デキすぎ年上女性上司と今にもデ(仮)

1990年代半ば〜後半辺りを想定した物語です。

初出社の朝!

初出社の朝!

 
 
 
いよいよ今日から!

ボクはシーザー・マテリアルズ・ジャパン社という、外資系化学メーカーの、晴れて一員となるのです。

配属先、役職は、業務部の在庫流通担当です。

製品在庫の管理に、「N−SAP」という新しいプログラムを導入することになり、その専任スタッフとなります。

初出社の朝、始業時刻は9時でしたが、ボクは7時頃にはオフィスの目の前に居ました。

新入りが、始業時刻間際になって、既に仕事に入り始めている諸先輩方の中に、のうのうと入って行く訳には行きません。

良し、早目に入って、先ずはデスク周辺を整えよう。そして、顔を合わせた人達にはしっかり挨拶するようにしよう。

ボクの配属する業務部門は、入口から最も奥の一画にありました。

オフィス内は、中央一帯は無数の小さなパーティションで区切られ、周囲にはマネージャークラスの人たちの個室ブースが並んでいます。

個室とは言っても、壁面の、腰から上くらいはすりガラス、天井下はたっぷりと吹き抜けになっています。

以前勤めていた会社は古めかしく、閉塞感が半端無かったので、これは良いなぁ、と。

で、何となく、マネージャー室を一つ一つ見ながら奥に向かっていると、

┏━━━━━━━┓
  ■情報企画室
┗━━━━━━━┛

というプレートの貼られた個室がありました。

「キミは、『情報企画室』という部署と密に連携して仕事をして行くことになる。実質、半分は情報企画室の人間になるようなものだ」

上司となる早乙女(さおとめ)部長からは、そう言われていました。

「…室長は生田(いくた)さんという人で、今日引き合わせようかと思ってたが、出張中らしい」

イクタ室長か、良い人だと良いな…

などと、出社途中も思っていました。

…と、すりガラスの向こうに、突如人影が現れました。

低い姿勢で居たのが、立ち上がった、そんなふうに見えました。

あ、もう出社されてるんだ…

ここは、早速挨拶しておこう。

イクタ・シツチョウ、イクタ・シツチョウ、ボクは何度か発音の練習をしました。

そして身なりを確認して、扉をノックしようとした瞬間―

目の前の扉が、突如パッと開かれました。

「…あら?」

そこには、ショートボブの女性が立っていました。

扉を開いた途端、そこに人が居たので、少々驚いた様子でした。

一方ボクの方も、その女性の装いに目が行って、思わず絶句しました。

…タンクトップに、レギンスパンツ姿だったからです。

…ぴっちぴち、しかも布面積メッチャ小さい。

…ぴっちぴち、しかも布面積メッチャ小さい。

 
 

その、小さい布で被われている、

…ボディが。

ボディが!!

何デスカそれは…

ノックをしようとした姿勢のまま凝固しているボクに、その女性は、

「…何かしら?御用?」

美しい顔に薄っすらと笑みを浮かべて、その人は言いました。

こ、この余裕は…一体?

この人、自分が今どんな格好してるのか、自覚してないのか…?

ボクは当惑・混乱しながらも、どうにか返事をしました。

「あ…あの、今日から、業務部で、在庫流通担当スタッフとして働かせて頂くことになりました、あの、三木(みき)ノボルと申します」

「三木さん、あぁ…N−SAPのね?早乙女(さおとめ)さんから聞いてます。今日からなのね」

「はい…」

「何か問題でも?早乙女さんから何か言われた?」

「いえ、いえ、ご挨拶だけでもと思って…」

「あぁ、そうなの。どうぞ、入って」

「はい、失礼します…」

ボクは中に進んで行きました。

女性はデスクの前に立つと、

「私は情報企画室のイクタと言います。どうぞよろしくね」

やっぱそうなのか…

最初見た時には、秘書?事務スタッフ?などと思ったのですが、どうやら生田(いくた)室長ご本人らしいです…

「はい…どうか、よろしくお願いします…」

…マネージャー室に居ると言うことは、部長クラスです。

簡単に言えば、かなり偉い訳です。

普通に考えるなら、50代以降、どんなに若くても40代以降の人がなるもの、とボクは思ってました。

しかし、生田室長は、どこからどう見ても、30歳になってるかなってないか位なのです。

その上、偉い人=男性という固定観念も、まだボクには厳然とありました。

非常に若くて、美しい女性マネージャー…

しかも、仕事場でこの格好…

ボクは、今後この人と、かなりの程度、密に仕事をして行くことが、決まっているのです。

大丈夫なんだろうか、これから…

動揺して、依然強張(こわば)っているボクの表情から、生田室長はチラッと自らの胸許(むなもと)を見遣って、状況を漸く把握したのか、

「…あ、ごめんなさい、何か、びっくりしたものだから、すっかり忘れてた」

生田室長は、照れ隠しか、ちょっと前髪をいじりました。

「こんな時間じゃ、普通まだ誰も出社して来ないから、ね…」 

と釈明すると、部屋の隅を指差しました。

「…いつも早目に出社して、結構しっかりストレッチをするの。仕事をし始めると座りっ放しになってしまうから」

見ると、確かに、部屋の隅にマットレスが敷いてあります。

「…はぁ」

「…そうそう、で、そのN−SAPなんだけど…今日中には資料をまとめて、明日から打ち合わせに入れるようにしようって思ってたの。それで良いかしら?早乙女さんにもそう話してあるけど」

「…あ、はい、よろしく、お願いします」

「もし良ければ、アウトラインだけでも、予め少し説明しておきたいけど、今ちょっと時間取れる?何か予定があって早く出社したの?」

「いえ、特に何もありません。是非、お願いします」

「そしたらね、SS会議室っていう小さな部屋があるからね…ここを出て云々」

と、生田室長はSS会議室の場所を教えてくれ、先に行って待っていて欲しいと。

で、ボクは言われた通りにしました。

SS会議室は、頑張ってもせいぜい4人程度しか入れない、極狭く、防音性が高く、完全に密閉された空間でした。

空調はありますが、ちょっとムアッとしていました。

暫く待っていると、着替えた生田室長が颯爽と、資料を手に入って来ました。

「ごめんなさい、資料、コピー作ってると時間かかるから、取り敢えずこれ一緒に見ながら説明するわね?」

「はい」

「…暑くない?」

「はい、大丈夫です」

「そう、まだ早いから余り空調効いてないのかしらね…」

生田室長はそう言うとジャケットを脱ぎました。

そして、ボクの直ぐ横に椅子を引き寄せると、腰を掛けて、説明を始めました。

…参ったぞ。

…参ったぞ。

 
 

この小さな会議室は、小声で話しても、うるさく聞こえる程です。

なので、説明を続ける生田(いくた)室長の声は、抑え気味です。

その抑え気味で落ち着いた声は、淀み無く、わざとらしくないのに色っぽく、この限られた空間を一杯に満たします。

生田室長からそこはかとなく発せらるフレグランスもまた、一帯にほわぁっと漂います。

生田所長は、時折、資料を指す、白魚のような美しい手を休めて、

「…どう、ここまでの説明、解る?」

と、潤んだ視線をこちらに向けて尋ねて来るのです。

その度に、夢心地のボクはハッとして、視線を、資料から真横に居る生田室長に移します。

相手の顔を見ないまま返事をするのは失礼だと思うからです。

で、真横に居る生田室長の美しい顔を見る、そうすると必然的に、たわわな果実も視界に入って来ます。ホントに、お顔と同じくらいの大きさのものが2つ並んでいる感じです。

見える物、聞こえる物、そして匂いまで…

折角の説明の内容の一つ一つが、頭に入る前に、どこか遠くに追いやられてしまう…

こんな完璧過ぎる女性と、密閉された小さな箱の中で…

嗚呼、変になったらどうしよう…

出社初日の、まだ始業時刻前だと言うのに…

と、こんな調子ですから、マジで、参ってしまうのです。 
 
「でね、当面は、私と三木(みき)さんの2人だけで、2つの工場の生産予定と、全部の営業所から上がって来る販売予定を…」

それでも説明は続きます…

「…細かいことは明日以降にするけど、ここまでで、何か訊きたいことある?」

ボクは、生田室長との連携・連絡について少し訊こうとしました。

「…えっと、イクタチツ…イクタチツ、チョ…」

ボクは焦ってしまって、イクタ・シツチョウと上手く言えません。

生田室長はクスクス笑って、

早乙女(さおとめ)さんから聞いてない?…この会社はね、皆、『さん』付けで呼ぶ決まりなのよ、例え社長を呼ぶ時であっても。だから『イクタさん』で良いの」

「そ、そうなんですか…」

「…『イクさん』でも良いし」

「…イクさん?」

「私、『イクタ・イクヨ』って言う名前だから」

「あ、そうなんですね…」

「私自身は、実は『イクさん』って呼ばれたいのよね…昔から仇名は『イクちゃん』だし」

そして生田室長は、ポンと手を打ちました。

「そうよそうよ、三木さんは私のこと『イクさん』って呼んで?そしたら皆もつられてそう呼んでくれるようになるかも」

「さて!ざぁっとだけど、こんな感じかしらね…」

「さて!ざぁっとだけど、こんな感じかしらね…」

 
 
と言うことで、生田(いくた)室長改めイクさんは、一通り説明を終えて、ふぅっと息を吐くと、背筋を伸ばしました。

「ありがとうございます」

「じゃ明日から本格始動しましょうね」

ジャケットを手にすると、イクさんが立ち上がりました。

「はい、よろしくお願いします」

「この資料、持って行って良いから」

ボクは資料を受け取り、会議室の扉の方に歩き出そうとしました。

…と、イクさんは、サッとボクの目の前に立つと、首を傾げてボクの全身をマジマジと見渡しました。

「最初からちょっと気になってるけど…」

イクさんは、またジャケットを置くと、少しばかりの間ボクの身体をマジマジと眺めていました。

そして、そのままグルッとボクの周りを回って、ボクの真後ろに立ちました。

「あなた、大分猫背気味ね…良くないと思う」

「はい、良く、言われます…」

「それ、持ってる物、一旦置いてもらえる?」

ボクは資料や手荷物を卓に置きます。

「ついでに、ジャケットも脱いでもらえる?」

ボクはジャケットを脱ぎました。

イクさんは、ボクの後ろから両手でボクの両肩を掴むと、ボクの背中に、大きなお胸をギュッと押し付け、そしてボクの両肩をグッと後ろに引きました。

…お、おムネ、おムネがぁ~っ!!

…お、おムネ、おムネがぁ~っ!!

 
 
「…肩甲骨がね、開いちゃってるのよ」

「は、はい…」

「パソコンとか、ずーっと前屈みのままでやってると、そうなっちゃうの」

「な、なるほど…」

「普段から自分自身の姿勢をしっかり意識して、時々ストレッチしないと」

…結局、暫くの間、イクさんは、ボクを座らせたり、また立たせたりしながら、あれやこれやとストレッチを施しました。

その度にイクさんのお胸がボクの身体のどこかに押し付けられ、ボクはもう気が気ではありませんでした。

「…どうもごちそ…もとい、ありがとうございました!何だか、身体が軽くなって、あちこち、スッキリしました、驚きました」

イクさんが漸くボクを解放してくれた時、ボクは心からお礼を言いました。実際そう思っていたからです。

色々な意味で、あちこち。

「どう致しまして!いつでもやって上げる」

イクさんはジャケットを纏いました。

ボクは一式整えてシャンとした姿勢で立つと、

「では、どうか今後共、よろしくお願いします」

とイクさんに頭を下げました。

イクさんも調子を合わせて、ピシッと敬礼をすると、

イクさんも調子を合わせて、ピシッと敬礼をすると、

 
 

「こちらこそよろしくね」

と、ニコッと笑顔を見せてくれました。

…か、可愛い。

 
 
才色兼備のうら若き女性マネージャーの容姿(恰好?)や言動に終始圧倒・翻弄され、ボクは、タジタジと言うのか、メロメロと言うのか、何だか訳のわからない感情を抱えた侭、会議室を後にしました。

斯くして、ボクの新しい生活の幕開けは、少々波瀾含みとなったのでした…

この先どうなることやら。

本社業務部のメンバーは現在、

部長の早乙女(さおとめ)さん(50歳男性)、輸入担当の竹尾さん(42歳女性)、生産担当の山寺さん(31歳男性)の3人です。

皆良い人たちで、ボクを優しく迎い入れ、楽しく指導してくれています。

入社当初の基本的なルーティンは、15、6時位までは、業務部の業務内容を熟知することや、具体的なオペレーション、残りの時間は、イクさんとのN-SAP作業でした。

仕事以外ですと、昼食は、山寺さんと外に食べに行くことがほとんどです。

急ぎの仕事がある時は、コンビニで何か買って来て、食べながら作業をする、ということもありますが。

ある時、山寺さんが、2週間程工場に出張する、ということがありました。

で、その間は、ボクは、やはりコンビニ通いかな、例のSS会議室ででも食べようかな、と思っていたのです。

が!

それを知ったイクさんが、何と、簡単な物で良ければと、お弁当を作って持って来てくれることになってしまい…

翌日、

「何か、急に見せるの恥ずかしくなって来た」

と言いながら、お弁当をおずおずと手渡してくれました。

「笑わないでね」と言いながら。

「笑わないでね」と言いながら。

 
 
…もうね、嬉し過ぎマス。

もうコレ、妄想愛妻弁当ってことで。

イクさん自身は、お昼は、いつも自分で作ったお弁当(てか、お握りオンリー)を持って来ていて、非常階段の出入り口の窓(オフィスは23階にあります)から、ボーッと外を眺めながら食べるのが好きらしいです。

なので、二人一緒に、外の景色を眺めながら、イクさんの旨過ぎる手作り弁当を有り難く頂きました。

もうコレ、妄想夫婦水入らずってことで。

デキすぎ年上女性上司と今にもデ(仮)

画像はすべてAI画像生成による物です。

デキすぎ年上女性上司と今にもデ(仮)

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 成人向け
更新日
登録日
2024-12-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 初出社の朝!
  2. …ぴっちぴち、しかも布面積メッチャ小さい。
  3. …参ったぞ。
  4. 「さて!ざぁっとだけど、こんな感じかしらね…」
  5. …お、おムネ、おムネがぁ~っ!!
  6. イクさんも調子を合わせて、ピシッと敬礼をすると、
  7. …か、可愛い。
  8. 本社業務部のメンバーは現在、
  9. 「笑わないでね」と言いながら。