【日刊短歌】まいにちの連絡帳

【日刊短歌】まいにちの連絡帳

一日一首以上で時間未定の更新です。

ごゆるり楽しんでいただければ幸いです。

こちらでは「小説家になろう」で先に公開した分を少しずつ転載していく予定です。

【1ページ】2024.7.19


ニュースでもう小学校が終業式と知りふたりして「はやくない?」と声合わせて言い放ったのは本日イチでした(笑)

梅雨明けし本格的夏スタート。
うっかり倒れないよう気をつけなければ…(笑)


***************


終業式と聞こえちら見すカレンダー左側頭部掻く




鏡みて顔色の悪さ知る朝疲れかちがうぞただの日焼け




三回押すだけで番号調べてくれるアナログシステムはもう




しあわせは黙々と飯食い腹ふくれたところでやめられること




痛いトコだけじゃないよと不意に腰ぐりぐりと。お…あ…ん? 快適に




海外の俳優の前腕部筋肉まけたくなくてストレッチ




土曜半ドンお昼のあとの約束かわしあとでねと足いそぐ

【2ページ】2024.7.20


海で浮き輪浮かせてぷかり鮫くるか鯨くるか太陽おいで




縁側であぐらかきすいか昼寝しぼんやり夕日さす夏休み




逆上がりできたら景色はちがう やったねパパ明日はホームラン




夏の日の1993夢と現実の世界を喘いで




じっとしてるだけで溶けてしまいそう溶けて流れて北極行き




自販機は給水所いちばんに通りぬけ疑似レース完走




のた打ち回るみみずくん暑かろう辛かろう今夜ゾンビ観るよ




夜の横浜ふたりお散歩笑顔のきみと手つなぎ観覧車




本気のどでかい梅干しなつかしや宇宙にぶっ飛ぶ酸っぱさよ




オーメンとかホラー観てぞぞぞっと鳥肌で眠りたい熱帯夜




首手首足首冷やしくつろぎてうとうとしつつ観るサスペンス

【3ページ】2024.7.21


チャンスは夏休み変身したがる男子女子こぞってポーズ




あなたを見かけた図書館 私服姿に胸が痛んだずきっと




計画表初日に崩れ心折るプリントを数え直す




歳重ねると真夏に熱いラーメンや鍋を食べたくなる不思議




公園のブランコに座った前へ後ろへ風と混ざると笑顔




瓶のうまさわかるのが飲むさという酒屋のおじさん元気ですか




暑中見舞いやめてから届くのたのしみだったよなんてつらい




日焼けして剥きあった皮はうすくてすぐ千切れ淡い夏の時間




陽が落ちてもまだ暑くてコンビニまでぶらぶら夜ポテチとアイス




暑いからとぐびぐび冷たいもの飲む若者白湯飲むのが大人




向田邦子さんのエッセイを片手に瓶ビールをゆっくりやる




黒と紺だけのカラーから抜けたく買ったのは朱、着られず二年




変わりたくて絞り休み明けみんなに病気かと心配された

【4ページ】2024.7.22


心を磨け正しく生きろと言う。果たしてそれが正解なのかい? ねえ




また眠れなかったと目こするきみセミも夏バテしかかってるよ




オシャレするのはモテたいからだーと叫んだAさん彼女できた?




川さん海さん遊ぶならやさしくやさしく接して触れ合ってよ




黙って見つめる夕日はこのときだけなんだと気づくのおそすぎた




こぼれるほどの星ながめてたら転校しちゃったあの子浮かんで




うっかり餌をあげついてきた子猫追い払った十九歳




ほんとうのともだちは多くない片手でたりるはず数えてごらん




川べりの家聞くとたくさんの人生浮かぶよぼくも必死に




ちっさい事でぐずぐず。ケツの穴のちいさい男にならぬように

【5ページ】2024.7.23


高倉健という男がいた昭和。大人と大人が大人で




ちっちゃいことは気にすんなゆってぃの偉大さぼくは知るワカチコ




白Tの黄ばみ気になる二年目で顔のシミなど放置数年




いまもポルノしてるねってふたりになった姿見て安心してる




言っとくねたぶんぼくあなたより経験豊富歳はかなり上




汚れたトイレいやでしょでも同化するから仕方ないかと思う




暴風雨たまったドラマ観倒すのお腹減ったらピザ頼むのよ




壮大なスケール大きい物語頭に浮かぶはドラえもん




渾身の塩焼きそばをあなたに。具は海老海老海老海老海老帆立




ぺろんと皮ぬぎ内蔵ラップし冷蔵庫骨で朝まで眠ろ




タメ口と自信過剰の男やたらむかつく爆破しましょう

【6ページ】2024.7.24


ダイソーのマグカップに氷いれて飲むDEKAVITAはまろやかに冷え




Pinterestのクリスマス写真整理はじめて終わらず夏の夜




先逝った友を思い出すことあるけどそっちはどうよそこんとこ




永遠に鳴きつづける蝉たちよきみらがいるのはわたしの頭




ベストヒットUSA聞くいつも笑ってたぼくらが舞い上がる




そうきっと代表だもんねなんつって仲間と念じてたりして




艷やかな歌声に酔ってしまうよ午後十時四十二分




「おはよう」は「おはよう」だけど「おやすみなさい」は「いってらっしゃい」言い続ける奥さん




ねえ最近イキってる子増えてるし踵落としやりあいたくない?

【7ページ】2024.7.25


お主みっともねえし大人じゃねえし年上でも敬えないし




連れてかれた田舎の家竹藪の奥からきこえる不思議な声




階段を駆け上がり目の前に海。クジラとゴジラがビーチバレー




やりたい事やろいつどうなるかわからんしコロナ感染増えてるし




雨上がりと雪がやんだ夜は多くの人ため息を落としてく




対角線上窓側に座りいつも楽しげに笑ってたコ




伸ばしたヒゲに白が混じり年食ったなあなんて自覚朝八時




何しても気だるさがつきまとう何もしないで雪が積もるまでは

【8ページ】2024.7.26


暑くても珈琲はホット漆黒に混ぜる白い希望のうねり




欲望は逃がしてやったファミチキ挟んで一緒に鬼ごっこ




ネクタイを締めすぎて頭とれたよ誰か助けて水ください




どっちがいい大根かじるかレモン絞り飲むきっと元気になる




プールに飛び込み腹打つ拷問日焼けより目立つ出欠印




休み中特別な日のカップアイスふたのおまけそっと舐める




エアコンのある部屋に住む無駄に夜ふかし繰り返し下痢と夏バテ




午前三時のトイレはやや微妙腹減ってたら眠れなくなる




寝るまえより疲れるなんてあり得ないなんて言ってたのに。むかつく




朝起きて痛いトコなしよく寝た感あるそれみんな奇跡だから

【9ページ/特別企画十七の夏ぼくらは走った】2024.7.27

××××××××××××××××××××××××××××

ラーメンが高くても500円程度、吉野家の牛丼は並300円。
ときどき半額デーとして1杯150円というキャンペーンをしていた時代があった。

古き良き時代、昭和。

そして令和の今、牛丼はワンコインになろうとしてる。

14歳ではじめて食べた吉野屋の牛丼に感動したぼくが捧ぐ牛丼短歌集です。

ごゆるりご賞味ください。
お好みで玉、七味をどうぞ。

××××××××××××××××××××××××××××



十四の秋に出会った丼赤坂駅前きらり吉野家




十七の夏吉野家へぼくらは走った二杯は余裕半額デー




真夜中の空腹に耐えきれず原付き三十分吉野家へ




人生初持ち帰り牛丼旨いうまいと泣きたくなるほど




紅生姜好きになったのは吉野家のがあまりにうまかったから




吉祥寺でも通ってた吉野屋は安定感ありうまさあり




冷食で自宅で食べられる事実がうれしくてエビス開けた夜




まず牛丼のみ玉紅生姜七味振ると好み学んで




セットは年イチBirthdayみそ汁お新香生サラダ玉子つき




若き日の牛丼飲む如く食う。噛み締め食う歳重ねる毎




覚えてる? 江古田駅まえカフェのよな吉野家ふたりで食べた春

【10ページ】2024.7.28


遠慮なしGoogle Photoは記憶の奥に押し込めた傷えぐる




目に見えるやさしさが欲しいなら他あたれ本物ならひねり出す




夕焼けの帰宅が哀しいぼくは現実へ戻され笑顔は溶ける




都営バス一番後ろ右の席都内観光しようよベイビー




ウルトラマン3分以内で解決無理なら逃げるってほんとう?




ダイエット前より締まった箇所触りにやにやするも人にわからず




暑いとか寒いとか抜きにして対等で暮らさない地球さん




足の親指の爪のぎざぎざを五輪観ながら削る夏の夜




やれる事やらないとできなくなるかもしんない僕はやってあげぬ




ほらこの程度なんだよと言われたくなく誰にもいわず短歌詠む

【11ページ】2024.7.29


エアコンと扇風機でもきついなら最終兵器の保冷剤




窓からのぞく外、天からナイフが突き刺さるよに陽射しが降って




夏になると起こる不可解現象変なところが痒く腫れる




中央道を走るとき自然と口ずさんだ曲はユーミン




焦げるほど肌焼いた海高熱と全身熱く後悔の夏




生理的無理よりも最初のあれ? へんだなやだなを察し逃げろ




夏の恋はいきおいだからこそ気がついたら返却・交換で




些細な出会い数知れず実るか否かは本気勇気心意気




送り主不明の暑中見舞い小さく書かれた文字はかすれ




ふたり浴衣にうちわで縁日一度でいいから一度でいいから




コンビニ出たら竹輪一本。空青くすべてどうでもよくなって

【12ページ】2024.7.30

【12ページ】2024.7.30


僕のまわりでチャンスを伺うスナイパーの如く温い空気




脇の下首のうしろ膝の裏冷やしまわるよ午後のルーティン




目には目を歯に歯をだぞ夏には夏だカレーヌードル食ってやる




遺伝子を乗せてぼくは走り続ける未来の進むべきゴールへ




ゾンビだって暑かろうやる気失せたら服着たままで水風呂入ろ




派手な舞台が終われば残るさやすらぎ足を伸ばしてくつろぐよ




フライパン油と玉子塩もってお外へ飛び出し大実験




夏からのがれ安堵するお気に歌集音読す二十三時




大の字で畳の上に寝転がりあーうー声出し伸びする幸せ




涼しさを全身全霊で味わうTシャツパンイチアイスノン

【13ページ】2024.7.31

【13ページ】2024.7.31


++++++++++

まさに暑い夏。こどもの頃の夏を思い出し詠んでます。

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夏バテか腹は鳴るけど食う気なしこんな日もある白湯で整え




みてる?みてる!電話連絡なつのひる恒例の心霊番組




日焼けしてすぐに誰かとわからずにガン見観察声で発覚




早朝6時あみとかごカブト探すも見当たらず蝉のみ鳴く




うず巻きの緑をはなし火をつける夏のふたりの面影のこり




カリシャリと小気味いい音響かせて山盛り氷赤く染めて




半ズボン上に着る服すべてイン体育着さえインして駆ける




ペプシ派とコーラ派に分かれドクターペッパーと新種があらわれ




窓を開け夕方の風取り込んで暑さの終わり知る夏があり




休み中スーパーで偶然出会う同級生なぜか照れる

【14ページ】2024.8.1

【14ページ】2024.8.1


目が覚めて暑さ全開午前五時涼しさの遠き朝八月




温まりくぼみ作る保冷剤何度も交換数追いつかず




カーテンを突きやぶり迫れり陽射しぐいぐいくるね空気読めって




ショート動画は小さな映画十数秒に両目洪水




ネット揺らすスリーポイント巴里揺らす大歓声動かせ歴史




のんびりと減量はじめ早4年締まった縮んだ部位不明




すっとするボディソープとシャンプーで全身冷やして即寝落ち




禁断の真夏に秋物ゲットするセールで安く八割引




夢の国改装改装改装で行かなくなりて遠い国に

【15ページ】2024.8.2


世界一になれる競技その場飛びいかに飛ばない選手権




叶うなら会いたい好きだった子お世話になった人幸多かれと




夏らしい色がどんどん似合わなくなっていく現実がこわいよ




卸し立ての服数分で汚してだめにする人ぼくの真横に




氷いれミルクをいれてコーヒーを待ち焦がれてた味追い鰹

※ありがちかもしれませんが、アイスコーヒーと出汁を間違えて……




ポニーテールのきみ声は聞こえない見たことのない笑顔浮かべて




「普通ってなに」問われ答えられず僕は何言えば正解だった?

※普通ではないことの繰り返しで不意に問われて言葉が出なかったことを悔やんで。
普通ってなんなんでしょうね。

【16ページ】2024.8.3


大人だから言い訳せずに本音で云うよ見た目大事これほんと




常識の崩壊止まらず崩れ当たり前はなきに等しくて




ポストはあなたへ繋がる入口でいま入口さえ行方不明




宿題のないフリーなひと月半夢か地獄ふたつにひとつ



++++++++++++



遅ればせながら、宿題を出さない宿題のない夏休みを実行してる学校があることを知り、衝撃を受けました。

約ひと月半勉強しなくてもいい……かもしれないという夢のような時間。
ただ思ったのは、その夢をどっぷり味わったあと、地獄を見ることにならないかしらん…と。
なんだかんだ言って、やっぱり根強く残る学歴社会。
やる子はやる、やらない子はやらないとはっきり分かれる夏休みになるんですよねえ。
そんなこと考えてたら、親御さんは大変だなあと。

夢を取るか地獄を味わうか。
なんとも酷な時代ですね…

【17ページ】2024.8.4


「気に入った」うっかり口にしようものならそのものがなくなる呪い

コンビニ商品でパンやアイスなど、うっかり「これ気に入った」と口に出して云うと、なくなるんです(笑)
再会できるものも少なくないですが、一度っきりという商品数しれず…だから絶対に口にしない事が我が家の鉄則となりました。




筋トレ箇所でない原因不明の謎の痛みと筋肉痛

不思議です。
腕立てをして胸が痛くなったり腹筋をして腰が痛くなる程度なら何回か経験済みです。
ところが、太ももの前がやけに張ってたり痛みが生じてて、頭は?ばかりと。




旨み甘みは太陽と雨のおかげ冷やしトマトが似合うよ夏




バケツにごろりきゅうりとトマト空見上げれば青く広く高く




野球帽かぶりいざ探検どこでも仲間とチャリで突撃




夏なのに駆けるふざける汗かいて元気無限の小学生




一番うまいと信じてたきんきんに冷えた麦茶とカルピスと

【18ページ】2024.8.5


人生は一冊の本一度しか読めない本丹念に読もう

Tumblrで紹介されてた、独の小説家の言葉。
ぼくはひょっとしたらものすごく大事な部分を飛ばして読んでいたかもしれない。
一度しか読めない本という事実にかなりショックを受けました。




立秋間近のゴミ出しの朝さらりの空気に秋懐かしむ




月曜朝というよりも夏休みの朝という心地いい響き




夏の定番の曲を耳にする音を泳ぐ夏音で陽焼け




教えてよ夏これ以上どうすればいい同じ夏はないんだよ

【19ページ】2024.8.6


人間の限界を越える世界のまつり右手拳握りしめ




足が速いそれだけで絶対王者だったのはほんの一瞬




速く走る高く飛ぶ力が強いシンプルゆえ野生動物




アジフライが食べたくなったのかき揚げもお刺し身も肉も全部




馬鹿しあい騙しあいで気づかぬふりが正義なんだ男と女




揺らいだのは幾つだろう顔見たく声聞きたくて残影追って

【20ページ】2024.8.7


上の人間の幼稚さで動脈硬化になり腐りゆく末端




裏垢を持つ安堵感溜まりすぎた膿は絞り出し消毒を




人間は一面でないからよくも悪くも面白く面倒で

【21ページ】2024.8.8

【21ページ】2024.8.8

年賀状は生存確認暑中見舞いはより大事だと




生の字を読むことの触れあいは相手が笑顔で語りかけてくる





「アキガコイシイ」とつぶやくと元カノと誤解されるなんてほぼない





ヒゲを剃るつるつるにしたはずなのに一列残るヒゲ鼻の下

【22ページ】2024.8.9


素麺問題足りなさそ多そうかなり多いぞ繰り返す夏




わかってる隙をみてついてきたこと暑いんだろ天道虫くん




楽しかったですと笑顔浮かべ本来の参加意義を考える

たぶん切り抜き動画かもしれませんが、
キラキラした笑顔で受け答えしてた若いアスリートの姿が印象深いです。
どんな競技もスポーツも楽しむことがスタートのはず。
それがいつしか変わってしまい、順位だったりメダル獲得が目的になってしまってるなあと。
オリンピック産業と言われるようになったのはいったいいつくらいからでしょうか。
見るものもやるものも楽しむことが前提なはずなのに。
今年のパリ五輪はいろいろと思い出深い大会です。

【23ページ】2024.8.10


ふと空を見上げてお盆なんだなあ大きらいだったお盆なんだ




ファミチキのでかいやつ食べたいんだ泣きたくなるよ夏なんだもん




偶然を信じないって言い切れる無限の自信がうらやましい




ひとりだけつややかな声の持主がいたらば夏毎朝フェス




自己基準秋とは駅までの道あるいても汗かかない気温




信じるものいくつもあれど豆腐にはポン酢一択ショウガ付き




きんきんに冷えたお茶うまいけど冷えすぎて味凍ってどこかへ




いい子じゃなくていいみなひん曲がったところを治しつつ生きてる




染みついた生き様は滲みでる汗肌を染め抜いて匂い放つ




残り数えて薬指夏に溺れずクリスマスお待ちしてます

【24ページ】2024.8.11


暑いなか洗濯乾燥フル稼働泳ぎは背泳ぎ得意そう

とてもお世話になっている全自動洗濯機。二層式でさえすごかったのに乾燥までしてくれるのはすご過ぎですよね。
稼働中きっと暑いだろうなあと考えてたら、なんとなく泳ぎが得意そうに見え、しかも背泳ぎを優雅にしそう…なんて絵面が浮かんだ瞬間の一首です。




夏はまだ続くのに手にした秋色カラダが勝手に秋してる

数多くのTシャツを所望してます。
以前は黒かネイビーのみでしたが、コロナ禍の影響で狂ったの如く多くの色を集め始め(笑)
おかげさまでかなりバラエティーなラインナップに。
毎朝今日は何を着ようか…と考えるのがうれしく、楽しい。
服の役割ってこういうところでもあるんだなあとあらためて学んでいるところです。




声枯らし応援運動会紅白リレー神がかった走り

パリ五輪は、男子400リレーを楽しみにしていました。
期待のかかった東京五輪でのバトンミスが応援していた側なのにかなりショックを受け、彼らのインタビューは見ていられずでした。
そしてパリ。
ミスはなかったもののメダルに届かず。
でも、運動会で応援をしてたあの時、選手として走ったあの瞬間を思い出し、最高のムネアツの時間でありました。
また4年後が楽しみです。




騒がしい文字も音も受け入れずただ自分時間流れのままに

こちらに関してはノーコメント。
うるさい繰り返しのくだらないニュースには辟易です。




ケンカ別れした友の名をGoogleに聞くも知らないなと一言

強く会いたいわけじゃないんです。
でも何かの拍子にふと思い出すあいつの顔や言葉。
元気だったらいいのだけど、と願うばかりです。

【25ページ】2024.8.11

【特別企画】暑中見舞いをきみに



げんきだよ一行の文字お互いすごした時間の重みを知り




裏一面の夏透き通る蒼が広がる四角波打ち寄せて




友との再会チケットははがき大で会いたいねの言葉添える




宛名のフォントと海の写真見た目きれいでも顔が見えず




暑中見舞いすぎ残暑見舞いすぎ秋になり年賀状へ




四角に切り取られたあの子の夏にぼくは参加できない現実




市販でないオリジナルで届けたかった想いはいまも引き出しに




あさがおの絵やさしい色覚えてるひぐらしが鳴く八月のこと




瓶や缶つけっぱなしのテレビ葉書は埋もれ若き夏の汚部屋

【26ページ】2024.8.12

陽がおちて落ち着くはずが暑さあばれるだるさ残る足つりそう



いつ帰るのか尋ねるも笑ってにごすきみ陽はだんだん短く




寝返りで夜ごろごろするもポジション決まらず朝までごろごろ




甘い話なぞないのだよと諭す大人いるはずなのに通じず




いいと思えるものを素直に認めるおっさんになりたいものだよ




たのしいこと考えるわくわくできること想像するから笑顔




だめだよといわれたことをすれば罰当たるとしってるはずなのにね




かっけーなぁやっぱりトムだよクルーズだ魅せてくれるねナイスガイ

【27ページ】2024.8.12

【特別企画】怖短歌集



真夜中のせまいトイレ後ろから肩たたかれ振り返れば貞子




呼ばれた気がし辺り見回すだれもいない公園耳元で「ここ…」




お決まりですかセット注文ファミレスの夜なぜか水二杯




見知らぬ番号から着信無視後日つい出ると「捕まえた」と




寝苦しくうなされた夜上に乗られてるようで寝返ると横に




うとうとしつかまれた指引き込まれる瞬間目が覚め舌打ち





誰かに見られてる気が画面の奥にじっと見つめる目と目が合い




どたばた走りまわる音上から響く夜うちは最上階…




じっと上を見つめたまま動かないねこにゃごにゃごと目を細め




あとつけられ足音止まる振り向く走るコンビニへ「やっと会えた」




がちゃがちゃとドア鍵閉めわすれ見知らぬ男「うちで何してる?」

【28ページ】2024.8.13


きみが寝れないのは人の夢にでてるからぼくは昼寝したから




突発にみんなで階段をダッシュする屋上までのレース




星のよせ集めえらび放題コスパ高いねと夜空見上げきみ




いつまでもつづかないとわかりつつじゃれあってるぼくらの朝方




遠くない未来ぼくは年取って爽やかなエロじじいへと進化




神様を信じるならば悪魔がいると信じるに通ずる恐れ




玉子のサイズ小さくなれど命の重み変わらずと悟り温玉




願い事なに聞かれるも気づかぬふりもう願い叶ってるからさ




問いに気づかぬふりするあなたをみてる街に星降る夜手を重ね




眠れず外へ出かけたらふたり見かけた驚いた妻が男と…




ほんとうにいい娘なら話題に上がるそれ以外は名前もいわない

本能と言えばいいのでしょうか。
おそらく同性目線であーこの娘ちょっと違うなーと悪い意味で察すると黙り、口にすることがないという生命体が身近にいます(笑)
彼女のいういい娘はトータルで良い子らしく、だからたくさんのいい子を見比べると「なるほどねー」と感心してしまうほど。
ぼくはそこら辺は全然だめらしく(笑)
もっと勉強しなさいと言われてます。
あ、でも、その人が書いた文章でその人の性格は推測できます。
旧twitterとかは顕著ですねえ。
人柄がダダ漏れになりますから。
人の振り見て我が振りなおせってことなんですねえ。




話半分それ以下で聞き流す創られた娘はちらり素がみえ



「女は女優」のほんとうの意味を知る男はいるか心配で

【29ページ】2024.8.14


いつも悔しいスライスチーズ取るには微妙両端の残り




切り落とし耳に心地いいワード会計時正規より高くなり




会話中わらいだすおばちゃんきっといいひと立ち話の朝




その坂途中歩をとめくるりし秋の声聞こえるねと笑むきみ




写真は義父とツーショットずっと遊んでいたかった夏休み




すこし先クリスマスにケンタッキー食べると決意固めるお盆




煩わしさ避けるならひとり毒吐ける非公開ブログ最適




気のおけない場所はなく異次元の生命体湧くSNS




コロナ前コロナ後の人類は過敏で過激正義が正義に




自分で考えろと突き放されると晒される令和処刑場

【30ページ】2024.8.15


そこそこ青春済みだから五輪や高校野球親目線




ドアノブのコンビニ袋振られたこと知る仕事帰り午前二時




バッシュが鳴く音シュートでリング通過する音アオハルの音




スマホない頃の待ち合わせ会える会えない不安感やどきどきや




咳こんで毒気やもやもやぬけたなら鳥や天使舞うユートピア




わーと抱きついてくるのはうれしいけどいいかげん姿みせて熱気




Googleで探してみるもいまはなくあのバーグサンドの旨い店




コンパ後送る途中告白できずどでかい月ひとり眺め




人から学べ振りみて学べいくつもの観察が血と肉となり




話半分が当たり前が九割うそとして楽しむネット

【31ページ】2024.8.16


ちいさな否定受け止める言うは易し望むも易しだ負けねえよ




ちっちゃなミス七つの大罪のごと台風より風荒れ狂う




器が小さいと云う勿れ持ち運べるよう調整してるよ




小さなもの育てる役目と信じてたなのにパワハラセクハラと




背のちいさい人すきと目線同じ高さの君に絶対言えず




か弱いおとなしい子と握力の話でぼくよりあること知り




路線バスを煽る阿呆をみて昼はみそラーメン餃子と決めた




ぼくは信じてる言霊「ありがとう」「だいすき」「おかげさま」も言ってく




問い/自分は自分と付き合いたいかを考えまとめよ(10点)




ちょい足しなのにそのものが別なものになる摩訶不思議なアレンジ

【32ページ】2024.8.17


安直にがんばれとはいわないよ君へのエールよくやってるよ




理由なき反抗じゃなくてあなたへの理由なきひと目惚れです




こわいのは思い込みだけ大人なら疑う心持ち合わせよう




ジェットより速いぜ僕をあの頃の僕に帰すあの頃の音




耳を貸す目を閉じるそれで景色変わり取り囲む世界変わった




NOKKOの声が元気くれたクタった毎日だったけど生き抜いて




立秋すぎたし陽みじかくなったのにナイアガラ恋しくてさ




騒がしい夏は画面の中でいいぼくは安い焼鳥とビール




大人になってね泳がなくても充分たのしいこと知ったんだ




ビールに泡はいらんねと義父がいう頷きぼくもぐいっとやる

【33ページ】2024.8.18


また遊ぼうねは明日の約束大人になったらと遠い約束




幸運はなんにも考えてないとこへごろり転がってくるんだ




空みあげひとりほほえむきみは一体だれを思い浮かべてるの




目の前に突然ゴリラが猛ダッシュぼくは迷わずラリアット




善意の下に隠した本音が怖いね親切心で殺れなんて




心の旅を聞いていた子供の頃これから旅にさあてどこへ




アオハルは仲間との帰り道突然走りだすんだ元気だな




なぜひとは海を目の前にすると大声で叫びたくなるんだろ




なんてことのない話を何も考えずにしゃべってた贅沢




小さな世界にこもるより捨てる勢いが変えてくれる風景




コンビニでたまに出会える神店員高レベルで他店に行けず




左利きコンパファミレスラーメン屋どこでも端席なれっこに




高校野球試合長く昼寝する校歌が流れ日が暮れる

【34ページ】2024.8.19


赤いさくらんぼが乗ったクリームソーダ自動再生でユーミン




痔のくすりJKふたりわたしもと笑顔で会話お大事にね




太陽がきらきらしてるエンディング子供のぼくはまぶしすぎて




イケメンと軽くないハンサムという正称の代表でした



 
誰でもイケメンなんでもイケメン何が基準になってるんだろ




道に横たわる白ねこ汚れてる近づいたらぼろぼろのタオル




激務でも救いは人間関係笑える場なら続けられるさ




秋色夏服いうな一年着れる色と服は当たり前だし




人は見た目じゃないと言い切るやつちょっとこいおまえ本音かと




まいったなユーミンとか流してると先に進めず風景ゆらぐ

【35ページ】2024.8.20


救いようのない事実焼きそばの湯切りで麺がすべて流れ出る




きみはあいつを選んだのかそうかあいつかなぜ選んだぼくでなく




並んで帰る図書館で勉強あこがれたありふれた時間




いろんな人に出会いたくさん話した。出会いは運、別れは真理。




薄曇りのなかで生息したらはちみつまみれのでんぐり返し




思い出の三田さんは相変わらずでCAMELくわえ生きた証を

ふと思い出した人。
SNSなどあちらこちらで書いたMさんこと三田さん。
学生の頃アルバイト先で知り合ったデザイナーの大先輩。ただし、デザインに関しては話したり何かを教えてもらったことはなくて、振り返ると三田さんのやってらしたことを僕はなぞるようにしてたことに気づき、驚いて(笑)

かなり端折りますが、少しでも時間が空くと三田さんはいろんなものを作ってたんです。
生きてた証しだよ、とわらって。
生きてた証を残すの意味が今の歳になって重くずんとのしかかってくるんです。
俺はここで生きてたんだよ、と。
だから僕はいま、必死に短歌を詠んでいるのかもしれません。
親しくなった人にバトンを渡すかのように作品をプレゼントするのは。




焼きそばやラーメン三食入りばかりだれかおしえてなぜ奇数

【日刊短歌】まいにちの連絡帳

【日刊短歌】まいにちの連絡帳

「小説家になろう」にて更新中の転載です。 一日一首以上で時間未定の更新です。 ※2024年7月19日スタート ごゆるり楽しんでいただければ幸いです。 こちらでは「小説家になろう」で先に公開した分を少しずつ転載していく予定です。

  • 自由詩
  • 短編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-24

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著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 【1ページ】2024.7.19
  2. 【2ページ】2024.7.20
  3. 【3ページ】2024.7.21
  4. 【4ページ】2024.7.22
  5. 【5ページ】2024.7.23
  6. 【6ページ】2024.7.24
  7. 【7ページ】2024.7.25
  8. 【8ページ】2024.7.26
  9. 【9ページ/特別企画十七の夏ぼくらは走った】2024.7.27
  10. 【10ページ】2024.7.28
  11. 【11ページ】2024.7.29
  12. 【12ページ】2024.7.30
  13. 【13ページ】2024.7.31
  14. 【14ページ】2024.8.1
  15. 【15ページ】2024.8.2
  16. 【16ページ】2024.8.3
  17. 【17ページ】2024.8.4
  18. 【18ページ】2024.8.5
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