共生

苦しみを克服した先に光がなかったら
そんなどうしようもないことを考える
第一、苦しみは克服できるものなのか
克服ではなく、共生するものではないのか
俺は苦しみと共生している
何のために?
何のためでもない

苦しみに意味を求める人間がいる
だが俺はそんなものは求めない
俺は意味もなく苦しむ
そこに苦しみがあるから苦しむ
ただそれだけだ

克服できたのなら、それは大した苦しみではなかったのだ
意味もなく苦しむなんて馬鹿だ
そうだとしても、そんなことは俺にはどうでもいい
俺とこいつは腐れ縁なんだ

共生

共生

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-01-03

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