寒い

「寒い」私はいつも寒い、それは木枯らしが吹くからとか、白い雪が降るからとかではなく。
陽炎が見える溶けそうな夏の暑い日も桜が満開の春の陽気でも私はいつも寒い。

心に住む雪ん子は時が経つほど大きくなり、胸に手を当てるととても冷たい。

そんな日々に初めて貴方は暖かいを教えてくれた。

それからは眠れないほど寒い日々も暖かくなり、冷たい食べ物も温かくなり、今まで寒かった、夏も春も初めて暑さや暖かさを知った。

今は貴方が冷たいようだ、温かくなるまで、私は傍に居続けよう。貴方が私にそうしてくれたように…。

寒い

寒い

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-12-25

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