『甘い生活』

冷たい空気を吸い込んで
君が白い息を吐く


『甘い生活』


年末の慌ただしさと
年始のシンとした感じ
どれだけ繰り返しても
特別な気がするんだ

君を僕のものにした夜
僕が君のものになった夜
どれだけ繰り返しても
きっと特別に思えるよ

アタシが好きなら
他は全部捨ててよと
怯えながら言う君は
可哀想なくらい僕が好きだね

合鍵のキーホルダーは
お揃いじゃないとお気に召さない
そういういじらしさは
僕だけが知っていればいい

子供みたいに頭を擦り付けて
「アタシが好き?」と
何度も聞いたりして
本当に君は怖がりだ

涙目で見上げるそれが
どんなに僕を惹き付けるか
解っているのかいないのか
すぐに頬を膨らます君



「僕が完璧に愛してあげる」

『甘い生活』

『甘い生活』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-12-24

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