あの夢

とても背が高くて

抱きしめられると折れそうだった

キスをする時に精一杯爪先立ちして

熱くて熱い息づかいが私の心臓まで熱くした

私の知らないことをたくさん知っていた

その事を語る瞳も熱かった

なんでもできたのに

あんなに気持ちよかったのに

目が覚めて

あなたがいない

別れたのだと思いたくない

あの夢が覚めただけだと思いたい

あの夢

あの夢

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-01-16

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