『ボトルメッセージ。』
わたしはあるとき、きめた。
きみをわたしのためだけにはつかわない、と。
きみがわたしをあいしてくれるのは、べつにわたしにひいでたものがあるからじゃない。
わたしがきみをせつじつにもとめているから。
そしてわたしがまちがっていないつかいかたをすると、きみじしんがとてもしんらいしてくれているからだ。
だからきめた。
みらいのためにきみをつかおう。
わたしのぎじゅつじゃせかいは、やっぱりすくえない。
だからすこしだけでも、ひとがせかいのなかで、らくにこきゅうができるように。
あのきせつにうまれた、きみ。
かみさまからじゃないよ。
おもいだす。
その、ふかいやさしさ。
わたしはそれをぜんいとよぶ。
ゆうきをこめて。
『ボトルメッセージ。』