未確認用語集 3
・侘死(あけなし) 古から生き残ってるとはいふものの屹度バカみたいに生れる数が多いだけなんだらうと思ふほど暑さとか寒さで呆気なくゴキブリが死んでたりすること
「不思議なことに、仕事の合間の食事中に侘死を遂げたゴキブリを見ても全く食慾は落ちなかった。やはり仕事は仕事なのか」
・忌み性(いみしょう) 読書が苦手な人、説明書を読むのが面倒な人、またそれらの性格
「忌み性には文字がもう斑点にしか見えないのさ。動画にしてくれ。動画に」
・置きぐすねる 囮をつかって相手から大事なものを奪ふ
「神はゲームによって私から青春を置きぐすねた・・・」
・お疾娘(おしっこ) イケメンに見てほしくて露出した結果そこらへんのオジサン達の性処理道具にしかなってないのに幸せさうな女児や女性
「クソ暑い上にネット上で好き放題にオカヅにされてるのに尚それでもお疾娘たちは公のアルプスであの恰好をして下らない踊りをしたいさうです」
・かけだほしい 見かけや数字によらない、14億人も居るとは思へないこと
「もともとの図体の所為でかけだほしく見えて居るなら仕方なかったのに、わざわざ口先で安っぽいアイコクシンを謳ふものだから誰も味方してくれない」
・気瀬(きせ) 待ち時間や買ひ物中にベンチで休んだりしてる時の空虚感
「お盆の土曜にお寿司屋に行くもんじゃ(ぢゃ)ない。二時間以上も気瀬に立って途方に暮れた」
・合労(ごうろう) 労働時間をめいっぱい使ってゆ~っくり労働し次の仕事を押しつけられないやうにすること
「夕方5時頃に主婦っぽい人がちょっとの商品を展示すればいいだけの作業を合労的に凌いで居た」
・悟り子(さとりご) 少なくとも自分と結ばれるわけはない高嶺の花の人
「ああ、あの人です。あの人が悟り子です。悟り子だと、思ったんですけどね。いざ顔も実績も微妙なテニス選手と付き合ってる報道が出たときは微妙な気持ちになったものです」
・灼獄(しゃくごく)、燦獄(さんごく) 日本の夏
「灼獄の殆どはアスファルトで成り立ってる」
「さあ君もおいでよ!この燦獄へ。もう帰れなくなるよ!」
・シャクチャク くちゃくちゃくちゃくちゃ食べる人
「あ~ゴメン無理。シャクチャクさん。一回だけ!一回だけで良いから、くたばってくれないかな?」
・酒僕(しゅぼく) 弱いのに酒を飲んで呑まれて気持ち悪い酔ひ方をする人
「父の家系は全員たぶん酒僕だと思ひます。みんな、実の伴はない見栄っ張りなので。みんな父みたいにヌメっとした顔で呂律がまはらなかったんでせう」
・伊達傘(だてがさ) 男性(らしき人も含む)がする日傘
「一度でも伊達傘をさすことに慣れてしまふともう、周囲の目より自分の肌が気になって気になって仕方なくなるから気にすることはない」
・つづは(因束) 今の自分を惑はせる成功体験や忘れられない経験
「変に女性の手や肌に触れてしまったことがある記憶が因束になって現実の自分に焦りを感じる」
・荷守(にもり) 電車内などでリュックを前に抱えること
「荷守した途端に、リュックしてない時は全く気にならなかった無防備な背中を他人に向けるのが怖くなってくる」
・ぽろろみ せせらぎのポロポロいふ感じ
「ぽろろみに耳を澄まし見つめて居ると心奪はれるあまり歯痒くもなってくる。靴屋の新品の匂ひに抱くもどかしさと一緒だ。もっと無茶苦茶にこらしめてやりたいっていふ不完全燃焼感・・・」
・休傘(やすめがさ) 女性(らしき人も含む)がする日傘
「少しでも乙女に見てもらひたいのかアホみたいに小さい休傘さしてるヲバハン居るけどもうちょっと傾けただけで日差し浴びてまうてるやん」
・ラ星人 祭りなど人が集まる場所や雰囲気が好きな人、存在自体がガヤの人
「ラ星人は記憶にも記録にも残らない。地球人が知らない内に地球を楽しんで勝手にどこか銀河の彼方へ消えてゆく」
・ゐ鴨(ゐガモ、ヰ鴨) 陸地で水面かのやうに振舞ひ丸まる鴨
「お、おい。あの田んぼ近くの陸地に仕事終りのヰ鴨が居るぞ。許可して居ない!けしからん。そんな魅力的な佇まひをするなら前以て私に言ひなさい!」
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