「いじわるなミューズ」のあとがきと批評解説
※ネタバレ注意!
未読の方は、「いじわるなミューズ」本編を読んでからご覧ください。
※カクヨムに掲載したものを、加筆修正しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093089179727741
本編の補足と感想を、ここでつらつら語りたいと思います。
本編あとがきに代わって
私が、なぜ小説にあとがきを書かないのか?
それは、趣上雰囲気が壊れるからである(知らんがな)
近況ノートでも書きましたが、
https://kakuyomu.jp/users/shisotyou/news/16818093089413049744
この話を書いたきっかけは、なぜ都合の悪い時に限って、良い文章が浮かぶのか?というものでした。しかし、なんやかんやあって、スケールのでかい、ぶっ飛んだ話になってしまった。意味わからん。
そして例に漏れず、固有名詞を使わない話を書いてしまった。(要反省)
※作風の問題については、別作品の
「庇護する女たち」
https://kakuyomu.jp/works/16818093086247245670
の、ネタバレ解説
https://kakuyomu.jp/works/16818093088654373416
で、詳しく説明しています(さり気なく宣伝)
本当は、もっとミステリアスで、ホラーな話にするつもりでした。
主人公は、彼女に取り込まれて死んで、作品だけは評価されて後世に残るという、バッドエンドに近い話を考えていたのに、なんかいろいろあって(!?)ハッピーエンドになりました(いや、ハッピーか?)
それにしてもこの女神、本当に神様か?(誰が書いた)どちらかと言えば、魔女か悪魔か、後半は、もう死神ですね。
…私は、あなたの詩。
…私は、あなたの死。
もはや、詩の女神と言うより、死の女神です。(上手い、つもり。本当は、書き終わってから気づいた)
そもそも詩の女神を書いたはずなのに、何の女神だったっけ?とっくに詩の範疇を超えています。(万能すぎて何でもアリに)
女神様の愛に包まれて、詩を愛した人たちの魂は安らぎ、それぞれが思い思いに過ごしています。とても、幸せそうです。
私は、好きなんですけどねー。
夢の中みたいな、雰囲気が。
詩がテーマの話なのに、作中にほぼ詩が出てこないという……唯一出てきたのは、主人公が作った墓碑銘です。(そんなに素晴らしい詩が書けたら、苦労しないし、カクヨムに投稿しますよ、ガハハハ!)
ヨーロッパ風味の世界を、舞台にしたのに。
“現世”なんて、いきなり日本神話みたいな世界観が出てきた上、ふたりは“まぐわい”まで、はじめてしまう……。
個人的に、天国ENDは、ハッピーエンドじゃない派だけれど、これは天国というより常世とか幽世の類いだもの。海の向こうにある世界。ヨコに移動するの、天国は登るからタテ、だからこの話は、天国エンドじゃないからハッピーエンド……って、小説の後半みたいに、あやふやな感想を書きまくる私。
墓場のシーンまでは、良かったんだけど。
古代の詩人とか、唐突に出てきて「何だこりゃ!?」って思った人いるだろうな。
そこから、“もう、この世ではない”という表現だったんだけど。
おそらく、伝わってはいない……
そして、シュールな展開がはじまり……
それで、詩は何でも出来て、愛だ、皆、繋がっている、全てはひとつ!
という、全能感満載の展開を経て……
結局、ふたりの“LOVE”という…
上手く、まとまったのか、よくわからんエンドになりましたとさ。
何はともあれ、ラストで、タイトル回収できた事は、誇る。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
(男の、友情物語も良いけどね)
「いじわるなミューズ」のあとがきと批評解説