母の愛情
手を繋いで幼稚園に通ったこと。
休みの日に一緒に遊んだこと。
学校に行くとき、いつも玄関まで見送りに来てくれたこと。
毎日家事をして、生活を支えてくれること。
飲み会で帰りが遅い日も、起きて私の帰りを待っていたこと。
私があげた商品券を使って、私の誕生日ケーキを買ってくれたこと。
言葉にせずとも、母が娘を愛していることが伝わって来る。
それは、とても幸せなこと。
そのはずなのに。
かつて母に言われた「死ね」という言葉。
たった一度。
その一言だけで。
私は愛情を受け取れなくなってしまった。
母の愛情