肉の叫び

肉が軋む音がする

俺は己に苦行を課している

祈りという途方もない苦行を

まるで苦しめば苦しむほど祈りは届くのだ、とでもいうように

俺はみずから進んで苦しむ、際限のない苦しみを独りで苦しむ

お前の祈り方はどうかしているよ、と誰もが言う

俺は後には引き返せないほどに苦しみすぎたのだ

肉の叫び

肉の叫び

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-12-29

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