンは予想がついたので、飛ばし読みできました。
女性差別という批評がありましたけど、私はそうは思わなかったですね。
被害者が男性でもこの著者は同じように書くと思います。

最後まで読んで良かったです。
途中で止めてたらこの読後感は味わえなかったと思います。
ただ、中断するということがほぼなかったですね。
先が気になったので最後まで一気に読めたって感じです。
姫川の犯人に同情する感じは最後まで読むとなんとなく気持ちがわかりました。
次作に大いに期待したいなと思います。
文庫の最後の解説みたいにそこまでおもしろくはないけど、楽しめたのは本当です。
おもしろい作品でした。
万人受けするかは知りません。
というか、万人受けはしないですね。
カルトな感じがする作品でした。

ストロベリーナイト

ストロベリーナイト

明日から映画公開するストロベリーナイトシリーズの一作目を読んでみました。 といっても映画のタイトルはストロベリーナイトですが、実際はインビジブルレインという四作目の本を元にしてるらしいです。 映画も見たいけど、まずは最初からいきましょう!

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-25

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