ピーナッツ

白昼の、光の下に、曝けられている

クリアな青、何か、の存在を乞う

目眩のする 祈らずにいられない

鏡として生まれ落ちた左右対称の

ピーナッツたちは世界を愛したのだ


今頃、完全なるピーナッツの片方は

あのカタチを土に還しているだろう

やわらかな毛皮の、淘汰された、消えた

小さな一定サイクルの中に組み込まれる

解かれ始める それはゼロへと向かう

数字の羅列が脳を犯す。有からゼロ

ピーナッツの片方は世界を愛し

もう一方のわたしは 0。開始

ピーナッツ

ピーナッツ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 青年向け
更新日
登録日
2024-10-25

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