過程主義
偽善者で構わない
俺は偽善すらできない馬鹿を見限っていく
人は一人では生きられない
そんな綺麗事を俺は声高に主張する
人は一人では生きられない、という文章の意味を
正しく理解することができるその日まで
俺は人を信じることを諦めない
人は言うだろう
人なんか信じてもろくなことにはならない
最後には裏切られるのが落ちだと。
だが俺はそんな忠告にも耳を貸さずに信じる
だって、信じることによって生かされていた事実を
滑稽だと一蹴できるか?
結果にこだわる人間ならそうするだろう
だが俺は結果にこだわらない、過程を重んじる
徹底した過程主義の人間だ
苦しいことのほうが多いであろう信じるという事業だ
俺は苦しみの果ての光を見てみたい
過程主義